2016.06.12 (Sun)
蒼い月光 16(原案あすか)
「さて、そろそろ花を散らせてもらうぞ」
え?
もう?‥‥
もっと体をしゃぶって欲しかった。
もっと体を触ってほしかった。
だが、それも仕方ない‥‥
これは、愛する二人の戯れではなく、儀式なのだから。
朱理の脚が更に大きく開かれた。
その姿はまるで地面に叩きつけられ、
のびてしまったカエルみたいだと思った。
男が少しずつ、少しずつ体を股間にちかづけてくる。
間もなく重なり合うという距離で「しばし待て」と言って朱理に背を向けた。
どうしたのだろう?と上体を起こして男の姿を見ると、
背を向けたまま、右手だけがせわしなく動いていた。
何をしているのだと、そろりと起き上がり男の正面に回り込んでみた。
男は自分のイチモツを右手でしきりにしごいていた。
股間のへのこは、先ほどまでの猛々しさが嘘のように萎れて
無様なナマコのようにグニャリとしていた。
「すまぬ‥‥今しばらく待たれよ」
そう言いながらも男の手は休む間もなく動かし続けていた。
しかし、いくら待てども硬く大きくならなかった。
「す、すまぬ‥‥ご覧の通りだ‥‥
近頃はめっきり弱くなってしまって‥‥
お前の初枕だと言うのに申し訳ない」
男の顔が一気に老け込んでいた。
「そろそろ隠居を考えねばならんかな‥‥」
小声で呟くと、ははは‥と力なく笑った。
「首領さま、どうせ壁に耳あり障子に目ありで
事の成り行きを見てる方がおられるのでしょう?
どうか、その方を追い払いくださいませ」
朱里は男に抱きつき、甘える素振りをしながら耳元で囁いた。
「なにを企んでおる?」男は怪訝そうに朱里の顔をみた。
「わたくしに、勃起のお手伝いをさせてくださいませ。
おなごの手を借りて勃起するなど本意ではないでしょうが・・・・」
すまぬ‥‥小声でそう言うと天井を睨みつけて
「下がってよいぞ。今夜は二人だけで楽しませてもらう!」と叫んだ。
コトっと音がした後、静寂な時間が流れ始めた。
朱里は男の手から優しくイチモツを奪い取った。
母が父にしていたように、
さきほどまで男が自分でしていたように、
朱里はへのこを握って上下にしごきはじめた。
だが、一向に勃起の兆しを見せなかった。
「皮肉なものよのう‥こんなときにインポの病がでるとは‥‥」
あきらめないでくださいませ、朱理を‥‥私を女にしてくださいませ。
朱里は夢中で男のグニャリとしたモノを口に含んだ。
しかし、いくらしゃぶっても勃起する気配がなかった。
「すまぬのぅ‥‥生娘のお前にここまでさせておきながら‥‥」
朱里は、枕元に飛び退き、そこに置いてあった忍刀を手にした。
「な、なにをする!」
血相を変えた男に向かって人差し指を立てて口元に近付けた。
『静かに‥‥』声にならぬ声で言うと男は読唇術でその言葉を聞き取った。
『忍刀は忍びにとって、自身の分身にてございます。
どうか、この鞘で私の乙女を散らしてくださいませ。』
朱里は刀を男に突きつけた。
「よいのか?それでよいのか?」
問いかけに朱里は力強く頷いた。
好きでもない男でも、やはり最初は生の竿にしてあげて欲しかったですよね
でもある意味、戦国時代を生き抜く覚悟を決めたシーンかと思います
でもある意味、戦国時代を生き抜く覚悟を決めたシーンかと思います
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引き込まれますね〜(*´艸`)
せっかくの初枕で…
あぁ。。。
もったいない(#^.^#)
でも…
また意外な展開が
待っていそうですね(*´艸`)