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2014.06.30 (Mon)

ネットのプリンス 32

乳児が母乳を飲むように
友美は洋介の乳首をチュウチュウ吸った。
もちろん母乳など出るはずもないのだが、
なぜだか洋介の乳首を美味しいと思わずにはいられなかった。

乳首を吸いながらも、ペニスへの愛撫も休むことなく続けた。
ただ単に上下にしごくだけでなく、
スナップを効かせてやや捻りも加えた。

右手だって休ませてるわけにはいかない。
洋介の割れた腹筋の段々畑を指で散歩させ、
辿り着いたヘソの窪みを人差し指の先で
ゴルフボールがカップに入るかどうかという動きのように
その窪みの周りをグルグルと遊ばせて楽しんだ。

「ちょ、ちょっと・・・・タ、タイム・・・・!!」
急激に射精の衝動が洋介を襲った。
これ以上、好き勝手にやられたら
挿入する前に終点を迎えるという情けない結果になりそうだった。
なによりもペニスをしごく手が利き腕ではなく左手なので
か細い指とぎこちない動きがミックスして
何とも言えぬ心地よい刺激を与え続けていた。

「もっと遊びたいわ・・・」
友美はそう言っていたずらっ子のように笑った。

「続きはまた今度な・・・」
そう言って洋介の胸に『はたして次回はあるのだろうか』という
一抹の不安がよぎった。

不安を打ち消すように友美をベッドに寝かせ、
その白い裸体に今度は洋介がしゃぶりついた。
三十路を迎えようとしているのに、友美の肌はシットリと吸い付くようだった。

腋からウエストにかけて女性特有のなだらかなラインに右手の指を這わす。
指が肋骨の段々を乗り越えるたびに友美は
「あ、あ、いや・・・だめ・・・」と
小さな声を漏らした。
さきほどのお返しとばかりに左手は乳房を揉み、手のひらで勃起している乳首を
コロコロと転がしながら、少しずつ加圧させて乳首を乳房に押し込む。
「いや~~ん・・・」鼻にかかる甘い声をだしながら
幼児がそれはイヤだという意思表示のように
首を小刻みに横に振ってイヤイヤを繰り返す。

ウエストを撫でていた右手は股間のやや少なめの翳りを探り始めていた。
もっと・・・もっと下へ・・・・
洋介の指を誘うように友美の両脚が開き、腰を浮かし始めた。
翳りの中に縦筋のガイドラインを見つけると、
洋介の指はガイドラインを添うように湿地帯を探検しようとしていた。
指先が固くなった丘陵にさしかかると
「ひぃ~~~~・・・」と喘ぎ、洋介の侵入を拒むように手首を握ってきた。

「イヤなのかい?」
そう聞くと、イヤじゃないわ・・・でも勝手に手が動いちゃうの・・・と
泣きべそをかきそうな顔をしながら答えた。

「男に触られるのは久しぶりだもの・・・・」
毎晩、あなたを思い出しながら自分の指で慰めていたわ・・・
そういう自分の発言に恥ずかしかったのか洋介の手を離して
赤く染まった頬を隠すように手で顔を覆った。

洋介はクリトリスの包皮を剥かずにそのまま膨らんだ部分を指で撫でた。
ビクン!!と友美の体が跳ねる・・・
あいかわらず感度のいい体をしてると洋介は嬉しくなった。

包皮を剥かれて愛撫されることを望んでいるのをわかっていながら
わざと一旦その場を離れ、太ももを愛撫してゆく。
「ね!!お願い!!やめないで!!!」
哀願しながら洋介のペニスに手をのばしてしごきはじめた。

「わかってるよ・・・・
ただ久しぶりの訪問は指じゃなくこっちで・・・・」
そう言って友美のひざ裏に手を差し込んで、ぐいっと上に押し上げて
M字に脚を開かせた。

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16:15  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

2014.06.29 (Sun)

ネットのプリンス 31

久しぶりに洋介からの首の愛撫に身体が痺れた。
特に頸動脈あたりはジンジンと疼く・・・

「あなた・・・・お洋服を・・・脱ぎたいわ」
シワになっちゃうもの・・・
ほんとはインターバルなどなしに
洋服がシワだらけになろうとも荒々しく抱かれたかった。
2泊3日の東京出張、アパレルメーカーに勤務する者として
ちゃんと着替えはいくつも持ってきていた。
商談するクライアントに合わせてスーツは着替えなさいと
社長からいつも言われていたからだ。

