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2014.10.08 (Wed)

赤い月(ブラッド ムーン)

見上げると赤い月が霞んで見えた

「汚い・・・」
霞んで見えたのは薄雲や霧のせいではなかった。
麻里子の涙が月を滲ませていたのだった。



・・・・・・・

今宵は皆既月食・・・
麻里子は婚約者の康夫と、その友人である明の三人で
近くの山上に天体ショーを眺めに来ていた。

ほんとは、親友の茜も来るはずだったのだが
生理痛がひどくてパスしたのだった。

それならば康夫と二人っきりで来たかったのだが
一人でも多い方が賑やかで楽しいと康夫が明を連れてきた

三人は空き地にブルーシートを広げて
その上にゴロリと横になった。

もう間もなく月が欠けようかという時間になって
「俺、小便に行ってくるわ」と康夫が言い出した

「ええ?早くしておいでよ~」
ああ、すぐに戻ってくるから。
そう言って康夫は茂みの中に消えた。

「悪いな、俺みたいなやつがお邪魔虫で・・・」
康夫がいなくなると明がなれなれしく体をずらして密着してきた。

「いえ・・・別に・・・」
明との距離を空けようと麻里子が体をずらしかけた途端

な、いいだろ・・・・
そう言ったかと思うと不意に明が麻里子の体に覆いかぶさってきた

え?なに?・・ちょ、ちょっと冗談はよしてください!!
男の体を押しのけようとしたが男の体はびくともしなかった。

「俺は、前から一度だけあんたを抱きたいと思ってたんだよ!!」
無精ひげの顔が近づいたと思うと、そのまま強引にキスされた。

『やだ!!汚い!!!』
好きでもない男の唇は無性に汚らしく思えた。
舌を侵入させてこようと試みる男に対して
顔を左右に振って懸命に逃れようとした。
そして間隙をぬって闇を引き裂くように
「康夫さ~~ん!!助けて!!!」と叫んだ

「無駄だよ・・・あいつは帰ってこないさ」
執拗に麻里子の顔を舐めながら左手で胸をまさぐり
右手は股間を責め始めながら明はそう言った。

「あいつは俺に借金があるのさ
賭け麻雀の負債だけどね、けっこうな金額さ
借金のカタにあんたを抱かせてくれって言ったら
二つ返事でOKをくれたよ」

『え?』
衝撃的な発言が麻里子の鼓膜でグヮン、グヮンと渦巻いた。
とたんに抵抗する気力が萎えた。
体が脱力した瞬間を明は見逃さなかった
スキニージーンズのホックを外し、ジッパーを下げると
尻側から捲るようにスルリとショーツもろとも脱がしてしまった。
右足側だけスニーカーもろとも足からジーンズとショーツが抜かれた
左足に脱がすのが手間だとばかりに衣服の残骸のようにへばりついていた。

明は己のジーンズとパンツを
少しだけずらして砲身をむき出しにすると再び麻里子の体に覆いかぶさった。

グイグイと、濡れてもいない花園を砲身の筒先で踏み荒らした
麻里子の股間にヒリヒリした痛みが襲いかかる。
明は子宮への道筋を見つけると、一気に腰を前へ押し出した。
「やだ!!!やめてえ~~!!」痛みで我にかえった麻里子が叫ぶ

「そんなことを言いながら濡れてきてるじゃねえか!」
女性を感じさせようという思いが
まったく感じられぬ自分さえ気持ちよければいいという高速ピストン
その摩擦に膣を守ろうという自己防衛で麻里子の女性自身はすぐさま濡れ始めた

数分後、麻里子は膣内がジワーと熱くなるのを感じた
明が膣内射精をした証だ

砲身が抜き取られ、後を追うように白濁液が垂れ落ちた・・・
「いい眺めだ」
口封じだと言いながら男はスマホで写メを撮りまくった
このことを誰かに言ったら、この写真をお前の近所や会社にバラまくからな
そう言って明は去った。

麻里子は股間から白い涙を流しながら月を見つめた
赤い月が涙で滲む・・・
待ちに待った皆既月食は思ったほど綺麗ではなかった・・・・

FIN

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ちょっと異色のレイプものです

今宵、みなさまの地域で皆既月食は見ることはできたでしょうか?
そして天空を誰と見上げているでしょうか・・・
愛する人と?
家族と?
それとも一人で?

天体ショー見物が
けっして物語のようなイヤな思い出になりませんように・・・・



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