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2016.04.04 (Mon)

女優 4

「あっ!な、なにを・・・」
何をするの!やめてください。と
拒絶する前に愛子の唇は男の唇で塞がれた。
「ウグッ!ウウッ!」
ぺニスを握らされている手は男にホールドされているので、
もう一方の手だけで男の胸を押して逃れようとした。
だが頑強な男の体はびくともしない。

やがて男の舌が愛子の唇を舐めまわす。
その蠢く舌を噛みきってやろうと思った瞬間、
男の唇は愛子の口元を去った。
「お前、いい女だな」
至近距離で男が囁く。
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「けだもの!とっとと私から離れなさい!」
部屋にいるスタッフやマネージャーに聞こえるように叫んだ。
だが、スタッフたちは何事かと関心も示さず、
マネージャーの臼杵さえも
「愛子ちゃん、男優さんと仲良くしなきゃダメですよ」と、
まるで幼子の兄弟喧嘩を諌めるようにのんびりした口調で言い放った。

「お!男優さん、勃起してるじゃん」
監督が愛子の手の中で屹立している男性シンボルに目を止めた。
「監督、俺、準備OKです」
先にシーン106を撮っちゃいませんかと監督に催促した。
「そうだね~、撮っちゃいましょうか~。
女優さんは準備OKかな?」
ちょっと待ってくださいねと男が愛子の股間に手を伸ばした。
事態が飲み込めずに呆然としていると、
男の指が愛子の女性自身をスッと撫でた。
776.jpg

『さ、触られた・・・』羞恥よりも怒りがこみ上げた。
抗議の声を発する前に男が
「監督、こりゃダメだわ~、全然濡れてねえわ」と首を振った。
「じゃあ、シーン69を撮りましょうか、
それなら一石二鳥だし」と言いながら、
カメラマンさん、そういうことでよろしく~と叫んだ。

「ち、ちょっと待ってください。
今日の撮影でシーンで106とか69ってなかったじゃないですか!」

「それがあるのさ」
男は自信たっぷりに言った。
「台本を!台本をちょうだい!」
臼杵に台本を要求した。
そして手渡されたのがペラペラの小冊子・・・
「な、なにこれ?」
それが今回の台本です、と監督が言った。
この映画に出演するかどうか決めるのに読んだ台本と違っていた。
「ど、どういうことなの?」
台本のタイトルを見て愕然とした。
【わたし、ヤっちゃいます~元アイドルがマジで本番~】
ハメられた?
恋愛映画どころか、このタイトルはAVそのもの!


「そういうことです」
臼杵が感情を押し殺して言った。
「あんたを売るために
今までにどれ程の金額をつぎ込んだか知る由もないでしょうね」
アイドルとして育ててくれたことには感謝している。
だが、数々のヒットを飛ばし、充分利益還元は済ませてるはずだ。
そう告げると
「はあ~?利益還元?あのグループが総勢何名いたか知ってますか?
一人当たりの単価なんて、そりゃあもう微々たるものですよ。
それに、あんたをセンターに据えるのに
どれだけの金をプロデューサーに貢いだと思ってるんだ!」
独立して稼ぐどころか
泣かず飛ばずじゃ採算が合わねえんだよ!と、
愛子の髪の毛を鷲掴んでブルンブルン振り回した。

ショックだった。
実力で勝ち得たセンターではなく、お金を使って踊らされていたなんて・・・
泣き出しそうな愛子の肩を抱いて男優が慰めてくれた。
「ショックか?でも売れなくなったら
こうして手っ取り早く稼ぐのが芸能界のしきたりだからさ。あきらめろ」

おいおい、おままごとのような芝居はもういいでしょ、
こんなことに時間をとってたらディスクが何枚あっても足りませんぜ。と、
寡黙だったカメラマンがイラついて声を発した。
「まあそうカリカリしなさんな。
じゃあ、男優さんのリードでよろしく~」
監督がカメラマンをなだめた。
そして、監督のアクションの掛け声と共に、
愛子は男優の手によってクルリとマングリ返しされた。
あっという間に無防備になった愛子の秘部に男優が吸い付いた。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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