「あ・・・ごめん、そうだね、洋服が台無しになってしまうね」
そう言いながらも洋介は愛撫をやめなかった。
そして器用に右手1本でブラウスのボタンを外し、スカートのホックも外し、
あっという間に下友美を生まれたままの姿にしてしまった。

「これでおもいっきり愛し合えるね」
そう言いながら己のトレーナーを神業のような速さで脱ぎ捨てた。
洋介の裸体を見て友美は驚いた。
盛り上がった大胸筋、クッキリと割れた腹筋、逞しい上腕二頭筋・・・
これがあの肋骨が浮き出るほど細かった洋介なのか?
鍛えれば、人間はこれほどまでに逞しくなることができるのか。

友美は覆いかぶさってくる洋介にストップをかけた。
「待って・・・私の・・・好きにさせてください・・・」
見事な体躯をいっぱい弄ってみたい・・・
そんないたずら心が疼いた。

「いいよ、君の好きなようにすればいい」
二人は上下を入れ替わった。
友美の細い指が洋介の胸板を撫でる。
やがて指先に乳首を捉え、コロコロと乳首を転がした。
乳首が、あっという間に勃起した。
「男の人も気持ちいいと乳首が勃起するのね」
いたずらっぽい笑みを浮かべながら、友美は洋介の乳首を指でねじった。
「うっ・・・」
少し強くねじりすぎたのか洋介が呻いた。

「痛い?」

「ちょっとね・・・」

まあ、ごめんなさい・・・
まったく悪びれもなくそう言うと、友美はその胸板に顔を埋めた。
夫婦生活で洋介が友美にしてくれたように舌で乳首をレロレロし、
しっかり勃起した乳首をチュウチュウ吸った。
「おおおぅ・・・・」
殿方も気持ちいいと喘ぐのね・・・・
テノールの喘ぎ声を聞きながら、友美は左手を洋介の股間に持って行き
ペニスの先っぽから垂れてきているカウパー液を潤滑油にして
やがて秘壷に侵入してくるであろう愛の棒をゆっくりとしごいた。

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13:40  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

2014.06.27 (Fri)

ネットのプリンス 30

洋介の唇と舌の愛撫が首筋を這う。
チュッ、ペロッ、チュッ、ペロッ・・・
リズミカルな唇と舌のダンス。

『あっ!このリズミカルな愛撫・・・』
学生の頃、洋介と初めて結ばれたときの記憶が鮮明に甦る。
あれは3度めのデートのことだった。

・・・・・

二人は初めてのお泊りデートで東京ディズニーランドへ出かけた。
東京ディズニーランドなら、日帰りでも充分楽しめるのだが、
洋介が一泊するということにこだわった。
それは一夜を共にし、結ばれるということを意味するのだと
友美も心の準備をしていた。

ホテルの部屋に入ると、その部屋はパーク側でなく
東京湾に面した部屋だった。
「あれ?・・・おかしいなあ・・・・どうりで宿泊代が安かったわけだ・・・・」
ごめん・・・ほんとにごめん・・・そう言って洋介はションボリした。
お互いに裕福な学生生活ではなかったから
そんなに豪勢なひとときなど必要ないと友美は思っていた。
いや、それどころか、こうやってホテルの宿泊予約の手続きや
パーク内でジョークを連続して楽しい思い出作りに一生懸命になってくれる洋介に
身も心も捧げてもいいと思っていた。

当時の友美は洋介の他に2名の男性とお付き合いをしていた。
いや、お付き合いといっても肉体関係はなく、キスを交わす程度の
軽いお付き合いだったのだが・・・・
洋介をはじめ、3名のボーイフレンドの中から
誰と真剣にお付き合いをするかを決めかねていたのだが、
こうやってお泊りデートの誘いに乗ったのは
おそらく心の奥底では洋介と真剣に付き合っていこうと思っていたのかもしれない。

