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2020.09.29 (Tue)

蒼い春 1

女の子は子供部屋の暗闇の中で息を潜めていた。 
襖の向こう側から母の甘い喘ぎ声が聞こえてくる。 
もうすぐ父になるという男の囁きも微かに聞こえてくる。 
男がなにか冗談を言ったのだろう、
母がクスクスと笑い「やだぁ~・・・」と甘えた声で笑った。 このような時間を過ごすようになって2ヶ月・・・ 

女の子はもうすぐ中学に進学する年齢だったので、
男と女が愛し合うという事に気付いていた。 
母は母なりに娘に自分の痴態を見せたくないのだろうと理解し、自分の部屋でわざとらしい寝息を立てて熟睡していることをアピールした。 

初めて男が訊ねてきた日のことを
女の子は昨日のように覚えていた。 
挨拶のあと、
夕食を済ますと女の子は
そそくさと自分の部屋に行くように命じられた。

 「いいのかい?なんだか可哀想だね。」 
やさしいバリトンの声で男が母に聞いた。
テレビが母の部屋にしかなく、
見たいテレビ番組とかあるだろうにと、
男が同情してくれた。
 「だって・・・・
あなたに甘えるところを見られたら恥ずかしいもの・・・」 
それは初めて聞く女としての母の声だった。 
やがて電灯が消されたのか
襖の隙間から差し込んでいた光がなくなり、
真っ暗な静寂が訪れた。 

しばらくすると、
「ねえ・・・」という鼻にかかった甘ったるい母の声がした。 
「まだ、起きてるんじゃないかい?」 
女の子の事を気にしてるのだろう。 
女の子もまた、2人の情事の妨げになってはいけないと
身体を強張らせジッと身を潜めた。 
「あの子、寝入りが早いのよ。
大丈夫よ・・・だから・・・お願い・・・」 
チュパという音が微かにした。 
お互いの唇を重ね、接吻したのだろう。 
女の子は襖の隙間に目を近付けた。 

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古いアパートだから立て付けが悪いので
きっちり閉めても1センチほどの隙間ができていた。 
覗いてみると、月明かりが部屋の様子を映し出していた。 
2人は布団の上に身を起こし、
きつく抱き合い予想通りキスをしていた。 
最初は恥らうようにチュッと唇を重ねては離れ、
またチュッとしたりしていたが 
どちらからともなくブチュ~と唇を重ね、
やがて互いの舌を絡ませて激しいキスに移行していった。
 
ヌチュ・・ピチュ・・・ズリュリュ・・・・
唾液を啜り合う音が夜の静寂を引き裂いていた。 
やがて男の手が母のパジャマの襟元から忍び込んだ。 
おそらく母の貧相なおっぱいを揉んでいるに違いなかった。 「あああ・・・いい・・・そこ・・・乳首もいじって・・・」 そう言いながら母は自らパジャマのボタンを外し始めた。 
干しぶどうのような乳首を男が指で摘んだのだろう。
母がボタンを外す手を止め、
男にしがみついた。 

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「ああああ・・・・好きにして・・
めちゃくちゃにしてほしいの・・・」 
そういう姿は、もはや母でなく一人の女だった。 
「わかっているよ・・・
これでグチャグチャにしてやるからな・・・」 
男が母の手を取り、自分の股間に導いた。 
「す、すごいわ・・・あなたのおちんちん大好きよ・・・」 
そう言いながらも手で陰茎を擦っているのだろう。
母の手が上下に妖しく蠢いていた。 

