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2016.04.01 (Fri)

女優 3

シャワーを終えてバスタオルで体を包み、
部屋へ戻ると監督が歩み寄ってきてバスタオルを鷲掴むと一気に奪い取った。
「きゃあー」愛子は慌てて胸と股間の前を手で隠した。
監督はしげしげと愛子の均整のよいボディを見つめ
「よしよし、下着あとがきれいに消えたな」と満足そうに言った。
「マ、マネージャー!バスタオルを!」と
体を隠すタオルを要求すると
「おいおい、今から裸をカメラに納められるってのに
隠すもなにもねえだろ」と、ベッドの上の男優が吠えた。
いちいち癪に触る男だった。
しかし、ある意味、愛子の操縦法に長けていると言ってもよかった。
納得のいくように諭されるより、
喧嘩を吹っ掛けられる方が愛子にとっては自尊心を沸き立たせられて
いい意味で開き直る事ができた。
20.jpg

「わかったわ。ではメイクさんに来てもらってください」
メイクしてもらって、さっさと今日のシーンを撮って帰らせてもらおうと思った。
「メイクね、自分のメイク道具持ってきてるんでしょ?
それでいつものようにやっちゃってください」
カメラマンとアングルの打ち合わせをしながら監督はぶっきらぼうに告げた。
「メイクさんもいないんですか?」
愛子の声は怒りで震えていた。

「僕はね、リアリティーを撮りたいの。
わかる?リアリティーだよ。
プロのメイクよりも普段の君を撮りたいわけよ」
何がリアリティーよ、要は人件費のカットじゃないの。
バッグから化粧道具を取り出し、ドレッサーの前に腰掛けた。
「なんでもいいから早くしてくれよ、
せっかく役に入りかけてんのに気分が削がれちまうぜ」男優が愛子を急かせた。

見てらっしゃい!私とラブシーンをして私に惚れさせてあげるわ
愛子はいつもより念入りに化粧をした。


シーン12テイク1

男:「お前と愛し合うのも今日が最後だな」
男はそう言って女にキスをしようと顔を近づける

女は男の唇の進行を人指し指でストップをかける
女:「今日が最後だなんて言わないで」

しばらく見つめ合う二人・・・


「今日が最後だなんて言わないで」
愛子がそのセリフを発したとたん、
男は堪えきれずに「ぶわっははは~」と吹き出した。

「お前さあ、大根にもほどがあるぜ」
まるで棒読みじゃないか、とベッドの上で腹を抱えて笑った。
その後、テイク7まで撮り直したが、やはり男が吹き出してしまい、
監督の「カット!OK!」の声は発せられる事がなかった。
ついには監督の口から
「男優さん、彼女の台詞はアフレコでなんとかするからさあ、
吹き出さずに我慢してくれないか」と苦肉の策まで飛び出した。
その後、なんとかそのシーンを撮り終え、
次のシーンを撮るまで少し休憩することとなった。

そそくさとベッドから抜け出そうとした愛子の腕を
男が握りベッドに引き戻した。
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「なあ、俺たちの役ってすっごく愛し合ってる関係の二人なんだろ?
撮影のときは真剣に俺を愛してくれよ。
俺もお前を真剣に愛するからさあ。
そうすれば台詞も自然と感情も入るし、
きっといい演技ができると思うぜ」
確かにその通りだと思った。
でも、愛子にとって
その男は生理的に受け付ける事ができないボディだった。
愛子は細身の男性が好みだった。
そう告げると「ええ~?そりゃショックだなあ」と情けない顔をした。
わりと腹筋とか割れていて女たちには好評なんだけどなあと言って、
ほら触ってみろよと愛子の手を取って己の腹に導いた。
『す、すごい・・・』
段々畑のような腹筋、かなり鍛えているのだろう
硬く、それでいてしなやかな適度な柔らかさも兼ね備えていた。
「こっちも凄いんだぜ」
いたずらっ子のような笑みを浮かべると、
愛子の手首を掴んでいた手を更にガッチリとホールドして下に導いた。
指にサワサワとした陰毛の触感を覚えた次の瞬間、
男の硬く屹立した肉棒に導かれた。
「きゃっ!」思わず手を引き抜こうとしたが男はそれを許さなかった。
「俺たち愛し合ってる役どころだぜ。当然、この熱く硬いモノもお前のものだ」
ほら、堪能しろよと握らされてしまった。
『やだ・・・すっごく大きい・・・』バスルームから裸で登場してきたときに
勃起前のぺニスを見てしまっていたが、勃起するとこれほど大きくなるとは・・・
「でかいだろ?俺、膨張率には自信があるのさ」そう言って、
握らせた愛子の手を上下に動かした。
おお・・・気持ちいいぜ
男は悦びの声を発した。
「この硬いモノがお前のものということは、
この柔らかいものは俺のものって事だ」
男の手が愛子の乳房を揉んだ。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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