ツインのベッドルームはシングルベッドが2つ・・・
二人は、その狭いシングルベッドに体を密着させてベッドインした。
フレンチキスに始まり、友美が「ああん・・・」と喘ぎ声を漏らすために
わずかに開いた唇に洋介の舌がスルスルっと滑り込んできた。
行為に及ぶ前にラムネ菓子でも口に含ませていたのか洋介の唾液は甘く
清涼感に満ちていた。

やがて洋介の唇が友美の顎のラインにキスの雨を降らせながら
首筋に降りてきた・・・
実は友美は首筋への愛撫が苦手だった。
気持ちいいと感じるより先に、どうしてもくすぐったさの方が勝ってしまうのだ。
洋介に首筋を責められると、くすぐったさを我慢しようと体がキュッと強張った。
「そ、そこはダメ・・・・」
それを洋介は感じているのだと勘違いした。
性感帯を見つけたとばかりに前述のごとく、唇と舌を駆使して
首筋でダンスを繰り広げた。

友美は、くすぐったさを我慢しようと唇を噛みしめた。
眉間にもクッキリと皺が寄るほど耐えた。
今にもくすぐったくて吹き出してしまいそうだった。
だが必死に愛撫を重ねる洋介に失礼なような気がして
必死に我慢した。

洋介は首筋を執拗に責めた。
その愛撫は数分にも及んだ。
おかしなことに、ある程度の時間が過ぎると不思議とくすぐったさが消えて
妙に気持ちよくなってきた。
洋介との初めての交わりは
友美の体に新たな性感帯が生まれた一夜だった。


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23:25  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

2014.06.26 (Thu)

ネットのプリンス 29

友美は夫婦時代に見慣れたはずの洋介のペニスを
しっかり見つめた。
『洋介のおちんぽ・・・こんなに大きかったかしら・・・』
パンパンに膨れ上がった亀頭の鈴口からは透明な雫が滲んでいた。

俺のペニスを友美に見せつけている・・・
このシチュエーションは、ほんと久しぶりだ。
まだ手でしごいてもいないのに、口で奉仕させてるわけでもないのに
友美に見られているというだけでこんなにも感じている・・・・
『ああ・・・感じる・・・友美の視線が俺のチンポを犯している・・・』

『欲しいわ・・・
これが・・・これが欲しかったの・・・・』
おもわずゴクリと唾を飲み込んでしまった。
それが合図のように洋介のペニスがビクンと跳ね上がった。

ねえ・・・お口で味わってもいいんでしょ?

ああ、しっかりしゃぶっておくれ

二人は言葉にせずに目と目で会話していた。
言葉にならない会話・・・
夫婦であり、心を通わせてきた二人だからこそ成しあえる会話だった。

友美は舌を伸ばして鈴口の先に滲んでいる雫を舐めとった。
なつかしい味が口中に広がる・・・
淑女の素振りに限界が来た。
友美は娼婦のごとく、ペニスを喉奥に詰まるまで飲み込んだ。
「うぐっ・・うごっ・・あぐぅ・・・」
ペニスのカリ頸が友美の喉ちんこをグリングリンと弄ぶ・・・
瞬く間に襲いかかる吐き気・・・
だがこれほど嬉しい吐き気は久しぶりだ。

パンパンの亀頭が気道を圧迫し、息ができない・・・
涙がポロポロとこぼれ落ちる。
友美のきれいな顔が苦痛に歪む・・・

『あああ・・・・なんて気持ちいいんだ・・・』
もっと・・・もっと・・・・刺激が欲しい・・・
洋介は知らず知らずのうちに友美の頭を両手で鷲掴み、
ゆっくりと腰を振り始めた。

腰を引く度に陰茎にまとわりついた唾液が流れ出る。
やがてそれはトロリといやらしく流れ落ち、
友美のブラウスの胸元を汚した。

「ううう・・・ううう・・・・あぐぐぅ・・・」
友美の顔が真っ赤に染まってゆく。
限界間近でペニスを友美の口から引き抜くと
「ぐほっ・・おぇ・・・」という苦しそうな咳とともに
ドボドボと行き場を失いかけていた唾液がペニスのあとを追って流れ出た。