男がこちらに背を向けていたので
男の股間のモノは見ることができなかった。
『大きいのかしら・・・
隣の小さな男の子が外でパンツを脱いで
水遊びをしてるのを以前に見たけど、
ししとうのようだったわ・・・
大人になると変わるのかしら・・・』 
母子家庭で育った女の子は、
まだ成人男性のペニスというものを知らなかった。 
ましてや勃起したペニスなど想像もつかなかった。 
月明かりの中、
一組の男女は互いのパジャマを脱がし合い、
下着1枚の裸同然の姿になっていった。 
やがて男が立ち上がり、母の顔の前に股間を近付けた。
男が向きを変えたことで
男の下半身を正面に見ることができた。 
下着は中から押し上げられ
見事なテントが出来上がっていた。 
『す、すごいわ・・・成人男性のおちんちんって・・・
すごいのね・・・』 
母が男のブリーフの腰に指をかけて下ろした。 
巨大なマツタケが現れ、女の子は目を見張った。 
『あれが、大人のおちんちん・・・太くて、大きい・・・』 
誰に教えられた訳でもなく女の子の手が股間に伸びた。
そして・・・ちいさなお豆に指を這わした。 
女の子の名は、桜木奈央 11歳・・・
生まれて初めて自慰を覚えた瞬間だった。

20200928091935778.jpeg


。。。。。。。

若い子の性を描きたいと思います
思春期って難しい年頃ですが
一番輝いている時期だと思います

ちなみに私の精通は中1でした
勃起中に小便をしようとおちんちんをつまんだ瞬間に
ドピュっと…
あの衝撃は忘れられません

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09:25  |  蒼い春  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

2020.09.30 (Wed)

蒼い春 2

奈央は息をひそめ、
ひそかに男女の交わりを覗いて自分で慰めた。 
声を出してはいけない、音も立ててはいけない。 
ハンカチをしっかりと口に咥えて静かに静かに逝った。 
おそらく多少の声は漏れていただろう。
音もたてているはずだった。 
だが襖の向こうで交じり合う男女の激しい腰使いと喘ぎ声は、
襖をガタガタと揺らし 
奈央の微かな喘ぎ声や衣擦れの音をかき消していた。 
SEXというものは男のおちんちんを股に挟み、
擦るものだと思っていた。 
だが、夏休み前に学校で女子だけが視聴覚教室に集められ、
性教育のビデオを見せられた。 
おちんちんを自分のワレメに入れ、
射精されることで赤ちゃんができる・・・ 
母と男も赤ちゃんが出来るのではと思ったが、
そういえば男は必ず母のわずかばかりの膨らみの胸に
白い液体を出していることに気付いた。 
学校のビデオではコンドームという避妊具を
男のおちんちんに被せて避妊すると教えられたが、
ああすることで赤ちゃんを作らないようにしているのだと理解した。 

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ある夜、男が奈央の部屋に足を向けて仰向けに横になった。 
そのときに初めて成人男性のたくましいちんぽを
しっかりと目に焼き付けた。 
母を足を開いて、男に馬乗りになった。 
そして、ちんぽに手を添えて
パックリと口を開いた赤貝のようなおまんこの中に
挿入し始めた。 
初めてみる男女の結合・・・ 
学校のビデオでは図解だったが
生身の男女の結合がこれほどまでに
いやらしく美しいものなのかと知った。 
結合部分は母の出すいやらしい汁で
男のおちんちんがヌラリと光っていた。 
あんな大きいものが入るのか・・・ 
奈央は試しに指を自分のワレメに入れてみようと試みた。 
指1本を入れるのさえきつかった。
もっと奥に入りそうだったが、
自分の体が侵入を拒むように
入れることができなかった。 
指でワレメを弄るのも
お豆を弄るのと同様に気持ちいいのだと初めて知った。 

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やがて母は男と結婚した。 
おんぼろアパートに別れを告げ、
少し広いアパートに引越し
家族3人の生活が始まった。 
奈央は男があまり好きじゃなかったが、
男が居ることで
母の顔が柔和になり奈央に優しくなってくれたことで
少しだけ心を開いた。
 
母は結婚すれば生活が楽になると喜んでいたが、
実際はさほど豊かにならなかった。 
家計を助けるために
母はスーパーのレジ打ちのパートに出なければならなかった。 ある土曜の昼下がり、
母はいつもようにパートで家にいなかった。 
養父は休みなのか奈央が学校から帰宅すると
居間で横になりビデオを観ていた。 
どうやらビデオはAVのようで
奈央が帰ってきたのに気付くと
慌てて画面を切り替えた。 
奈央はしっかりと男女が絡み合う画面を見てしまったが、
気付かぬフリをして「ただいま」と告げ
自分の部屋に逃げ込んだ。 

