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2018.07.12 (Thu)

白い雫(あすか原案) 26

第六章 人気作家


飛ぶ鳥を落とす勢いとは、まさに今の僕の事だろう。

順也が世に出す作品は全てヒットした。
世間では僕のことを、官能小説のプリンスと呼んでいるらしい。

今にして思えば文江は最高のあげまんだったかもしれない。
あのとき、文江との情事を拒んでいたなら、今の僕の地位はなかっただろう。

その地位のおかげで女には何不自由したことがなかった。
僕の作品のモデルにさせてくれと、
頼みもしないのに、女たちは股を開き、僕を咥え込んだ。

しかし・・・
どうやら文江のあげまんのパワーが切れてきたかもしれない。
なんといっても、文江はもうこの世にはいないのだから。
新作書き下ろしのペンが進まなくなった。
この世界に身を投じて15年になるが、こんなことは初めてだった。

昨夜から、僕はホテルに缶詰め状態だ。
気分転換に部屋を抜け出したくても、
出版社の担当が目を光らせているので自由に外出もできない。
これでは仕事に名を借りた監禁ではないか。

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〆切まであと3日。
大丈夫、書き上げますよと言っても
一向にペンが進まないものだから出版社の監視もますますひどくなる。

ペンが進まない理由はわかっている。
今回のテーマが官能時代劇だからだ。

なにも僕にこんなものを書かせなくても、
このジャンルには大御所が何人もいるじゃないか。

台詞ひとつにしても、古風な言い回しを書かなければならない。
ああ、もうイライラしてくる。

コンコンとドアをノックする音で我に返る。
「はい、どうぞ」
僕に断りもなく、担当の吉岡が訪問者を招きいれる。
入ってきたのは30代の女性。
細いフレームの眼鏡が細面の顔によく似合っている。

「吉岡さん、交代にきました。
今夜、他の先生との打ち合わせ会って仰ってましたよね?
編集長に交代してやれって言われたので伺いました」

「ああそうか!こりゃ、うっかり穴を開けてしまうところだったよ。
じゃあ、お願いしようかな?
沢村先生(僕のペンネームだ)とにかくペンが止まっちゃってさあ。
しっかりケツ叩いてくれよな」
そう言うなり、吉岡はイソイソと部屋を出て行った。

なにが打ち合わせ会だ。単なる作家との飲み会じゃないか。

「先生、私、官能出版の磯崎と申します。
吉岡に代わり、今夜先生のご協力をさせていただきますのでよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
僕は「ああ」と愛想のない返事をし、軽く手を上げて応えた。

「・・・先生。このペースじゃ間に合いませんよ?」
わかっているよ。うるさいなあ。

「君んとこが、時代劇なんて無茶な設定を持ってくるからだぞ。
そんなもん全然イメージわかないよ」

「だと思ってました。少し、バスルームお借りしますね」
彼女は持ってきた大きなバッグを抱きかかえて、バスルームに消えた。
「??」一体なにをしようというのだ?

20分後にバスルームから出てきた彼女は着物姿で、長い髪をアップに変えていた。
これは・・・まるで武家屋敷の姫ではないか。

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絨毯フロアに正座し三つ指をつき、
「先生・・・これで少しは雰囲気が出るやも知れませぬ。
どうぞ、実力を発揮なさいませ」
深くおじぎをした。うなじの白さが目に眩い。
着物姿の彼女に僕は興奮し始めていた。

「先生・・・着物を着た女性との交(ま)ぐわいを、イメージしてくださいませ。
もし、必要であるならば、わたくしめをてごめにおかけくださいませ」

彼女は妖しげな目で僕の手を取り、指を口に入れ、吸い始めた。
「ちょ、ちょっと何を・・・」
先生・・・女子(おなご)に恥をかかせないで・・・
彼女は僕に抱きつき、唇を奪った。

