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2016.06.09 (Thu)

蒼い月光 11(原案あすか)


ウズメたち家族3人は村の外れでヒッソリと暮らした。

戦場(いくさば)を逃げ出した情けない「くの一」と
走れなくなった間抜けな「忍び」の夫婦だと、
揶揄された声が何度か耳にしたが、夫婦はそんな声など気にも止めなかった。

だが、娘の朱理のことを
戦場(いくさば)で、歩兵に輪姦されて出来た子だとか、
きっと親に似て、ひねくれ者に育つなどと陰口を叩かれたら、
烈火のごとく怒り、そう言うことを言った家に乗り込み殴り合いの大喧嘩をした。

朱理は栄養失調で発育が遅れたものの、
言葉を話し始めるのも早く、歩き始めるのも早かった。

『この子、もしかして‥‥』
朱理の忍びとしての素質を見抜いたのは疾風であった。
「朱理は、くの一にさせない」
ウズメはいつもそう言っていたが、村人から相手にされない家族なのだ。
二人が老いてこの世を去ったら独りきりになってしまうことを疾風は危惧した。

『くの一になれば、下忍であったとしても食っていける』
そう考えた疾風は、
ウズメが川に洗濯をしに行ってるわずかの時間に朱理に手ほどきをした。
ダウンロード (2)

「あんた、朱理に忍を教えてるね?」
ある夜、ウズメは疾風に詰め寄った。
『バレたか‥‥』
早かれ遅かれバレるのは時間の問題だと思っていた。
疾風は朱理の将来の事を思うのなら、くの一になるのが一番よいと説得した。

「でも、あなた‥‥くの一となるには第一関門が‥‥」
好きでもない男に乙女を散らさなければならないのだ。
朱理には好いた男に貫かれて欲しかった。
だが、村八分の娘を好いてくれる男などおるのだろうか・・・

「ならば、父さま、朱理を女にしてくださいませ!!」
眠っているとばかり思っていた朱理が突然起き出してそう言った。

「朱理は、父さまを好いております!
他の男に抱かれるぐらいなら父さまに貫かれとうございます!」
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「な、なにを言っておる!
そ、それにお前は女の印さえまだではないか」

朱理は10歳になったばかりだった。
早い女子(おなご)はすでに初潮を迎えていたが
幼少の発育不良のため、体つきもまだまだ幼かった。

朱理の目は真剣だった。
苦し紛れに疾風は
「わかった。時期がくればお前の乙女は儂(わし)が散らそうぞ。
まだまだ忍びの『し』の字さえ、習得しておらんのだからもっと精進せよ」と言ってしまった。
その言葉に安心したのか、再び横になってスヤスヤと寝息を立て始めた。

腹の虫が治まらないのはウズメであった。
このときばかりは一人の女として、朱理に嫉妬していた。
「イヤでございます!あなたさまはウズメだけのものでございます!」
そう言うと、誰にも渡すものかと疾風の股間に顔を埋めて、
褌からへのこを引っ張り出し口に含んだ。

「お、おい。ウズメ!」
寝息を立てているとはいえ、先ほど眠りに落ちたばかりなのだ。
眠りも浅かろう、気づかれて夫婦の営みを見られるのはマズい。

お構いなしにウズメは尺八を始めた。
気づかれてもいい。
母と父はこんなにも愛し合っているのだと見せつけたかった。
ダウンロード (3)

テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

20:00  |  蒼い月光(コラボ作品)  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

此処で・・・嫉妬かぁ
この嫉妬をキッカケに展開が変わるのね(*'艸`)

朱理もオマセさん。。。
生きてく故の この時代ならではよね。。。(*^-^*)

影依 |  2016.06.09(木) 23:55 | URL |  【編集】

Re: 影依さん、コメントありがとうございます

人生僅か50年といわれていた時代
女は15歳ごろには嫁に行っていたと聞きます
性にしてもなんにしても成熟度は早かったのかと感じてます
ましてや当時はお屋敷でもない限り個人部屋や夫婦の寝室などなかっただろうから夫婦の営みなどは幼い時から見る機械があったんじゃないやろか
ほーくん |  2016.06.10(金) 08:21 | URL |  【編集】

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