「はあ・・はあ・・・はあ・・・・あなた・・・すごいわ・・・」
友美の目は官能の喜びでトロンとなっていた。

「ブラウス・・・汚しちまったな・・・」
さあ、脱がしてあげるよ・・・
そう言って洋介は友美をお姫様抱っこしてベッドに運ぶ。
ベッドまでの短い距離を友美は
洋介の首に両腕をまわして甘えるようにしがみついてきた
二人はベッドに雪崩落ちるように身を預け、ディープキスを交わした。
さきほど垂らした友美の涎だらけの口元を
甘いシロップを舐めとるように洋介は啜った。
啜りながらも友美の口元を今度は洋介の唾液がべちょべちょに濡らした。

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20:09  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

2014.06.25 (Wed)

ネットのプリンス 28

「契約・・・成立?」
洋介は自分の耳を疑った。
そんな洋介の疑いの思いを打ち消すかのように、
友美は洋介の正面に回りこむと、洋介の頬に両手を沿えて自ら唇を重ねてきた。

甘く清涼感のある吐息が鼻腔をくすぐる。
忘れかけていた妻の柔らかい唇・・・
「友美・・・」
久方ぶりに囁く妻の名前、高まってくる欲情をぶつけるように洋介は友美を抱きしめた。

妻は・・・こんなにも華奢な女性だったのか
そう思いながら背中を愛しむようにやさしく撫でた。
離婚して、精神的にきつかったのかもしれない。
そうさせたのは洋介自身なのだ。
後悔と自責の念がこみあがってくる。

洋介に抱きしめられながら、友美は洋介の胸板に手を添えた。
夫婦だったころはもやしのようなガリガリの無様な胸板が、
別人かと見間違えるほどに服の上からでもわかる胸筋を身につけていた。
筋肉質の体に日に焼けた褐色の肌。
いつも抱かれてみたいと思っていた理想の体型の男が、今、友美を抱きしめている。

いつしか友美の乳首はブラジャーのカップの中で痛いほど勃起し、
股間はいやらしくぬかるみへと変貌した。
たまらずに下半身を洋介の股間に擦りつけると、
洋介もまたズボンのファスナーを壊さんばかりにイチモツを勃起させていた。

「あなた・・・・頂戴・・・・」
久方ぶりに『あなた』と洋介を夫婦時代の呼称で呼ぶと
それだけで軽くイキそうな体の震えがあった。
「友美・・・君を・・・抱きたい・・・・」
洋介の大きな手が乳房をまさぐる。
グニグニと揉まれるとブラジャーの中の勃起した乳首が
カップの中で押しつぶされて少し痛いほどの快感に見舞われた。
だが、決して不快な痛みではない。
長く忘れかけていた男の手による愛撫・・・
『あああ・・・・私は女なんだわ・・・・』
あらためて思い知らされる女の性。

たまらずに友美は洋介の股間に手を伸ばした。
屹立したイチモツ・・・・
それはズボンの布地の上からでもしっかりと亀頭のカリを感じさせるほど
みごとに隆起していた。
「あなた・・・私と別れてから何人もの女をこれで泣かせてきたんでしょ?」
そう言って少し嫉妬めいたまなざしで洋介を睨みつけた。

「土木作業で体を鍛えると
性欲もまた尋常じゃないほど湧きあがるんでね・・・
何人かの女と性交したが心ではずっと君を求めてたよ」

「あら・・・別れてから随分とお口の方も達者になったのね」
友美はクスッと笑いながら洋介の前にひざまづいた。
ズボンのファスナーに指をかけてゆっくりと下す。
夫婦生活で慣れた行為のはずが、なぜだか指先が震えて新鮮な気持ちになれた。

洋介のペニスは収まっているズボンの中から出るのを嫌がるように
なかなか姿を現そうとしてくれなかった。
「フル勃起しているちんぽをそんな小さな社会の窓から引っ張りだそうだなんて
無謀すぎるよ」
ひざまづいた友美の髪をやさしく撫でながら自分の隆起をちょっぴり大げさに吹聴して
『さあ、久しぶりに味わってごらん』と
優越感を感じながらベルトを外してズボンのホックを外した。
勃起したペニスを引っかけないように上手にズボンとトランクスを脱ぎ捨てると
窮屈な場所から解放されたペニスがピョンと弾けた。

「あなた・・・・すごいわ・・・・」
正直な感想だった。
恋愛時代も夫婦時代にも、これほどガチガチに勃起しているペニスに
お目にかかったことがなかった。

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08:36  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