このところ、缶詰め状態で禁欲生活だったせいで、僕は性欲の修羅と化した。

「よかろう、そちの体、たっぷりと堪能してやるわ!」
もはや気分は殿と側近の女であった。
「殿・・・お情けを頂戴しとうございます」

「愛い奴よのう。わかっておる、
しかとその体にワシの子種を受け取るがよい」
股間はすでにスタンバイ・オッケーだった。

彼女は膝まづき、僕のズボンのジッパーを下げ、チンポを引き出した。

「まあ、殿・・・・まずは、お体をお清めくださいまし」
おおっと、そうだった。包茎なのだから、きれいにしなくては。

「うむ、しばし、待つがよい」
僕は急いで、服を脱ぎ捨て、バスルームでシャワーを使った。

チンポを洗いながら頭の中でどんどんとイマジネーションが沸き立つのを感じた。
『書ける!書けるぞ!!』
バスルームから飛び出し、濡れた体のままベッドへ足を運んだ。

彼女はベッドの上で正座し三つ指をつき、ひれ伏していた。

「苦しゅうない。面をあげい!」

「もったいのうございます」

「わしが面をあげいと言ったら、面をあげるのじゃ!!」

「はっ」
顔を上げた彼女の口へ、いきり立ったチンポをねじ込む。
「ウグッ」
喉元まで押し込まれた彼女は思わずえずいた。
彼女の頭を鷲掴みにし、腰を振る。
ああ、なんという気持ちよさ。
彼女の口から、涎が垂れ、エロさに拍車がかかる。

幾多の女性と関係を持ち、場数をこなしてきた僕だったが、
そのエロさに思わず、あっという間に射精の瞬間を迎えてしまった。

「あああ、出る!だめだ!出しちゃう!いいか。出すぞ」

うおおおぉぉぉぉ!!!

「うぐぐぐぅ」
彼女の喉に大量のスペルマが浴びせられていることだろう。
かなり溜まっていたから、その量もハンパではない筈だ。

「飲め!よいか、一滴も溢してはならぬぞ!」
彼女は目に涙を浮かべながら、
ゴクンと喉を鳴らし、僕の子種を飲み干した。

「お、おいしゅうございます・・・」
なんと、なんと可憐な女性なのだ。

「す、すいません。少し度がすぎました」
我に返り膝まづき、非を詫びた。

「殿!もったいのうございます」
えっ?まだ続けてくれるというのか?
なんという素晴らしい女性なんだ。

彼女にキスをして舌をからめた。
さきほど噴出させた自分の精液を彼女の口から洗い流すように、
唾液を流し込み、彼女の唾液と交じり合った汁を啜った。
2人の口元が唾液でべちょべちょになったが、
おかまいなしに唾液を交換し続けた。

「と、殿・・・おいしゅうございます。
次はわたくしめの割れ目に子種を注ぎ込みくださいませ」
僕は彼女の着物の裾を割り開き股間をあらわにさせた。
彼女は下着を身に着けていなかった。
おまけに、あるべき筈の陰毛もなかった。
彼女は天然のパイパンだったのだ。

「そなた、毛は生えていないのか?」

「恥ずかしゅうございます・・・
三十路になってもアソコの飾りが生えてきませぬ」

僕はますます興奮した。
剃った形跡もない。生まれついてのパイパンなのか。
話には聞いていたことがあったが・・・

ワレメに口づけ、谷間に沿って、舌を這わす。
「あああ・・・」
汗をかいていたのか、しょっぱい味がした。
しかし、やがてしょっぱさは甘露な味わいに変化しはじめた。

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「美味だ。まるで白桃の汁を舐めているようであるぞ」

「あああ・・・恥ずかしい・・・ああ!そんな隅々まで・・・」
少し肥大化したビラビラの襞を舌で捲り、たっぷり堪能する。

「よし、そなたもワシの珍宝を再び口に含むがよい」
その言葉を待ってましたとばかりに、僕のチンポを口中に吸い込む。

あああ、気持ちいい。
僕は一度、彼女の口中に吐精しているので、いくらでも耐えることができた。
その分、彼女の唇と舌の奉仕をじっくり味わった。

彼女の割れ目から顔をあげ、すべすべした太ももや可愛い膝小僧を愛撫した。
とても三十路とは思えぬ吸い付くような柔肌。
一度、吐精していなければ、
この柔肌を愛撫しているだけでたちまち昇天してしまうだろう。
それほど彼女の肌はきもちよかった。

「ああ・・殿・・乳も、乳も吸ってほしゅうございます」
彼女が胸への愛撫を催促する。

胸元から手を割り込ませ、乳房を揉む。
指で少し強めに乳首をつねる。
「いやぁん、ビンビン感じるぅ・・・でございますぅ・・・」
着物の胸元に指をかけ、グッと左右に開く。
僕の目に大きな乳房が飛び込んでくる。
たまらずに、その乳房にむしゃぶりつく。

