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2020.08.24 (Mon)

透明人間 10

幸太郎が次の獲物を狙って街をさ迷っている頃、
大学の研究室で失神させられていた聖子が
ようやく目を覚ました。
「ここは…」
いつもは立って眺める研究室も
フロアに横たわりながら見てみると
一瞬どこなのかわからなかった、
体を起こそうとして、自分が裸であることに気づき、
思わず右手で胸を、左手で股間を覆い隠した。
「私なぜ裸なの?」
最初は自分が置かれている状況に戸惑ったが、
しばらくすると失神前の事が鮮明に思い出された。
「そうだわ。先生はどうされたのかしら?」
研究室に脱ぎ散らかされた衣服を拾い上げ、
身にまといながら、もっとよく思い出そうと額に手をやった。
『確か大きな爆発音がして…
先生の無事を確かめにここへ来たんだったわ
先生の声はしたけど…』
そこでようやく教授の白衣だけが宙に浮かんでいたのを
ハッキリと思い出した。

そんなことを考えながら、
おっぱいをブラのカップにちゃんと納めようと
乳房に手をやって、
乳房がやけにぬめっていることに気づいた。

20200821122407855.jpeg

拭き取られた形跡はあるけれど、
拭き忘れた部分がヌルっとした液体が
付着していることに違和感を覚えた。
聖子はヌメリの液体を指で拭うと、
クンクンと香りを嗅いでみた。
ツンと鼻をつく栗の花の香り…
これは…そう確かにザーメンの香りだ。
もう一度研究室のフロアをよくよく見てみると、
見覚えのある白衣と男物の下着が脱ぎ捨てられていた。
『私…気を失って…
その後、先生に抱かれたの?』
聖子は無性に腹が立ってきた。
抱かせて欲しいと告白されたら受け入れる用意は出来ていた。
聖子は幸太郎に惚れていたからだ。
それを意識がないのを良いことに、
こっそりとセックスされたことが腹立たしかった。
それにしても先生はどこへ行ったのだろう?
脱ぎ捨てた衣服をまとめると、
シャツやパンツといった下着類も脱ぎ捨ててあった。
『まさかオールヌードで外へ?』
不可解な気持ちがどんどん膨れ上がる。

そして何気に実験台のフラスコに目を留めた。
中にはガスらしきものが充満していた。
「先生ったら、片付けもしないで…」
洗浄室へ持っていこうとフラスコを持ち上げると
栓が緩んだのかプシューとガスが漏れた。
「いっけな~い」
聖子はあわててフラスコの栓を閉じたが、
その時にほんのちょっぴりだけどガスを吸い込んだ。
たちまち襲い来る強烈な吐き気!
同時にめまいが襲ってくる。
聖子はあわてて洗面台へと移動して
ちょっぴりだけリバースしてしまった。
水道水で口を漱ぎ、
顔を上げて何気に洗面台のミラーを覗き込んだ。
「何、これ…」
鏡の中の姿を見て聖子は腰が抜けるほど驚いた。
艶々とした黒髪が老婆のように真っ白になり、
とび色の瞳もピンク色に変わってしまっていた。
おまけに元来、白かった肌はより一層に白さを増していた。
『アルビノ?』
元来、アルビノは先天性のものだ。
『あ、もしかして、さっきのガスが…』
そう、考えられるのは先ほど吸い込んだガスが
聖子本来の色素を破壊したのかもしれなかった。
「元に戻るのかしら…」
戻せるとすれば、
あの薬を開発した教授以外に考えられなかった。
『先生…どこへ行ってしまったんですか?』
早く戻ってきて欲しいと聖子は涙を流した。