2014.06.24 (Tue)

ネットのプリンス 27

静かにドアを開けて部屋に入ると、
彼女は背を向けてベッドに腰掛けていた。

「あの・・・お聞きかと思いますが、社長のご用命で・・・」
そう話しかけると彼女は下を向いて固まってしまった。

「そう緊張なさらずに・・・とにかくお話でも・・・」
彼女の向かい側に回り込み、ツインのベッドに腰を下ろして
彼女と対面に座った。

女性はおずおずと顔を上げた。
「あっ!!」
おもわず洋介は驚きの声をあげた。

「あなた・・・やっぱり洋介・・・さん・・・だったのね」
ドアのインターホンの声を聴いたときに、なんともいえないデジャブ感に見舞われたのは
やっぱり錯覚ではなかった。

彼女は洋介の別れた妻『友美』だった。
「な、なぜ、き、君がここに・・・・」
洋介は狼狽えた。まさか別れた妻とこういう形で再開するとは思ってもみなかった。

「それを聞きたいのはこっちよ」
そう言って友美は立ち上がり、力任せに洋介の頬にビンタをくれた。

「あなた・・・いったい何をしてるの?こんな・・・体を売るような真似なんかして・・・」
二発目のビンタが飛んでくるのを、洋介は軽々と友美の腕を取り阻止した。

「ま、待て!!待ってくれ!!とにかく落ち着いてくれ!!!」
洋介が諭すと、「そうね、別れた夫が何をやろうと自由よね」とつぶやき、
再びベッドに腰を落とした。

「寂しかったんだ・・・・」
ポツリと洋介は今までの事を語り始めた。

「財務省のエリート官僚だった男がここまで落ちぶれるなんて・・・」
友美は日焼けして精悍な顔立ちになった洋介の頬をそっと撫でた。
先ほどビンタされて熱をもった頬に友美のか細い指が心地よかった。

「こうしてまた巡り会えたのも何かの縁かしらね・・・お茶でも飲みますか?」
洋介の返事も待たずに窓際のテーブルに歩を進めて、ポットから熱い湯を急須に注ぎ始めた。
『気に入らない場合はお茶を飲んで世間話でもして追い返せばいい・・・
そう彼女には伝えてあるわ・・・』
女社長の言葉が洋介の脳裏に蘇った。

女社長から紹介された女性が別れた妻だなんて滑稽じゃないか。
彼女の心が洋介から離れてしまっているのがわかっているのに長居は無用だ。
さっさとこの場を去って隣室へ向かうことにしよう。
だが、その前に友美がなぜ大阪の会社に?そこのところだけは、是非とも聞いておきたかった。

「私、あなたと別れてから東京を離れて大阪に行ったの・・・
あなたと同じ街の空気なんて吸いたくなかったから・・・
そうこうするうちにこの会社で秘書の求人があったから飛び込んだのよ」
そう言えば、友美は結婚するまでは、とある会社の秘書をしてたっけ・・・

「でも、毎月生理前になるとイライラして失敗を繰り返しちゃって・・・
これはもう体が男を求めてるに違いないと社長がおっしゃって、
いい男を紹介するから会いなさいと・・・」

「それが俺だったわけか・・・
会ってみてガッカリだろう?その男が愛想をつかした元旦那だなんて・・・」
では、今回の契約はご破綻ということで・・・
洋介がそう決めつけてドアに向かって歩き出そうとするのを
友美の声が引き止めた。

「待って・・・け、契約は・・・成立よ!」
そう言って友美は洋介の背中に抱きついてきた。

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12:39  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

2014.06.23 (Mon)

ネットのプリンス 26

「えっと・・・
その・・・
その女性は俺が訪問するというのは了承済みなんでしょうか?」
訪問という軟らかい言葉を選んだが、それはすなわち性交を意味していた。

「彼女は了承済みよ、ただ、彼女があなたをお気に召さなかった場合は、
お茶でも飲んで世間話でもしてサヨナラすればいいと伝えてあるわ」
つまり、その女とヤれるかどうかは、
洋介が彼女に気に入られるかどうかにかかっているわけだ。