大きく肥大し、黒く色づいた谷間のビラビラ同様、
乳首も大きく濃い茶色になっている。
ひょっとすると彼女は出産の経験があるのかもしれない。

男根を口に含む上手さからみて、かなりの男性経験があるようだ。
右手を下半身に伸ばし、彼女の秘穴に指を埋める。
締め付けは、さほどきつくない。しかし肉襞が指にからみつく。
『こりゃあ、挿入が楽しみだ。』
そう思うと亀頭の尿道口からタラタラとがまん汁がこぼれ落ちた。

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2018.07.13 (Fri)

白い雫(あすか原案) 27

「殿、帯が苦しいのです。解いてもよろしゅうございますか?」
帯を解く。おおっ。これも小説の描写に使える。
僕は彼女が帯を解く手順をしっかりと目に焼き付けた。
シュルシュルシュルと帯を解く音が耳に心地よい。
やがて彼女は肌襦袢一枚の姿となった。

「待て。最後の一枚はワシに脱がさせろ」
彼女の手を制し、ベッドに寝かせた。
紐を解き、肌襦袢を左右に開く。
彼女の裸身は白く、目に眩かった。
三十路の女らしく、ほどよい丸みをおびた裸身・・・
その股間はツルツルとした少女のワレメ。
そのアンバランスさが妙に艶めかしい。

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「早く、早く殿の珍宝を私の陰戸に突き刺してくださいませ」
催促されなくても、もはや我慢の限界だった。
僕は石のように硬くなったチンポを彼女の秘穴に埋没させた。

「ああああ・・・」彼女が眉間に皺を寄せ、熱いとろける肉襞が僕を包み込む。
はあ、はあ、はあ、・・・
2人の熱い吐息とベッドの軋む音が部屋に響き渡る。

むやみやたらと喘ぎ声を発しない大人の女の美徳。
こちらの腰の動きに合わせて、下から腰を突き上げてくる。

三十させごろ、四十しごろと言われるように、
中年の女性が一番、脂が乗り切って、抱くにはもってこいかもしれない。
ほどよい肉付きの弾力が心地よい。

「あああ・・先生の・・・いいわ。・・私の感じるところに・・・当たるの。
カリの部分が・・・腰を引くときに・・・擦れるのよ。ああ・・逝きそうなの。
ごめんなさい。・・・先に・・・先に・・逝かせてね」
彼女の体が僕の下で、ビクン、ビクンと跳ねる。

「ああ!僕も!僕もイキそうです」
我慢の限界が近づきつつあった。
僕はイチモツを引き抜き、彼女の腹の上に射精しようと思った。
「ダメ!!」
彼女が下から叫ぶ。
「私、ピルを飲んでいるの。大丈夫だから膣(なか)で、出して!!」

「えっ?ほんとに?」
彼女がウン、ウンと首を縦に振る。
では、お言葉に甘えて・・・・・
僕はクライマックスに向かって腰をよりいっそう激しく振った。
「くっ!!」
僕の全身に震えが走り、激しく、熱い子種を彼女の体の中へ射精した。
限界まで彼女の中に入れて射精するのは、男として最高の快感だ。

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射精後も2人は抱き合ったまま、しばらく動けなかった。

「ありがとう、すごく、よかったです」
素直な気持ちで彼女に謝辞を述べた。

「私も、すごく感じました。このことは会社の方には内緒にしてくださいね」

「ええ、もちろんですとも」

「私も誰にも言いませんから。もちろん主人にも・・・」

「えっ?」
甘い余韻が一気に吹き飛んだ。

「君、結婚してたの?旦那さんがいるの?」
ウン、と彼女は可愛く返事をする。

あちゃ~っ!人妻とやっちまったよぉ!
「私、すごく好き者なの・・・主人は、あっちの方は淡白で。
たまにどうしようもなく他の男に抱かれたくなるの。ごめんなさい淫乱な女で・・・」
と、とんでもない!おかげで素晴らしい時間を持つことができたのだから。
それに、創作意欲も、ふつふつと湧き出すことができたのも彼女のおかげだ。

「吉岡はたぶん今夜は戻って来ないわ」
彼女の澄んだ瞳が、僕の股間のイチモツを見つめる。
「ねえ、もう一回しましょうよ。まだ勃つんでしょ?」
しなやかな指が僕のモノを握る。