20200821122818213.jpeg

助手の聖子の身に異変が起きているとも知らずに
幸太郎は街をさ迷っていた。
女を求めていたが、誰でもいいというわけでもなかった。
早く目ぼしい女を見つけて愛液をすすらなければ
喉が渇いて死にそうだった。
ふと目に留まったのは
「私立 正史学園高等部」と書かれた校門があった。
よし、次はここだ!若いJKを頂くとするか…
幸太郎は意気揚々と校門をくぐり抜けた。
放課後の教室はガランとしていた。
校庭では部活の生徒達だろう陸上トラックを必死に駆けていた。
生徒達の姿を見て幸太郎はハッと気づいた。
『ここは男子校だった!』
意気消沈しかけたが、
若い男の尻穴を掘るのも悪くはないかと、
どいつにしようかと狙いを定めていると
薄暗い廊下を重い足取りで歩いてくる女性教師に目が止まった。
女がいた!幸太郎は忍び足で女教師の後を追いかけた。


飯島栄子は職員室の自分の席に着くと
はぁ~っと大きなため息をついた。
この学園に赴任して2年…
教師という職業がこんなにも多忙とは思いもよらなかった。
偏差値の低い生徒達…
授業中、いくら注意してもスマホを弄ったり、
マンガ本を読み漁ったり、
ひどいときにはエロ本を堂々と回し読みしていた。
沈んだ気持ちのまま、栄子は試験の採点を始めた。
これは冗談のつもりで書いたのかしら…
小 学 生 のような稚拙な文字で
正解からは程遠い解答が書き連なっていた。

20200821123253f90.jpeg

採点しながら、ふと、自分に向けられる視線を感じた。
顔を上げて職員室を見回しても、
他の教師はそれぞれが自分の仕事に没頭していた。
『ホントに疲れてるのかしら…』
気分転換を兼ねて、栄子はお手洗いに向かった。
下着を降ろして
ヒンヤリとした便座に腰を降ろして小用を足した。
シャーと勢いよく小水が尿道口から迸った。
他に誰も入っていない女子トイレは
ペーパーを取り出すカラカラという音が虚しく響く。
栄子はハッとして個室の上を見上げた。
誰かが上から自分を見下ろしている気配を感じたからだ。
だがやはりそこには何もなく天井が見えるだけだった。
まったく、今日の私はどうかしているわ…
昨夜、彼氏と電話で喧嘩したから
精神状態が不安定になっているのかもしれない…
栄子は下着を上げて身なりを整えると個室を出た。
その途端!口を塞がれた感覚におちいり、
再び個室の中に押し込められた。
『えっ?なに?』
現状を理解する間もなく、
履きあげたばかりの下着が
何か見えない力で膝元までずり降ろされた。

20200821125913bc7.jpeg

テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

00:00  |  透明人間  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

Comment

やりたい放題???

助手の聖子さまが可哀そうですよ。
いっそのこと、聖子さまも透明人間にして、男性とやりたい放題の幸太郎先生に悪戯させて欲しかったです。
それにしても、幸太郎先生・・・男子生徒のお尻まで狙っちゃうなんて・・・凄い性欲です。
風花(かざはな) |  2020.08.24(月) 09:45 | URL |  【編集】

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

わたしも聖子さんが透明になるのを期待しました。

それにしても
男子高校生のお尻を狙うなんて
これって作者様の願望??((+_+))
なつみ |  2020.08.24(月) 20:38 | URL |  【編集】

Re: やりたい放題???

風花さん、コメントありがとうございます
聖子はストーリーのエンディングを迎えるキーパーソンにする予定です
幸太郎は薬の副作用でどんどん狂暴になっていきますので、ややバイオレンス色の強い作品になります
ほーくん |  2020.08.25(火) 09:04 | URL |  【編集】

Re: (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

なつみさん、コメントありがとうございます
聖子まで幸太郎のように凶暴化してしまったら
男女でやりたい放題の酒池肉林作品になるので
そこはグッと抑えました(笑)
男のお尻はお話の流れで書きましたが
作者は女のアナル経験もないピュアなノーマル人間です(笑)
ほーくん |  2020.08.25(火) 09:14 | URL |  【編集】

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