セーラー服を脱ぎ、
部屋着に着替えていると
いきなり襖が開き養父が入ってきた。 
「お養父さん、ごめんなさい。今、着替えてるので・・・」 
脱いだセーラー服で咄嗟に身体を隠した。 
「どうだい奈央・・学校は楽しいか?」 
笑顔で話しかけてきたが、
ステテコ姿の養父の股間は立派にテントが張られていた。
 「お養父さん・・・私、着替えたいんですけど・・・」 
部屋から出て行ってほしいという意味合いで言ったのに
「どうだ、勉強でもみてやろうか?」
そう言ってベッドに腰掛けた。 
「いやあ~、今日は暑いなあ。下着姿で充分だなあ。」
部屋着など着ないで
奈央もそのままでくつろいだらどうだ。
そんなことを笑いながら言いながらも
目が血走っていた。

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2020.10.01 (Thu)

蒼い春 3

「お義父さん!ごめんなさい、出て行ってほしんです!」 
たまらずにキツイ口調でお願いした。 
「はい、はい。・・・わかりましたよ・・・」 
そう言って立ち上がり、
奈央の横を通り過ぎる瞬間、
クルッと反転して奈央の腕を取り捻り上げて
抵抗できなくさせると体を預けてきて
二人してベッドに倒れこんだ。 
「ぃや!お義父さん!やめて・・・・!!」 
義父の強張りが太ももに触れる・・・ 
襲ってくる嫌悪感と恐怖感・・・ 
「奈央ちゃん・・・いい女だねえ・・・」 
義父の手が私の小さな胸を弄る・・・・ 
嫌悪感でいっぱいなのに・・・
つぼみが固く勃起している・・・ 
少し大きめのブラが
あっという間に首元までずらされた。 
なだらかな丘の上にそびえるピンクの果実・・・ 
その小さい固い果実が義父の口に咥えられた。 

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ペロッ・・・味見をするように乳首を舐められた。
 「あう!・・・いや!・・やめて・・・
お、お母さんに言いつけてやる!!!」 
「かまわないさ・・・奈央を抱けるなら、
あんな年増など捨ててやるさ・・・」 
義父の手が下腹部へ・・・そして股間へ・・・ 
膝を合わせて、固く足を閉じる。
絶対にその場所には触れさせたくなかった。 
両手で義父の肩を押して押しのけようと
試みるがびくともしない。 
イヤイヤをするように首を振る私の顎を
大きな手ががっしりと食い込み正面で固定される。 
少し無精ひげが目立つ義父の顔が近づき
無理やり唇が奪われた。 

「うぐ!ううう・・・むむむぅ~・・・」 
唇を固く閉じて抵抗するが、
その唇をぺろぺろと義父が舐めまわした。 
臭い唾液の臭いが奈央の鼻腔に忍び込んでくる。 
「若いいい匂いがするなあ・・・たまらないよ・・・」
顔中に舌が這いずりまわる。 
ベトベトになった顔面が気持ち悪い・・・ 
「お義父さん!やめて!!・・・け、警察に訴えます!!!」
「ああいいよ・・・お前の最初の男になれるんなら
臭い飯などいくらでも喰ってやる。」 
義父は目的を果たすのなら
拘置刑などかまわないというのだ。 
あああ・・・義父に処女を奪われてしまう・・・・ 
絶望感のために身体の力が抜けてゆく・・・ 
きつく閉じた唇が半開きになったその瞬間を見逃さずに
芋虫のような舌がねじ込まれた。 
「うぐ!!うう!ううううう・・・・」 
舌を噛み切ってやりたかった・・・
でもできない・・・
芋虫を噛み切れといわれてもできないのと同じで、
その舌を歯に当てることすらできなかった。 
義父の舌は自由気ままに奈央の口の中で遊んだ。
頬の内側、上あごの膨らみ、舌の根っこ・・・
あらゆる部位を舐め回す。 
やがてトロトロっと唾液が流し込まれた。 