すでに放出してしまった僕のモノは、
再び包皮のガードを身に纏い、小さく萎んでいる。

「できるかなあ?かなり大量に、2発も発射させちまったからなあ」
僕は正直に答えた。出来るものなら、もう一度、勃起させて彼女を抱きたい。
でも、立て続けに3発はかなり苦しい。
「できるわよ。私が口で勃たせてあげる。・・
そうだ、こんな中年のおばさんだと思わないで
目を閉じて初恋の彼女でも思い浮かべなさいな。
若い初恋の彼女に口で奉仕してもらっていると想像してごらんなさい」

彼女が口で奉仕を始める。
包皮を剥きあげ、敏感な亀頭を舐め上げていく。

『初恋の彼女かあ・・・理恵・・・今、どうしているんだろう。
まさか、アメリカに永住しているなんてことはないだろう。
日本に帰ってきているのかな。もう、どこかの誰かと結婚しているだろうか。
・・・会いたい。もう一度、理恵に会いたい。・・・』
理恵のことを思うと、不思議なことに勃起し始めた。

「おおっ!勃起したあ!」

「ふふ、できるよね?私もあなたの精液でヌルヌルよ。
さあ、萎まないうちにハメましょうよ。」

彼女が馬のりで僕をオマンコに導く。
愛液と精液まみれのそこはスムーズに僕を飲み込む。

「あああ・・ほんとにあなたのチンポ気持ちいいわあ。
私が人妻でなければ、あなたと結婚したいぐらいよ」
彼女の腰は、まるで別の生き物のように自在に動き回った。
前後、上下、おまけに円を書くように・・・

彼女が腰を振るたびに、大きな乳房が上下に揺れる。まるでちぎれんばかりの勢いで・・・

「あああ・・2度目だから・・・早いの・・・もうイキそうなの・・」
彼女が果てる前に、体を入れ替え、バックから攻めた。

パン、パン、パン。尻に下腹部をぶつける度に、大きな音が部屋に響いた。
彼女の尻を見つめ、僕は理恵とのSEXを想像した。

理恵・・・ああ、理恵・・素敵だ。好きだよ。大好きだ!!

「ああああ・・イク!イクわ!来て!あなたも来てよぉぉぉ!!」

「おおおぉぉぉ!イクよ。僕もイクよ!!」
二人、同時に果てた。
僕は射精の瞬間「理恵~~!!!」と叫んでいた。
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彼女の膣(なか)へ思いっきり射精し、
しばらくしてから静かにペニスを抜き去った。
女性自身がブラックホールのような黒い穴を開けていたが、やがて静かに扉が閉まっていく。
閉まるときに、膣圧が生じたのか、
そのワレメからタラタラと白濁の僕の子種がシーツに流れ落ちた。

「初恋の相手の名はリエさんて言うのね。」

「えっ?どうしてそれを・・」

「先生ったら射精しながら叫んでいたんだもの・・・
ちょっぴり羨ましいな、そのリエって人が」

「す、すいません!あなたを抱いていながら別の女性の名を叫ぶなんて・・・」

「ううん、いいの。初恋の人を思い出してって言ったのは私だし・・・
それに、先生とは恋愛感情もないしね」
えっ?僕は君に少し恋愛感情があったのに・・・
そんな事を思いながら、シーツに目をやった。

はっ!ま、まずい!!
僕はあわててシーツに残る白濁の液をティッシュで拭った。

どうしたの?彼女が不思議そうに僕の動作を見つめる。
「ぼ、僕の・・・ニオイがきついんだ。
残しておいたら吉岡さんに君を抱いたのバレちゃうよ!」

「うふふ、別にバレてもいいじゃない。吉岡とあなたは穴兄弟なんだし。うふふ」
えっ?穴兄弟?じゃあ、君は吉岡とも・・・

「えっ?さっき、このことは会社に言わないでって言ってたよね?」

「ええ、私が誰とでも寝るサセ子さんみたいに思われたくなかったから。
吉岡はいいのよ、彼、口が固いし」
そうなんだ。磯崎さんってほんとにSEXが好きなんだなあ。
僕の担当、吉岡から磯崎さんに変えてもらおうかなあ・・・

衣服を整え、僕は何事も無かったかのように、デスクに向かい、ペンを走らせた。
と、同時にドアが開き、吉岡が帰ってきた。

『えっ?今夜は帰らないんじゃ・・・』

「あら、吉岡さん。早かったんですね。」

吉岡はクンクンと鼻を鳴らすと、ベッドの羽毛ふとんをめくりあげた。
そこにはおおきなシミが残っていた。
「磯崎さん・・・また男喰いしましたね! 
先生!!先生もいい思いしたんだから早く仕上げてくださいよ!」

「はあ・・・すいません」

「まったく、こんなおおきなシミをつくって・・・
よほど大量の白い雫をこぼしたんでしょうな。
ん?『白い雫』・・・いいねえ!先生!次の作品、題名は『白い雫』にしましょう!」

『白い雫』かあ・・・いいね。理恵への思いを文章にしたためようか。

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2018.07.14 (Sat)

白い雫(あすか原案) 28

 最終章

僕は、密かに「白い雫」の構想を考えていた。
担当の吉岡は、しきりに
「先生、今度の新作、学園ものにしましょうよ。
中年の粘つくようなSEXでなく、若い性を書きましょう。
うーん、そうだなあ、処女を喪失した女学生が性に目覚めて
誰ともやっちゃう。って、こんなのどうですか?
いいですよ~女 子 高 生は。胸もお尻もプリプリで・・・」

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目を閉じ、むふふとスケベ笑いをする吉岡を見て
『おいおい、妄想だけにしておいてくれよ。
まさか、どこかで援助交際なんてしてないだろうな』と我が担当者ながら、そのスケベ度には脱帽だ。

「白い雫」は僕自身を主人公にした。
ヒロインは、もちろん理恵。
書き始めて、5ページもしないうちにペンが止まった。
理恵との付き合いは中 学へ入学したときから、わずか5ヶ月で終わってしまっていたからだ。
あまりにもエピソードが無さ過ぎる。

迷ったあげく、直樹や里中さんを登場させることにした。
できれば、直樹を主人公にした方が、エロい小説になるのは間違いなかった。
『なんせ、あの巨根だからなあ。
あんなのを突っ込まれたら女性達はヒィ~、ヒィ~泣いて喜ぶぞ』
しかし、あくまでも主人公は僕自身。小さなペニスも、包茎も包み隠さず描写しよう。
理恵は・・・そうだなあ、おしとやかな反面、少し淫乱な性格にしてみよう。
里中さんは、ぼくの性教育係。彼女によって、僕は性に目覚めていく。
うんうん。いいぞ。なかなか面白くなりそうだ。

僕の意識は中 学へ入学した時期へとタイムスリップする。

『直樹に陰毛のことを聞かれ、ドギマギしたっけ。
陰毛がないとキスできないって真剣に悩んだもんなあ。
理恵は胸が大きくて可愛い子だったなあ。
ブラのラインシルエットを見て勃起するなんて僕って純情だったよなあ。』
こうして、僕の回顧録というべき「白い雫」がスタートした。

初めて射精したときの衝撃は、今でも鮮烈に覚えている。
腰がカクカクと揺れた瞬間、過去に経験したことのない快感が脳天を突き抜けた。

『ほんとに驚いたよなあ。あんな白いモノが飛び出すんだもん』
ペンはスラスラと進んだ。
わずか1週間で「白い雫」を書き上げた。

しかし、官能小説としてはイマイチだ。
序章が長すぎる。おまけにエロさが足りない。
でも、この作品を世に出したい。

僕は恐る恐る、原稿を吉岡に渡した。
吉岡は読み終わると、原稿をクズカゴに投げ捨てた。
「ダメですよ!こんなの!まるで先生の日記じゃないですか!」

僕は仕方なく、吉岡の希望どおり、別の「白い雫」を大急ぎで書き上げた。
吉岡は、かなりご立腹だったようで磯崎が原稿を受け取りにきた。

「先生、編集の意見を無視して突っ走ったんだって?」
僕の首に腕を絡ませながらいたずらっぽく笑った。

「いいじゃないか。書くのは僕なんだ。僕が書きたいものを書く」

「でも、理恵さんとの思い出を綴った小説がボツになって可哀相・・・」
磯崎の香水の香りが、僕を刺激させる。

「もういいって言ってるだろ。そんなことより・・・」
僕は磯崎をソファに押し倒した。

「久しぶりにどうだい?いいだろ?」

「うふふ、最初からそのつもりよ。」

磯崎の体に馬乗りになり、豊満な胸を揉んだ。

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「あん、もうせっかちなんだから。
先生は包茎なんだからシャワーできれいにしてきてください」
はいはい、わかりましたよ。
いいかげん、包茎の手術を考えたほうがいいかな。

