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2016.02.28 (Sun)

黒い瞳 4

そして、ついに土曜日がやってきた。

母はいつもなら、お昼すぎまで起きてこないのに、
その日は朝から起きだし、洗濯も掃除も済ませてしまった。

お昼からは、「淳子、買い物にいくよ」と言って、百貨店へ連れていってくれた。

淳子におしゃれな服を買い与え、母はすごく小さな下着を買った。

「おかあちゃん、今夜、お仕事は?」
問いかけた淳子に母は、
「今日はすごく大事な日だもの、お休みをもらったのよ」と話してくれた。

お肉屋さんと八百屋さんと酒屋さんを回り、
たくさんの食材とビールとジュースを買い求め、
夕方近くには、食卓に食べきれないほどの料理が並んだ。

食事の用意をすませ、淳子に買ったばかりの服に着替えさせ、
母はいつもより念入りにお化粧をして、小さな下着を身に着けた。
shitagi_2423-021s.jpg

すっかり陽が落ち、あたりが暗くなった8時ごろ、そのおじさんはやってきた。

「こんばんは」
ダミ声の男の声・・・・
淳子はその声が気分的に好きになれないと感じた。

「いらっしゃい、お仕事ご苦労様でした」
いつもらしからぬ母の可愛らしい声・・・

「お言葉に甘えて、お邪魔させていただきました」

「散らかっていて、恥ずかしいんですけど、どうぞおあがりになって」

母の後からおじさんは部屋に入ってきた。

「淳子、このおじさんが前から話していた八神さんよ。ちゃんとご挨拶なさい」

淳子が挨拶をする前に八神が
「やあ、お嬢ちゃんが淳子ちゃんだね。こんばんは、よろしくね。
これ、淳子ちゃんにプレゼントだよ」
そう言って、人形を淳子の手に渡してくれた。

「ほら、ちゃんとご挨拶と、お人形のお礼を言いなさい」
そう母に促され、ようやく「こんばんは、ありがとう」と
淳子はようやく言葉を発した。

「女手ひとつで育てているもんだから、
甘やかせてしまって・・・はずかしいわ」

「いやいや、なかなかお利口さんじゃないか」
そう言いながら二人は、しばし、見つめ合っていた。


3人で食卓を囲み、母は八神に寄り添うように座った。

たくさんの料理を用意したが、
八神は少し箸をつけてはビールばかり飲んでいた。

八神が、空いている左手を食卓の下でモゾモゾと動かすたびに
母が、いやん、とか、だめよ後で、などと
鼻にかかった甘い声をだしていた。

食事を済ませ、3人で銭湯へ行こうと外へでた。
母は、八神の腕に自分の腕をからませ、体を密着させて歩いた。
淳子は、そんな二人の後を、つまらなさそうにトボトボとついていった。

女湯で母は、なんだかいつもより念入りに胸や、お股を洗っていた。
横で見ていると、シャワーでワレメを
何度も何度もきれいにすすいでいた。
4960706s.jpg

いつもなら、タオルに石鹸を泡立ててくれたり、
頭を洗ってくれるのに、今夜はなんだか自分のことで精一杯という感じだった。

お風呂からあがり、いつもならそそくさと帰路につくはずが、
今夜は少しだけお化粧をし始めた。

「おかあちゃん、またどこかへお出かけするの?」
不安を感じて尋ねてみると、
「八神には、きれいなお母さんのままでいたいから」と言って、うふふと笑った。

男湯のほうから「おーい、もう出るぞー」という八神の声に、
母は、すごく嬉しそうに「はーい。こっちも出ますー」と応えた。

帰りも同じように母は八神の腕にまとわりついた。

後ろから見ていると、八神が母のお尻を何度も触っていた。
ときたま夜神の指が、母のお尻の谷間に沈み込みクイクイっと蠢いた。
そのたびに、母は歩みを止めて「ああん」と喘いで体をブルブルと震わせた。


家に帰り着くと、昼間に方々を連れまわされたせいか眠くて仕方なかった。

いつも淳子は奥の6畳の間で母と一緒に寝るのだが、
今夜は食卓のある4畳半の部屋に座布団を敷き詰め、
ここで寝なさいと言われた。

いやだ、いつもどおり、おかあちゃんと寝る。と訴えたかったが、
それにも増して眠気が勝ってしまった。

無理やり座布団の上に寝かされると
座布団のフワリとした感触が気持ちよくて、
イヤでも瞼が閉じ睡魔の罠に落ちた。
14:50  |  黒い瞳  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

(#^-^)ノおは

淳子目線で感じた大人の世界観かな・・・
この母の元で、女である自分も見出していくのかしら・・・

男の存在を、どぉ受け止めるかがキーポイントになる…とか?
興味津々o(^ー^)o
影依 |  2016.02.29(月) 08:35 | URL |  【編集】

影依さん コメントありがとうございます

> 淳子目線で感じた大人の世界観かな・・・

はいな♪
淳子の成長を描いていきます
幼女の淳子が色っぽい女になっていろんな経験を・・・
やがてプロローグの結末へと ^^

>興味津々o(^ー^)o

ありがとうございます
バリバリのアダルトではないせいか
アクセス数がガタ落ちで(^_^;)
やはりみなさん男女の営み小説がお望みなんでしょうね~ 泣
ほーくん |  2016.02.29(月) 09:14 | URL |  【編集】

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