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『ああ・・・いや!・・・夢なら早く醒めてほしい・・・』 
「大丈夫、痛くないようにしてやるから・・・
俺にまかせておけばいいんだから・・・
すぐに済むんだから・・・いいね?」 
すぐに済む?・・・
母とのSEXを見てきた奈央にはそれが嘘だとわかっていた。 
義父は一度挿入したらなかなか果てない男だった。 
股間に伸びた指がマンスジを這い回った。 
抗うことをあきらめて脱力した身体は脚を開き、
男を迎え入れようとしていた。 
やがて指は白いパンティに潜り込み、
奈央の大切な部分に辿り着いた。 
ようやく生え揃った陰毛を義父の指が掻き分けてゆく。 
固い真珠を通り越して
目的とするぬかるみに指先が埋没された。 
「はう!!!!」
初めて異性に触れられたぬかるみは素直に反応した。 
男を拒絶するのをあきらめて
迎え入れる覚悟を決めた瞬間から
身体は潤いを湧きたたえ始めていた。 
指先が一旦抜かれる。 
そしてその指を奈央の目前に差し出された。 
「ほら、奈央のアソコはもうこんなに濡れているよ・・・」 
見せられた指先は奈央の泉でテラテラと濡れ光っていた。

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2020.10.02 (Fri)

蒼い春 4

自分の潤いを目の当たりにして、
奈央の股間はムズムズしてきた。 
そんなバカな・・・ 
養父に陵辱されようかというのに
興奮しちゃってるなんて・・・ 
養父の指がパンティの腰ゴムにかかると、
自ら尻を浮かして脱衣を催促していた。 
「いい子だ・・・悪いようにはしないからね」 
パンティが脱がされると足を開かされた。
 「若いいい匂いがするよ」 
そう言って養父は股間に顔を埋めた。 
女性器に養父の吐息を感じる・・・ 
次の瞬間、指ではない柔らかいものが
未成熟の陰唇に触れた。 
ビリビリと体じゅうに電気が走り抜ける思いがした。
「奈央・・・おいしいよ・・・」 
養父のその言葉でその触れた柔らかいものが
舌であることを認識した。 

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顔から火が出るほど恥ずかしかった。 
まさかアソコを舐められるなんて・・・ 
ピチャピチャと犬が水を飲むような音が
股間から聞こえてくる。 
恥ずかしさが頂点に達したとき、
奈央の生娘が喜びに震え始めた。 
「あああ・・・」 
自分でもビックリした。 
養父がオンボロアパートに訪ねてきた夜毎に、
母が漏らしていた甘ったるい声が
自分の口からも洩れるなんて・・・ 
「いいんだよ。感じることは悪いことじゃない・・・
もっと乱れてもいいんだよ・・・」 
さらに奈央を感じさせようと、
養父の舌が
まだまだ小さい愛の芽の包皮を捲り上げて
チュとキスをした。 
「あああああ!!!!」 
ビリビリと電流が身体を突き抜けた。 
自慰で経験した以上の官能に酔いしれた。 
これが男に愛撫される喜びというのか・・・ 
「気持ちいいだろ?こんなのはどうだい?」 
舌で愛の芽をクリクリと転がされた。 
「あん!!ダメ!!!なんだかおかしくなっちゃう!!!!」 「いいんだよ。おかしくなってもいいんだよ・・・」 
執拗に愛の芽を愛撫された。 

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やがて身体がフワフワと空中に浮いている感覚がやってきた。 奈央は自分の身体がどんどん上空に浮遊していく感覚に痺れた。 このままどこかに飛ばされそうで、
それが怖くて気づけば股間の義父の頭を鷲掴みしていた。 
「どうだい?お義父さん上手だろ?」 
上手なのかヘタなのかわからなかった。
なにせソコに口をつけたのは
義父が始めての男なのだから。 
だが、確実に自分の指で触るよりも
深い官能が得られたのは確かだった。 
やがて身体の上昇が止まった。
と同時に今度は奈落の底を目指して急落下し始めた。
 「いや~~!!!落ちる!落ちちゃう!!!!」 
その感覚が不快なようでもあり、
なんとも言えぬ甘美でもあり、 
奈央は身体をベッドの上でバンバンとバウンドさせた。 
「逝きそうなんだね?いいんだよ。
思い切って逝っちゃいなさい!」 
義父の言葉に後押しされて、
落下速度が速まった。 
「ああああ!!!!き、きもちいいよぉ~~~~!!!!」 
奈央の四肢が金縛りにあったように強張った。 
それが生まれて初めて
異性によってアクメを与えられた瞬間だった。