磯崎との体の相性がよかったので、
あれ以来、月に何度かはSEXを楽しんだ。
彼女も割り切った関係を楽しんでいるようで、
肉体関係になったからといって、何かを見返りに求めたりはしなかった。

シャワーを浴びて戻ってみると磯崎は先日に吉岡がゴミ箱に捨てた原稿を探し出して熟読していた…

「先生、素敵な初恋をされたんですね…」
物語に感情移入したのかウットリとした表情でそう告げた。

「そうかい?でもボツになったからそのお話が世に出ることはないのさ」

「あら、勿体ない…
そうだ!先生、自主出版しましょうよ
自主出版なら弊社も文句言えないわ」

そうか、その手があったか!

「それもペンネームでなく、本名で出すの。
ひょっとしたら、理恵さんが手にとって読んでくれるかもしれないわ」
ナイスアイデアだ。

手筈はすべて磯崎が整えてくれた。
題名は、すでに「白い雫」が別編で出版されていたので、「白い雫(しずく)」とした。
理恵・・・どうか見てくれ。
淡い期待だった。女性が官能小説を購入してまで読むとは思えなかったからだ。

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12:37  |  白い雫  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

2018.07.16 (Mon)

白い雫(あすか原案) 29

理恵の仕事は相変わらず順調だった。
それどころか、さらに分校を増やそうかという勢いだった。
経営のことについて、さらに勉強しようと書店を訪れてみた。

思うような書籍が無く、諦めかけて書店を後にしようとした。
その時、1冊の小説が目に付いた。

「?」
見覚えのある名前に目を留めた。

「江本順也?・・・順也くん?」
手に取り、パラパラと内容に目を通す。
順也、理恵、直樹、里中・・・知っている名前が連なっている。
『これ・・・順也くんが書いたんだわ!』
迷わず、その書籍を購入した。

内容は女性が読むには刺激すぎた。
しかし、理恵は読了した。
順也くん・・・・
涙が溢れて止まらなかった。

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。。。。。。。。。。。

順也は、思いがけない磯崎の訪問に戸惑った。
『なに?原稿依頼なのか?』

「うふふ、何しに来たんだって顔してるわね」

「えっ?いや、今日は会う約束してなかったよね?」
さきほど、取材旅行から帰ってきたばかりだから、体はクタクタだった。
抱いてほしいとせがまれても、たぶん今日は勃起しないだろう。

「会う約束をしていないと訪ねてきちゃダメ?」

いや、そんなことはないけど・・・
言葉を濁していると、彼女はバッグをゴソゴソし始めた。

『バイブとかで遊んで欲しいのか?今日は勘弁してくれよ』
嫌そうな顔がでてしまったのか、僕の顔を見て、
「うんざりって顔ね。ふん、いいのかなあ。そんな顔をして。
せっかく大事な届けものを持ってきてあげたのに」

届けもの?

「ジャジャーン!これなにかわかる?」
手には書簡が握られていた。

「手紙…かな?ファンレターですか?」

「ピンポーン!でも、ただのファンレターじゃあないわよ。たぶんね・・・」
そう言って手紙を僕に手渡してくれた。

差出人の名前を読んで、僕は仰天した。

『川原理恵』

えっ?うそ?ほんと?
急いで、中の便箋を取り出し、読んでみた。

「なんて書いてあるの?」
磯崎が興味深そうに尋ねる。

『拝啓 江本順也様
あなたの書かれた「白い雫(しずく)」を読ませていただきました。
あなたは○○中 学 で私と同級生だった順也くんですよね?

あなたの書かれた官能的な文章に赤面しながらも、
あの短かった中 学 校の思い出を懐かしく感じました。
あれから30年、順也くんにも家族ができて幸せな家庭を築かれていることでしょうから
ご迷惑かと思いますが・・・
順也・・・できることならもう一度会いたい・・・
この手紙があなたの元へ届くことを信じて、
そしてあなたが同級生だった江本順也くんだと願い連絡先を書かせていただきます。
090-△△△△-○○○○』

「会いたいって・・・会いたいって書いてあるよ!!」

「よかったですね先生。・・・・これで私と先生のラブラブな関係も終わりですね」
磯崎の頬に一筋の涙が流れた。

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僕は我が目を疑い、何度も何度も手紙を読み返した。
本当に?本当に理恵なのか?



