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2014.01.02 (Thu)

ネットのプリンス

時刻は夜9時を少し回っていた

自宅に帰り着いた市原洋介はパソコンを起動させると、
クタクタにくたびれた体をチェアに深々と沈みこませた。


静まり返った部屋にパソコンから発するハードディスクの
ブーンという音がやけに大きく感じられた。

目がしょぼしょぼする・・・
洋介は瞳を閉じて両まぶたを
右手の親指と人差し指でまぶたの上から軽く眼球を押し込んだ。



今の彼の職業は日雇いの土建作業員。

5年前までは財務省勤務のキャリア官務だった
しかし5年前のあの日から彼の生活は一変した。


接待を受けてほろ酔い気分で終電に飛び乗った。
週末の終電はかなりの混雑具合だった。
電車が揺れるたびにダラリと垂れ下げた彼の手の甲に
前に立っていた女性のヒップがクニュと食い込んだ。


彼女も酔っていて少しHな気分だったのか
洋介の手の感触を楽しむように
少し揺れただけでも、ヒップをグイグイと押し付けてきた。

『おいおい・・・マジかよ・・・・』
かなり形の良いヒップだった。
そのうち彼女はポジションを少し変えて、
洋介の手の甲をしっかりとヒップの谷間に導いた。

『欲しいのなら素直にそういえばいいのに・・・』
洋介は手をひっくり返して手のひらで彼女のヒップを触り始めた。

「あん・・・」
彼女の感じる声を洋介は確かに聞いた。

「もっと欲しいんだろ?脚を開きなよ・・・」
耳元で囁いてあげると、その声に応えるように
彼女の脚が開き始めた

洋介は彼女のミニスカートの裾から手を忍び込ませて
ヒップの谷間に指を押し込んだ。
クロッチで布地が厚くなっているのがもどかしかったが
確実に洋介の指先は彼女の菊の花紋を探り当てていた。

電車が激しく揺れた瞬間、彼女の姿勢が少し前傾姿勢になった。
おかげで洋介の指先はスルリと彼女の股間に深く食い込み
女性の大事な部分へと導かれた。

すでにその男を誘い込む穴はぐっしょりだったようで
洋介の指先は甘美な湿り気を感じた。

「も、もっと・・・・」
確かに彼女はそう言った。
『わかってるって・・・待ってな・・・』
指先で器用に脚の付け根からショーツのクロッチ部分を捲り上げて
指をショーツの中に潜り込ませた。

ズリュ・・・
淫らな感触を伴って、素敵な洞窟へと人差し指が潜入した。
少し無理のある手の角度だったが
なんとか手首を曲げて指の運動を自由にすることができた。
クチュ、クチュ・・・・
ああ・・・なんと素敵な感触なんだろう
蜜が洞窟からどんどん溢れ出してくる。

『なあ・・・次の駅で降りて・・・少し休憩しないか・・・』
そう彼女の耳元へ囁こうとしたその瞬間
洋介の手首がギュっとゴツゴツした男性の手に鷲掴まれた。

「おい!!あんた!!なにをしてるんだ!!!」
怒りの目が洋介の瞳を貫いた。
女性も自分が感じていたという羞恥を打ち消すかのように
かわいいソプラノの声で「この人、痴漢です!!」と叫んだ。

洋介は彼女と甘い時間を過ごそうと企んだ次の駅で
周りの白い目に追い出されるようにホームに下ろされ、
鉄道警察官に身柄を確保された。

実名で新聞にも書かれ、洋介は財務省を辞めざるをえなくなり
彼のキャリアとしての人生が終わった。


38.jpg








テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

01:25  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

長編ですね

サスペンス的なスタートに魅かれました。

挿すペニス劇場・・・愛読させていただきます(>_<)
なつみ |  2020.07.08(水) 18:19 | URL |  【編集】

Re: 長編ですね

なつみさん、コメントありがとうございます。
これもけっこう初期の作品ですね~
ページ数は二桁ですけど1ページが短いので
思った以上にあっという間に読み終わるはずですよ(笑)
あ、ちなみにサスペンスではありませんが
挿すペニスというのは間違ってないです
ほーくん |  2020.07.09(木) 10:44 | URL |  【編集】

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