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2016.08.23 (Tue)

サプリメントいかがですか? 1

「ええっと・・・中西真由美さん・・・ね」
チーフと呼ばれている横田明子さんが
履歴書を見ながら私の名を確認した・・・・

「はい・・・・」
鋭い眼光に負けて私は消え入るような返事をした。

「わかってると思うけど、考えてるほど楽な仕事じゃないわよ」
横田明子が私の履歴書に目を通しながらぶっきらぼうに喋った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は中西真由美
S女子大の3回生・・・・
歩合制のサプリ販売会社のバイトをするために只今面接中なのです・・・

1週間前、母から電話があった。
『真由美・・・お父さんの会社・・・・倒産しちゃってね・・・・
悪いんだけど仕送り・・・・今までの半額で勘弁して・・・・』
涙声の電話だった。
困る!そんなの困る!!
そんなこと言えるはずなかった。

今までも仕送り分とコンビニのバイトをしてギリギリの生活だった。
大学のゼミが休講になったときや、自分の時間が持てるときに
自由に働ける仕事を探していた。
そんなときにふとしたきっかけで見つけたサプリ販売の仕事・・・
時給とかではなく、販売したサプリの料金の1/3が手取りという歩合制だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「がんばれるかしら?」
履歴書を見つめていた顔を上げて、
全身を舐めるように見ながら横田明子は念を押した。

「はい・・・がんばってみます・・・・」
私は消え入るような声で返答した・・・・

「あなたは可愛いし、スタイルもいいから
うまくいけばかなり稼げると思うわ。
大丈夫、私がサポートしてあげるから」
この仕事・・・なんとなくしたくないなあ・・・・
そんな気持ちが少し芽生えかけていたが横田明子の一声で
私はサプリの売り子をすることになった。

15.jpg


それから半年・・・・

真由美はサプリ販売所から呼び出しをくらった。

呼ばれている理由はわかっている。
今月の契約数の件に違いなかった。

真由美は神妙な面持ちで横田明子のデスクに近づいた。

「中西さん・・・わかっているわね。」
メタルフレームの奥の涼しい瞳が真由美を見据えた。

「はい・・・・契約件数のことですよね・・・」
今さら言われなくてもわかっていた。

このアルバイトを始めて
最初のうちは、親友やコンビニのバイト仲間相手に地道に件数を増やしたが
ひととおり知人に売ってからはパッタリと契約が止まってしまった。
親戚には声をかけることができなかった。
もし万が一、親の耳に届いたら学業に精をださずに何をしているのだと
怒り心頭で大学などやめて帰郷してこいと言われかねないと思ったからだ。

「中西さん・・・このままじゃバイトを打ち切られちゃうわよ。」
真由美の成績表を眺めながらわざとらしくため息をついた。

「すいません・・・・がんばっているんですけど・・・・」
みんなの前で叱責されるなんて・・・情けなくて涙が出そうになった。

「あなたが憎くて言ってるんじゃないのよ・・・
あなたは若いし、商品の説明も上手だし、
ちょっとやり方を変えれば契約が伸びると私はみているの・・・」
40歳の横田明子は酸いも甘いも知り尽くしているだけに、その言葉は重みがあった。

「これ・・・」
デスクの上にDVDディスクの入ったケースを滑らせた。

「なんですか?」
それを手にして眺めてみる。なんのことはない、見た目にはただのディスクだった。

「私が契約を取っているときのノウハウを録画してあるわ。」
明子さんは周りに気づかれないように小声でそう言った。

「録画?」
後でなにかとトラブると面倒だから
証拠としてこっそりビデオ録画したものをDVDにコピーしてあるのだという。

「家で観なさい。あるんでしょプレーヤー・・・
こっそり一人で観なさい、いい?誰にも観られないように・・・いいわね」
小声でそう念を押すと、もういいわとばかりに手でシッシッと追い払った。



家に帰り、夕食と入浴を済ますと、
ノートパソコンを起動させ、DVDディスクをドライブに差し込んだ。
メディアプレーヤーを立上げ、DVDドライブを選択すると
「真由美ちゃんへ」というフォルダがひとつだけ保存されていた。
どんなノウハウなのだろう・・・
ポインターをフォルダーに合わせてクリックした。
しばらくすると明子の顔を下から覗き込むようなアングルで映し出された。
おそらくバッグにカメラを仕込ませて撮影したのだろう。

『どうです・・・・すごく健康にいいサプリなんですのよ・・・
それに1年の定期購入してくれるのなら・・・・』
明子が前のめりになってファインダーから顔が途切れた。
声も小声で少し聞き取れなくなる。

『ほんとかね・・・ほんとにいいのかね』
少し年配の男性の声・・・
心なしか声が弾んでいる

『ええ・・・サプリを買っていただけるというのが条件ですわ』
明子は元の位置に座り直すと、
ブラウスのボタンを2,3個外して胸の谷間を露出した。

「?・・・なにこれ?・・・」
なにかやばい気がしてあわててイヤホンを装着した。
830a8664.jpg


テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

12:00  |  サプリメントいかがですか?  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

そして彼女も一線を越えることになるのですかな!
どのように一線を越えるか次回以降楽しみにしております!
エロー・フォー |  2016.08.23(火) 12:14 | URL |  【編集】

Re: エロー・フォーさんコメントありがとうございます

おひさしぶりですm(_ _)m

> そして彼女も一線を越えることになるのですかな!

そうですね~
やっぱりそうこなくっちゃ読んでいても書いていてもつまんないですから~
ほーくん |  2016.08.24(水) 19:35 | URL |  【編集】

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