数日ためらった後、僕はスマホを手にとって書かれていた番号に電話してみた。

『はい、川原です』
その声だけでは理恵ちゃん本人かどうかわからなかった。
30年という時間の流れは当時の声の記憶を消し去っていた。

たとえ記憶があったとしても、お互いに変声期を迎えてわからなかっただろうが・・・

「もしもし・・・順也です」

「順也くん?・・・ほんとうに順也なの?」

「理恵ちゃんなのか?」

「理恵です。嬉しい・・・ほんとうに連絡が取れたなんて・・・」

聞けばすこし離れているものの、同じ都内に住んでいるという。
逢いたいねという問いかけに
「いいの?逢ってもらえるの?」という弾んだ声が僕の耳に小気味良く響いた。


翌日、僕は精一杯のおしゃれをして待ち合わせ場所でそわそわしていた。
頭髪は若干薄くなり、体型も見事におじさんとなった僕を
理恵ちゃんは見つけられるだろうか?
理恵ちゃんはどうだろう?やはり変わってしまっているだろうか?
お互いに会った時の楽しみということで写メの交換はしないことにしていた。

そんな期待と不安を胸にドキドキしていると、手にしていたスマホに着信があった。

「すいません・・・あの~ベンチで座っていて
緑のカーディガンを羽織っている素敵なおじさまがもしかして順也くん?
理恵です。あなたから10mほど後ろに立っています」

あわてて振り向いた僕は驚いた。
あの頃の可愛い理恵ちゃんが、いや、あの頃よりも成熟し、
色香の匂い立つ綺麗な理恵ちゃんがそこにいた。

「そうです。順也です。
よくわかりましたね。
あの頃とすっかり変わってしまって驚いたでしょ?」

「ううん。後ろ姿をひと目見て、あっ順也くんだ!ってわかりました」

すいません。逢いたいだなんて無理を言ってしまってと恐縮する僕に
「いいえ、ほんとうに私もすごく逢いたかったんですもの」と笑ってくれた。

公園のベンチに腰掛け、今までの空白を埋めるように二人はしゃべり続けた。
僕が官能小説作家を生業としていること。
何人かの女性とお付き合いをしたが縁がなく、いまだに独身だということ。

理恵ちゃんは、アメリカに住んでいた時に
オーストラリア人と恋に落ち、結婚はしたものの子宝に恵まれず
その後離婚し、今は誰ともお付き合いをしていないということ。

「ねえ、あの小説、どこまで実話なの?」

「あれかい?僕と幼馴染の直樹の会話や、理恵ちゃんを慕う僕の気持ち以外は創作だよ」

「そうよね。わたし、あんなにグラマーじゃないし、オナニーもしないわよ」
そう言って二人で爆笑した。

「ねえ、じゃあ、公園で手をつないでデートをしたいってのも本音?」

「もちろんさ」

「じゃあ、ご希望に応えて・・・」
理恵ちゃんは笑顔でそう言うと手を差し出した。
僕は理恵ちゃんの手をやさしく繋ぎ、夕闇の中、僕たちはキスをした。

ねえ理恵ちゃん、毛、生えている?
30年後の大人になった僕はそんな間抜けな問いかけはしなかった。
でも、直樹の言ったように理恵ちゃんはほんとうにいい匂いがした。

その夜、理恵を自宅へ招いた。
再会を祝して、シャンパンで乾杯をした。

夜も更けた頃、理恵ちゃんが唐突に切り出した。
「ねっ、あの続きしよっか?」
30年前、理恵の部屋でキスをした。
理恵の母からの電話がかかってこなければ、あの後、2人は結ばれていた筈だった。
「うん」

2人はベッドに倒れこんだ。
そしてようやく2人は結ばれた。
夢にまでみた理恵の白い身体を何度も何度も貫いた。

順也・・・愛しているわ

理恵・・・僕も愛しているよ

理恵の喘ぎ声とベッドの軋む音しか部屋には響いていなかったが
僕たちは心で会話していた。

30年分の思いをこめて理恵を抱いた。
理恵も空白の時間を埋めるように愛の泉を潤わせた。

理恵・・・理恵・・・もう君を離さない。
理恵はその思いに応えるかのように僕の背中に爪を立てた。

そして僕は白い雫を理恵の子宮に浴びせかけた。

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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