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2020.10.05 (Mon)

蒼い春 5

「こんなに濡れているんだ。
きっと痛くはないよ」 
奈央の股間に父の熱いたぎりを感じた。 
「いやあー!!お義父さん!やめてえー!!!」 
熱いモノが触れた瞬間、
奈央に最後の抵抗をする力がみなぎった。 
だが奈央の許しを乞う声を無視して義父に貫かれた。 
熱い肉棒に串刺しされ、涙がとめどもなく溢れた。 
「ひどい!ひどいわ!」 
養父に官能を目覚めさせられ
男を迎え入れようとした自分を恥じた。
もっと優しく処女を奪ってくれると思っていた。
ロストバージンなんて一生に一度の事なのに
こんな散らし方をしてしまったことを心の底から悔やんだ。

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奈央の耳には、
義父の、はあっはあっという荒い息づかいしか
聞こえてこなかった。 
処女を失った痛みよりも
ただ義父に犯された悲しみと怒りだけが奈央を支配した。 
遅漏の義父は赤い鮮血にまみれる奈央のプッシーを
何度も何度も行き来した。 
これがSEXなのだろうか・・・・ 
ただ、野獣のように暴れまわる男に羽交い絞めされ、
苦痛と恨みと情けなさが襲い掛かる・・・ 
いえ、違う・・・ 
SEXとはもっと神聖で、もっと尊く、
もっと甘美なものであるはずだ。 
その夜、母が帰宅しても奈央は部屋に閉じこもり、
布団をかぶって静かに泣いた。 
様子がおかしいと思った母は、
夫に奈央の様子がおかしいと問い詰めた。 

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「思春期なんだろう?
気難しい年頃になってきたもんだなあ・・・」 
白々しく嘘を語る義父の声が襖の向こうから聞こえた。 
家を出よう・・・ 
もう鬼畜の義父の顔など見たくもなかった。 
そんな男を選んだ母の顔も見たくもなかった。 
そんな養父に抱かれた自分自身を呪った。
夫婦が寝静まった深夜、
奈央は身の回りの物をボストンバッグに詰めて
こっそり家を抜け出した。 
暗い深夜の街を彷徨った。 
これからどこへ行こう・・・ 
宛てなどなかった。 
何名かの親友の顔が思い浮かんでは消えた。 
なんといって逃げ込めばいいと言うのだ。 
私は義父に犯されました。
傷物にされました。
どうかご厄介にしてください。 
そう言えばいいのか? 
そんな恥ずかしいみっともない真似はできなかった。 
街で何人かの人たちとすれ違ったが、
誰一人として
少女が深夜の街を徘徊していることに不審に思わずに
無視して通り過ぎた。 
空が明るくなってきていた。 
気づけば奈央は中学校の前に佇んでいた。 
閉じられた校門の前にしゃがみこむと
涙がとめどもなく溢れ出した。 
空腹の為に、猛烈な寒けが襲ってきたそのときに
1台の車が校門の前に停車した。 
車から降りたのはバレーボール部の顧問で
美術科教諭の月島弓子だった。 
バレーボール部の日曜の早朝練習のために登校してきたのだ。 「誰?・・あら、あなたは3組の森下さんよね?
いったいどうしたの日曜のこんな早朝に・・・・」 
私服で、膝を抱えて震えている奈央の様子から
尋常でないことは察しがついた。 
急いで校門の鍵を開け、
弓子はひとまず奈央を生活指導の部屋に連れてゆき、
熱いコーヒーを差し出した。 
毛布を奈央の肩にかけて
「今は何も言わなくていい・・・
落ち着いたら話してくれたらいいからね」
そう言って体をやさしく抱きしめてくれた。

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