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2019.03.10 (Sun)

いろはにほへと 13

策ノ進との祝言が明日に迫っていた。
祝言の席に飾る花を摘みにお民は山を歩いていた。
峠の端に早咲きの桜があったのを思い出して祝宴を彩りたいと思ったからだ。
険しい道のりであったが、お民の足取りは軽かった。
明日になれば晴れて策ノ進と夫婦(めおと)になれる…
そう思うと心が弾んだ。

桜の木に辿り着き、お民は桜の木に向かって合掌した。
『せっかく咲かせた花やけど、うちらの祝言のために少しだけ分けて下さい』
そうしてから女の非力でも折れそうな小枝を見繕っていくつか手折った。
桜に没頭していると、背後から「お民ちゃん…」と呼びかけられた。
誰かと振り向くとそこに与作が立っていた。

「どうしたん?こんなところに来るなんて」
男の与作がわざわざ花見に興じる訳でもないだろうから
お民は素直に与作がここへ来た理由を聞いた。

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「お民ちゃん…ほんまに先生様と夫婦(めおと)になるんか?」
与作は畑小屋の件から仄かにお民に恋心を抱いていたのだった。
「うん。先生様にはお吉ちゃんがいたよって、
うちには出る幕はあらへんと思ってたけど…
こんなことを言ったら罰が当たるかもしれんけど
お吉ちゃんがお城に召しかかえられてほんまに良かったわ。
おかげでうちにこうしておはちが回ってきたんやから」
嬉しそうに話すお民に対して与作は浮かぬ表情をした。

「わしな…」

「どないしたん?」

「わし、お民ちゃんに畑小屋で子種を出してもらってから
お民ちゃんのおめこが忘れられんようになって…
あれから毎晩お民ちゃんのおめこを思い浮かべて
自分でちんちんを擦って子種を出してるんや」
そう白状されてもありがとうと言えるはずもなく、
今度はお民が浮かぬ表情になった。

「お民ちゃんはもう先生様とおめこしたんか?女にしてもろたんか?」

「そんなんあんたに言うことやないわ」
否定しなかったことですでに通じ合ったのだと与作は確信した。

「そしたら誰とおめこしても先生様に黙ってたらバレへんやろ?…
なあ、俺を男にしてくれへんか?」

「な、何を言い出すのん!…ちょ、ちょっと与作何してるんや!」
与作は帯を解き、前をはだけさせてふんどしも解きはじめていた。

「一回でええ!一回だけでええんや」
へのこは包茎であったが少しの間にかなり成長していた。
そのへのこがふんどしを解いた瞬間、これ見よがしに勃起していた。

「あほ!何を考えてるねん!早よ、その粗末なちんちんをふんどしの中に納め!!」
そう詰ってからお民は与作の血走った眼を見て背筋が寒くなった。
与作が思いつめたような後、俊敏な動きでお民に抱きつきに来た。

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「いやや!与作、ふざけんといて!!」
年下とはいえ、やはり与作は男なので、
がっしりと抱きかかえられると振りほどく事が出来なかった。

「おめこしたからって減るもんやあらへんやろ?」
与作がお民の唇を舐め回す…
策ノ進との接吻は体を蕩けさすが、
与作との接吻は悪寒がした。

与作はお民の背に手を回して器用に帯を解いた。
あっという間にお民は丸裸にされてしまった。

「わし、お民ちゃんの柔らかいおっぱいが大好きや」
与作は力任せにお民の胸を弄った。

「痛い!下手くそ!やめてって言うてるやろ!!」

「うるさい!お前はつべこべ言わんと
わしのちんちんをおめこに嵌めたらええんや!」

股を開けと与作が内ももを引っ搔く。
爪で引っ搔かれた内ももにミミズ腫れが幾筋も出来てゆく。

やらせてくれ! 
いやや!
そんな押し問答をしながらも与作はグイグイと押してくる。
まるでがぶり寄りで押し出そうとする力士のようだった。

「言うことを聞けや!」
与作はお民を地べたに這いつくばらそうとドンッとお民の胸を押した。
興奮しているせいでその力は半端なく強く、
押されたお民は予想以上に吹っ飛んだ。

だが、転がる先は崖なのだった。
足をよろけさせたお民はどうすることも出来ず
「あっ…」と短い声を発して谷底へ落下した。

「お民ちゃん!!」
与作はおそるおそる谷底を覗いてみた。

手足があらぬ方向に曲がり、
踏みつぶされた虫けらのような姿でお民は血だらけになっていた。
「えらいこっちゃ!人殺しは首縊りの刑や…
わし、首を吊られて死にとうない!」
与作は谷底のお民の死体に向かって崖を跳躍した。


お民と与作の骸が見つかったのは祝言当日の事であった。
早朝に鮎釣りに訪れた漁夫が河原で寄り添うように倒れている二つの死体を見つけた。

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祝言用の料理が手直しされ、通夜の膳と早替わりした。
お民が死んだ一報を聞いてから策ノ進は起きることができずに床に伏せていた。
お民の両親がお堂に訪れ、
「申し訳ない」と土下座を繰り返した。
与作と二つ並んだ死体から村では二人は恋仲で
策ノ進との婚姻を悲観しての心中だと噂された。
「お民をあんなふしだらな娘に育てたつもりはなかったのですが…
先生様にはなんと詫びて良いやら…」
そんな言葉を聞きながら、お民の死は事故に違いないと策ノ進は心の中で呟いた。
つい二日前まで祝言が待ち遠しいと
一組の布団の中で体を温め合いながら愛を確かめ合ったのだ。
心中などするわけがない…

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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