2ntブログ
04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

2016.11.17 (Thu)

JUN 10(あすか原作)

その後も俺と美智子との付き合いは順調だった。

また、JUNとのメールのやり取りも「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」と
日課といってもいいほど日に3度かかさず続いていた。

しかし、JUNとのメールの交換は突然終わった。




それは美智子といつものようにラブホの一室で愛し合っているときのことだった。

「ねえ、たっくん・・・みっちょんの事、愛してる?」

「ああ、愛してるよ・・・」

里中美智子は俺にとって「あげまん」だった。
美智子と出会って、肉体関係を持つようになってからは、
大学の成績も上がり、就活も順調で、
ダメもとで応募した地元ではかなり名のある広告代理店から
内定をもらうことができた。

俺の心の中ではゆくゆくは美智子を嫁に貰い、
幸せな家庭を築いて行こうという夢が芽生え始めていた。



1ラウンドを終え、ピロートークをしている時のことだった。

「・・・・!!!」「・・・・!!!」「・・・・!!!」
脱ぎ捨てたスーツの内ポケットに入れていた携帯のバイブだ。
images (5)


「なに?携帯?・・・着信?」

「いや・・・たぶん・・・メール・・・」
枕もとのパネル内のデジタル数字の時刻を確認して
JUNからの「おやすみメール」だと確信した。

「メール?・・・ひょっとしてメル友?」

「うん、そう」
JUNとのメールはいつも他愛無い日常の話題が主だったので、
別に隠すつもりはなかったので素直に答えた。

「そのメル友さんって・・・・もしかして女性?」

「うん。JUNって子」

「え~~~?なんかイヤだなあ・・・・」

おいおい、ひょっとして嫉妬かあ?
バカだなあ・・・そんなんじゃないよ そう言って抱き寄せキスしようとしたが
美智子は俺の腕からするりと逃げ、
「断わって!今すぐメル友を止めますって返信して!!!」

子供みたいにわがままを言うやつだなあ。
でも、こうして俺に快楽を与えてくれる美智子と
挨拶だけのメールのやり取りしかしないJUNの
どちらを選ぶかは明白だった。

俺は美智子の目の前でJUNにお別れのメールを送信した。


そんな別れがあってから
5年ぶりにやってきたJUNからのメール・・・・

メル友としてサヨナラしてからも
俺はJUNのアドレスを消せずにいた。
携帯を変え、スマホに変えても
アドレスはそのままデーター移行されそのまま残っていた。

『JUNか・・・・』
返信すべきかどうか迷っていた。
スタバのコーヒーもすっかり冷めてしまい、鮮やかな香りも消えていた。

美智子とは、もう7年も付き合って将来を約束した仲だし
あのころと違って精神的に大人になってるから、
メル友を作っても怒らないだろう。



俺はJUNに「久しぶりだね」と返信した。

間髪入れずに、再びJUNからメールが返ってきた。

―逢いたいんです・・・逢ってください・・・―

俺は目を疑った・・・
2年間メール交換していたときは
自分の事を一切明かさず、
ただ挨拶程度のメールしかしなかったJUNが
逢いたいと言ってきた・・・・
5年の月日がJUNを成長させたのか・・・


『さて・・・どうしたものかな・・・』
俺の心は揺れ動いた。
いや、美智子に隠れて浮気をしようというんじゃないんだ
ただ懐かしいメル友に逢うだけなんだ。

逢ったからって2人の関係がどうなるものではないだろう。
JUNだって携帯のアドレスを整理していて、
たまたま残っていた俺のアドレスを見て
懐かしくなっただけなのだろう


迷ったあげく『いつ逢いましょうか?』と返信した。

再び、間髪入れずに返信があった。

―今から・・・今からじゃダメですか?・・・
早くあなたに逢いたいの・・―

俺の鼓動は早鐘のようにときめいた。
それと同時に、溜まっていた性欲がムクムクと起き出し、
股間のものが熱く硬く脈打ち始めた。


『今、○○駅のすぐそばのスタバにいます。
JUNはどこに住んでるの?すぐ逢える距離なの?』

文字を打つ指が震え、なんども誤字変換してしまった。
すぐ逢いたいといっても案外と遠い街に住んでいて、
じゃあすぐには逢えないですよねという
返信がくるってのがオチだろうなと思った。

さて、熱くなってしまった股間の肉棒をどうやって鎮めようか・・・
これから美智子を呼び出してラブホにしけこむのも悪くはないか。
そう思っていると再び着信が・・・・

―そこなら車で10分とかからないと思います・・・
待っていてください―

嘘だろ?
逢えるのか?JUNに・・・
images (6)

テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

18:00  |  JUN(コラボ作品)  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://hawks5810.blog.2nt.com/tb.php/270-e9e45769

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |