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2017.08.21 (Mon)

バツイチと呼ばないで 9

蒼太先輩の家に着くまでの道のりがとても長かった。
いや、長く感じた。
希美子の家の裏なのでブロック塀を乗り越えれば1分もかからずに行けるのだが
気分はそんなに早く行きたい気分じゃなかった。
道なりにぐるりと回っても3分もかからない距離だったが
康介の足取りは重く先輩の顔を思い浮かべると昨日の尻の痛みが甦った。
『今日もアナルセックスを強要されるのだろうか…』
インターホンを押す指が微かに震えている。
(はぁ~い)
インターホンからハスキーボイスな女性の声がした。
『おばさんだ…』よかった。おばさんが在宅中なら先輩も淫らな事をしないだろう。
「あ、こんにちは康介です」
(あら?康ちゃん、いらっしゃい。今ドアを開けるわね)
しばらく待つ間とポッチャリとした愛嬌のある顔立ちの蒼太の母親美穂子がドアから顔をのぞかせた。
「おばさん、お久しぶりです」
「ほんと、久しぶり。あ、蒼太なら部屋にいるわよ」
そう言って康介を招き入れてくれた。
おばさんは今でこそポッチャリとしていつもニコニコしていてチャーミングだが
若い頃はヤンキーで警察の厄介になったこともあったとかなかったとか…
今ではすっかり体型も心も丸くなっちゃってるが以前に若いときの写真を見せてもらってびっくりした記憶がある。
確か高校生の時に蒼太先輩を懐妊したと言っていたのでよくよく考えれば希美子とほぼ同じ年齢なのだと思った。
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2階の蒼太先輩の部屋へ入ると蒼太先輩は笑顔で迎え入れてくれた。
先ほどの電話での怒声はなんだったんだ?
「まあ、そこら辺に座れよ」促されるまま康介は雑誌が散乱しているのを少し整理してスペースを作って腰を下ろした。
「昼間っからイチャイチャしてただろう?」
「な、何のことですか?」
「裏の熟女といいことしてたんだろって言ってるんだよ」
えっ?見られていた?そんなはずない。ちゃんとブラインドカーテンを降ろしていたし。
「はははっ!どうやらその顔は図星だな?」
しまった!嵌められた!
「すいません…」
謝る必要などないのに熟女とスケベな事をしていたという罪悪感がちょっぴりあったので思わず口からそんな言葉が出た。
「別に謝らなくていい…でも、俺はお前の事が好きだということを忘れないでほしいな」
康介も蒼太の事は嫌いではない。
ただそれは、昨日のような行為をする蒼太ではなく、先輩として康介の面倒を見てくれる蒼太を頼っていた。
「お前があの女とセックスしてると思うと嫉妬で狂いそうになるんだよ」
「セックスなんかまだしてません!」
「まだ?ほほう…いつかはヤル気なんだな」
そう、希美子とセックスしたいという願望がつい口を滑らせた。
「許せねえな」
蒼太は立ち上がるとベルトを外してズボンと下着を同時に降ろして下半身を露出させた。
「しゃぶれよ」
「えっ?」
「もうあの女にしてもらって経験済みだろ?同じようにあの女がしてくれたことを今度は俺に奉仕しろと言ってるんだよ!」
興奮し始めた蒼太のペニスが勃起しかけていた。
「さあ、しゃぶれよ」
ペニスを鼻先に押し当てた。同時にイカ臭いにおいが鼻腔内を襲った。
「しゃぶれば希美子との事は口外しないと約束してくれますか」
「ああ、約束する」
その言葉を信じて康介は蒼太のペニスを口に含む。
だが耐えられるのはそこまでで、どうしてもペニスに舌を這わすことに抵抗があった。
「あの女にしてもらったようにしてくれと言ってるんだよ。あの女はそんなに下手だったか?」
希美子のフェラチオをバカにされるのは許せなかった。
海鼠(なまこ)だと思えばいい。
勃起して硬くなったらソーセージだと思えばいい。
短時間で済むんだ。ほんのちょっと我慢すればいいんだ。
恐る恐る舌をペニスに這わす。
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「おおうッ!!」
蒼太が歓喜の声を上げる。
頼むから勃起しても昨日の自分のように頭をホールドして腰を振ることだけはしないでほしいと心の中で祈った。
ペニスの強度が増していく。
それとともに太さも増して口の中がペニスで満たされていく。
「もっと、もっと舐めて!」
蒼太の口調が軟らかくなっていく。
思い切って目を開いて蒼太の顔を見上げると恍惚の表情を浮かべ半開きの口元からは涎が垂れはじめていた。
康介は慌てて目を閉じた。時間差でポトリと涎が康介の顔面を襲った。
「口でしっかりと扱いついてくれよ」
このままだといつ頭をホールドされるかわからなかったので
康介はええいもうどうにでもなれとばかりに頭を振りながら舌で蒼太のペニスを舐めまくった。
「あっ…あっ…たまんない…」
早くイってしまえ!
あごの疲れも気にせず康介は一心不乱に頭を振った。
もう間もなくは射精するだろうかと思ったとき、ドアが開き、麦茶とお茶菓子をお盆に載せた蒼太の母が現れた。
「あんた達!何やってんの?!」
お盆を落としたので麦茶とお茶菓子が床に散乱した。
蒼太は慌てて康介からペニスを引き抜くと「黙って入ってくるなといつも言ってるだろ!」と
母親に罵声を浴びせズボンだけを身に着けると脱兎のごとく家を飛び出した。
美穂子は蒼太を追いかける事もできずに立ち尽くしていた。

「どちらからなの?」
やがて美穂子はポツリと言った。
「どちらから関係を求めたの?」
言うまでもなく蒼太先輩が求めてきたのだが、正直に告げるべきかどうか康介は悩んだ。
後で蒼太から『よくもチクったな』と逆恨みされて希美子との関係を洗いざらいぶちまけられても困る…
答えに窮して黙っていると、美穂子は「なぜそんな事をするの!」と康介を罵倒した。
「男同士で戯れなきゃいけないほどセックスしたくて堪らないの?」
もうこうなりゃ何を言われても黙秘だ…
ひたすら貝になろうと心に決めた。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

20:40  |  バツイチと呼ばないで  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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