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2014.03.29 (Sat)

ネットのプリンス 15

ラブホテルのロビーで洋介は彼女に
好みの部屋はあるかと問うてみた。
「どこでもいいです」
まるで蚊の鳴くようなか細い声だった。
やれやれ、食事でリラックスしてくれたものの
ラブホのエントランスに入った途端に元の木阿弥か‥‥

洋介自身はSMルームに非常に興味を抱いたが、
今回はおとなしくてパステル調のオーソドックスな部屋を選んだ。

本来ならば部屋に入った途端、
本能むき出しでベッドに押し倒して一戦を交えるところだが、
こんなに緊張していては抱かれるという感覚よりも
レイプされているという感覚になるかもしれないとおもい自重した。

「なにか飲みますか?」
いえ、けっこうですと拒む彼女の声を無視してグラスにビールを注いだ。
食事でワインを少したしなんだが、
もう少しアルコールを飲んでリラックスしてくれたほうがいいと思った。

「乾杯」
何に対しての乾杯なのか意味もなく二人はグラスをカチンと鳴らした。

さりげなく肩を抱くと、彼女の身体はビクッと震えた。
『こんなに緊張していたら、
こちらがいくらがんばってもイく可能性が低いじゃないか』

「ねえ、俺は性の伝道師でもなければ
性感マッサージのドクターでもないんだ。
その辺にゴロゴロ転がっているスケベ野郎なんだ。
だからそんなに緊張しないで、この部屋にいる間は俺たちは恋人同士だ、
俺にうんと甘えてくれたらいいし、俺も心から君を可愛がるつもりだよ」
優しく諭すように話してあげると小さく「うん」と答え、肩の力がスーッと抜けた。

「いい子だ」
彼女の肩を抱き、グッと引き寄せると女は洋介に身を委ねた。
彼女の顎に指を添えて、
俯いている顔を上に向けてその潤んだ唇へと洋介は自分の唇を近づけた。
すばやく彼女はキスされるのを悟ったのだろう、
奪ってもかまわないとばかりに静かに目を閉じた。

『ほほう、ちゃんと対応ができるじゃないか、それなりに経験はしてきてるようだな』

唇を重ね、微かな吸引を与えながら洋介は身を引いた。
ピチュ‥‥かわいい音をたてて最初の挨拶を済ませた。
「かわいいよ‥‥」
お世辞などではなく、あどけない面影を残した彼女はほんとにかわいかった。

再び洋介は彼女の唇に自分の唇を重ね、今度はじっくりと吸い付いた。
キスをしながら彼女の華奢な肩を撫で回すと、
彼女の口から「ああん‥」と艶っぽい声を漏らした。

どうやら不感症というわけではなさそうだ。
これならば、頑張れば彼女を絶頂に導いてやれるという自信がみなぎった。
自信だけでなく、洋介の分身もまた、激しい血流によってムクムクとみなぎり始めた。

「触ってごらん・・・」
彼女の手を取り、洋介の分身へと導こうとした。
指先が股間の膨らみに触れた瞬間、
「いや!」彼女は激しく拒み、すばやく手を引いた。

「どうしたんだい?」
不審に思って問いかけてみた。
「触ったことがないから・・・怖いの・・・」

「え?まさか・・・ほんとに?
えっと・・・男性経験はあるんだったよね?」
今回の出会いが、処女であることを黙って
洋介にロストヴァージンしてもらうことを目的としたのなら
真っ平ゴメンだと思った。
心から愛した女性の処女ならば破瓜することに喜びを感じるであろうが
見ず知らずの女のヴァージンを奪うことがどれだけ面倒なことか・・・

みなぎった男性自身が一気に萎みはじめた。

「いいえ、ちゃんとSEXの経験はあります。
ただ・・・その男性の・・・ソコを触った経験がないんです」

「付き合っている彼氏はソレを触らそうとはしないの?」

「はい・・・」

「もしかしたらフェラチオの経験もないってことかな?」

「はい・・・・」

マジかよ・・・
そんなクソ面白くないSEXをしてたらイケるはずなどないのもうなずけた。


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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

08:39  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

まだ、開花前のツボミですね♪
洋介の大人の部分が開花せそうな予感が満載(∩.∩)
先が楽しみ~~~♪
影依 |  2014.04.01(火) 10:03 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

影依 さん ^^
コメントありがとうございます♪
桜も開花したことですし
彼女にも女として目覚めさせていく予定です

少し展開がスローペースですけど勘弁してくださいね
ほーくん |  2014.04.02(水) 20:25 | URL |  【編集】

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