もしアウトなら、女社長から連絡をもらってからいい仕事をしなければと決意し、
オナニーもせずに淫気を充満させておいたぺニスがあまりにも不便だ。

「わかりました・・・
ただ、一つ条件があります。
もし、彼女に気に入られなかった場合は損失補填を約束していただけますか?」

「それは・・・私とヤらせてくれってことかしら?」
そう言って、彼女は組んでいた脚をゆっくりと組み換えた。
一瞬だけだが、彼女の股間の白い小さな布地がまぶしく洋介の目に飛び込んだ。

「いいわ・・・
でも、あなたもインターネットで女性を捕まえて虜にさせるプロとしての自覚があるなら、
しっかりと彼女を落としてみなさいね。私は、彼女の右隣の部屋よ」
女社長はそう言って、テーブルの上のカードキーを洋介側に滑らすと、
立ち上がってさっさとエレベーターに乗り込んだ。

さて・・・
このカードキーの女性とはどんな人物なのだろう。
仮に彼女が俺を気に入ってくれたとして、
もし彼女がひどい醜女で淫気が失せて勃起することが出来ずに
事に及ぶことが未遂の場合はどうなるのだろう・・・
その時も損失補填は有効なのだろうか・・・
もっと契約を密に交わしておけばよかったと後悔した。

とりあえず、当たって砕けろだ・・・
洋介は意を決すると、カードキーを手に、エレベーターに乗り込んだ。

カードキーに記入されている部屋番号はすぐに見つかった。
この部屋の右隣には女社長がいる・・・
『社長のおっしゃられていた彼女のお目にかないませんでした・・・』
そうウソをついて女社長の部屋で彼女の体を思う存分味わってトンズラするか・・・
そんな姑息な考えも一瞬頭をよぎったが、ネットでの交渉は信用問題が第一だ。
こんな姑息なウソはすぐにばれて、洋介の掲示板には女社長からの罵詈雑言が
どんどん書き込まれるだろう。
それを読んだ閲覧者からは、もう信用されずに抱いてほしいという依頼などなくなり
掲示板は閑古鳥が鳴く状態になるのは目に見えていた。

マイナス思考はやめよう・・・
もしかしたら社長が抱けと命じてくれた女性というのが
とびっきりの美女かもしれないのだから・・・

覚悟を決めてカードキーの部屋のインターホンを押す・・・
「はい・・・」
蚊の鳴くような小さな声の返答があった・・・
「あの・・・社長に命じられて、この部屋を訪問するようにと・・・」
心臓が早鐘のように打ち始めた。

「どうぞ・・・」
そう返答があって静寂が訪れた。
カードキーを用いて入室してこいという意思表示だと気付き、
洋介はドアノブ上部の差込口にカードを差し込んだ・・・・

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19:40  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

2014.06.16 (Mon)

ネットのプリンス 25

洋介はその日の土木作業を早めに抜け出し、
帰宅するとシャワーを浴びて身支度を整えた。

シャワーを浴びてる最中も、
股間をシャボンで洗っていると、女性社長の裸体を思い出し、
洋介のペニスは正直に屹立した。

『おいおい、まだ早いよ・・・』
ギンギンに勃起した分身を見下ろしながら洋介は苦笑した。

お相手は社長様なのだから、
洋介は洋服ダンスから最上級のスーツを選んだ。
官僚時代にオーダーメイドした舶来の上物スーツだ。
だが、日雇い土木作業でたくましくなった腕や胸部が
そのスーツに包み込まれることを拒んだ。

『おいおい・・・・俺っていつのまにかたくましくなってしまったんだな・・・』
スーツは諦めざるを得なかった。
まあ、いいか・・・すぐにでも生まれた姿になってしまうんだからな。
そう自分に言い聞かせ、いつものようにトレーナーとジーンズという
ラフな衣装を選択した。


ホテルに8時少し前に到着すると、
以前と同じようにホテルのロビーのソファに華奢な体を預け、
女性社長が洋介を待っていた。

「お待たせして申し上げません・・・」
彼女の対面に腰を下ろして静かに頭を下げた。

「いえ、時間通りだもの、謝る必要はないわ」
パテックの腕時計に目をやり、妖しい笑みを浮かべた。

『ほお~・・・・パテックねえ・・・300万円くらいかな・・・
さすがに社長さんともなると、いいものを身につけてますねえ・・・』
財務省の官僚だった洋介は、趣味だった腕時計の目利きについては
確かな自信があった。

「では、社長・・・・お部屋へ参りましょうか・・・」
前回のように人目を気にして時間差で部屋へ向かうのだと思った洋介は
彼女に先に部屋に入ってもらおうと促した。

「この部屋へ・・・・」
彼女は席を立とうともせずに、テーブルのうえにカードキーを滑らせた。

「この部屋に行ってほしいの・・・・」

「え?」

「ごめんなさいね、今夜あなたをお呼び立てしたのは
私の相手をしてもらうためじゃないのよ」

「は?あの・・・・お話が見えてこないんですけど・・・」
前回の逢瀬で、俺は何か粗相をしたのか?
俺は、この女に嵌められようとしてるのだろうか・・・・

ヤバイのか?
洋介の額に一気に脂汗が浮かんだ。

「やだあ~~、そんな怖い顔しないでよぉ~」
そう言って彼女はクスクスと笑った。
つい先日・・・・そう言って彼女は話を続けた。
「つい先日のことなんだけどね、ひとりの女性を私の秘書として
雇い入れたのよ。
その子は30代の女性なんだけどね・・・
器量がいいのに、男ともだちもいないようで、寂しい夜を過ごしてるようなのよ」

「はあ・・・」
うすうすと話が見えてきた。
つまり、その寂しい女の相手をしてくれていうことなのだろう・・・
そう彼女に問い詰めると
「そうよ・・・わかってくれたのなら話が早いわ
ただね・・・部屋に入って彼女が拒むようなら無理強いはしないでほしいの」


わかりました・・・・
そう言って洋介はカードキーみつめた。

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2014.06.14 (Sat)

ネットのプリンス 24

逝けないと嘆いていた女は
イク喜びを覚え、なんども洋介にコンタクトを取ってきた。

洋介としても
ご新規からの連絡がないことから
彼女の求めに素直に応じた。

おかげで洋介のイチモツも満足した日々を送り
性欲処理はすっかり彼女におまかせするという具合だった。
彼女は抱いてあげる度に、洋介に彼女として付き合って欲しいと
何度も何度も懇願した。

「君にはちゃんとした彼氏がいるじゃないか」
そう言ってあげると
「あの人はダメよ、SEXが淡白すぎるわ」
そう言って笑った。
ついこの前まで、生娘(きむすめ)のようにフェラチオさえぎこちなかったのに
もうすっかりイケイケ女の風格さえ漂わせていた。


ある日、日雇い土木の作業を終え帰宅してパソコンを起動させると
1通のメールが届いていた

またいつもの彼女からのお誘いメールか・・・・
そう思いながらメールソフトを起動させると、見覚えのないアドレスからの
メールだった。

『おや?・・・
いったい誰だろう・・・・』
SEXのお相手を希望しながら遠方という理由から
もし東京近郊へ出向くことがあるのならお会いしましょうと
メールアドレスを教えていた女性が数名いた。
そのうちの一人だろうか・・・

メールを開いてみると、なんのことはない洋介の最初の相手だった関西の
アパレル会社の女性社長からだった。

『お久しぶりね、お元気かしら?
まだSEXのパートナー探しのお遊びは続けているのかしら? (笑)
ところで明日なんだけど、また出張で上京することになったの。
そこで・・・・
ねえ、あなたのご都合はいかがかしら?
よいご返事の連絡をお待ちしております。』

ずっと若い彼女の相手ばかりだったので、
熟女の女社長の顔と体を思い出したとたん、洋介の分身はムクムクを勃起しはじめた。

メールには連絡用に携帯の電話番号が書かれていた。
一度関係を持ったことで洋介という人物が信用に足りる男だと安心してくれたのだろう。

洋介は躊躇いなく、その携帯番号に電話をかけてみた。
しばしの呼び出し音のあと、懐かしい声が洋介の耳に飛び込んできた。

「もしもし?社長さんですか?」

『あなたなのね・・・うふふ・・・お元気かしら?』

二言、三言、挨拶と世間話を交わし、本題へと話が進んだ。
洋介は、しがない日雇い人夫なので時間の都合はいくらでも可能だった。

『じゃあ、明日、夕方には東京のホテルにチェックインできると思うからよろしくね
前回と同じホテルよ、覚えてらっしゃる?』

「ええ、わかります・・・では、夜の8時でどうでしょうか?」

女社長から快諾の返事をいただいて通話を終えた。
熟女の艶かしい声を聞いただけで、勃起したペニスの鈴口から
とろりとガマン汁が溢れた。

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2014.06.05 (Thu)

ネットのプリンス 23

絶頂までの迷い道も
一度逝ってしまえば2度、3度と繰り返し
まるで近道を覚えたように彼女はアクメを感じた。

若い女の肌は吸い付くようで
体を重ねると、女の中へ溶け込んでしまう感覚を覚えた。
洋介もまた無我夢中で彼女を貫き、
下腹へ、太ももへ、胸へと3度も吐精した。

それでも洋介のペニスは若干の強度を失いながらも
この若い体をもっと味わいたいと勃起した。
彼女は数え切れない程の絶頂に達し、
下のクチからも上のクチからも喜びのヨダレを垂れながした。

垂れながしたのはヨダレだけでなく
両まなこからは女としての喜びを覚えた自分の体が
人並みに正常であったことに感激し、嬉しさに歓喜の涙をながした。

4度目の吐精が近づこうとしていた。
洋介の腰の動きが激しくなる。
彼女も男が砲撃を迎え撃とうとしてるのを体で覚え
洋介のペニスを痛いほど締め付けた。

「ああ・・・イキそうだ・・・」
このまま彼女の膣内に己の生命の息吹を流し込みたい衝動に駆られる
膣内射精は男としての本能だ。

「私もすごく気持ちいいです」
性に対して控えめだった彼女は絶頂を覚えたことで
貪欲にセックスを求め、今は洋介の上にまたがり
下からの洋介の激しい突き上げに上手に腰の動きを合わせ
乳房をちぎれんばかりに揺らせていた。

「あ!!・・・で、出そうだ・・・」

「まだ逝かないでください・・・」
女は洋介の終焉を悟ると、すばやく結合を解いてペニスを口に含んだ。

「下のお口であなたの精を迎え入れることはできないけれど、
せめて上のお口であなたの精を私の体の中へ・・・」
膣内のヒダがペニスを締め付けるように
彼女は舌をペニスに密着させて、チュウ~とバキュウムさせた。

「おおおおお!!!!だ、ダメだ!・・・・い、イク!!!!!」
彼女の後頭部に手をやり、腰をなんどもビクンビクンとさせて
洋介は彼女のクチの中へ射精した。

4度目の射精は快楽のみでなく
わずかに尿道に鈍痛をともないとてつもなく脈打った。

「あなたの精液・・・たしかに受け取りました・・・・」
ほら、見てと彼女がクチを開けて洋介の精液がたしかにそこにあるのを
まざまざと見せつけた。

さすがに4度目だから量的には1度目の射精に比べて
うんと減っていた。
おまけに粘度も低下し、
それこそカルピスの原液を舌に垂れ落としたような光景だった。

ゆっくりと彼女はクチを閉じて、ゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。
「えへ・・・飲んじゃった・・・」
ちょっぴりだけ塩味がしたと言って彼女は恥じらった笑顔を見せた。



洋介に腕枕してもらいながら、彼女は洋介のたくましい胸筋に手を添え
その中心に指を這わして洋介の乳首を弄った。
「私・・・・あなたの彼女になろうかな・・・・」
いたずらっぽくそう言うと洋介の腋にくちづけた。

稚拙なSEXで満足する彼氏が、あまりにも子供だと思い始めたのだろう。
「いや、それはできない・・・」
彼女はアクメを知った喜びで有頂天になっているだけなのだ。
お互いの事を、体以外は何ひとつ知らぬ関係だ。

「交際っていうのは体だけの関係じゃないはずだよ」
洋介は彼女に冷たく言い放った。

彼女の目が涙で潤みはじめた。

SEXしたいのであれば、またネットに書き込んでくれたら
いくらでも相手してあげるから・・・・
洋介はそう言って彼女を慰めた。

『俺が愛しているのは、唯ひとりの女・・・・』
洋介の脳裏に別れた妻の笑顔がくっきりと浮かび上がった。

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20:38  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(6)
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