2ntブログ
04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

2020.05.20 (Wed)

彼女のお母さん 5

瑠璃子に「このビデオテープをくれないか?」と
図々しくお願いしてみたところ
「いいわよ。うちにはビデオデッキもないし、
どのみちそれを捨てようと思ってたから」と
あっさりと了解してくれた。
「お母さんのセックスを見てオナニーするつもりでしょ」
そう瑠璃子が予測したとおり、
ビデオテープを見つけたあの日から
毎晩見続けてついにはテープがすり切れてしまった。

もう美登里さんのセックスを見れない…
そう思うと気が狂いそうだった。
雄一はそれほどまでに美登里に惚れ込んでしまっていた。
画面にどアップで映し出された女陰…
あの画像は美登里が20代前半のようだったから
かれこれ四半世紀前のボディだ。
今でも、あの乳房の張りは健在だろうか?
きっと少しばかりは垂れているに違いないが
それこそ熟年の色艶が重なり、
素敵なボディになっているだろう。

いても立っても出来なくなった雄一は、
感染病で不要不急の外出を自粛しなければいけないというのに瑠璃子と美登里が住むマンションを目指して原付バイクを走らせていた。

恋人の瑠璃子から合鍵を渡せてもらっていたので
それでマンションのオートロックは難なく解除できた。
意気揚々とエレベーターに乗り込むと、
通い慣れた瑠璃子の住んでいるフロアよりも階上のフロアを選んだ。
そう、そのフロアこそ美登里とかなり年配のおっさんが住んでいる部屋のフロアだった。

フロアに降り立ち、雄一は困ってしまった。
この階に住んでいると瑠璃子から教えられていたものの、
何号室が美登里の部屋なのか皆目見当がつかないからだ。
防犯上、このマンションには表札が掲げられていない。
いや、表札があったところで年配のおっさんと入籍してしまった美登里の姓がわからないので辿り着けるはずもなかった。
『何やってんだ…俺って奴は…』
美登里に会いたいという衝動にかられてマンションに来てみたものの、自分の浅はかさにつくづくバカだと思い知った。

202005201319582f2.jpeg

女とセックスがしたいという欲情ではない。
ただセックスがしたいだけなら瑠璃子の部屋に行けば
喜んで股を開いてくれるだろう。
美登里に触りたい…
美登里の声が聴きたい…
美登里の匂いを嗅ぎたい…
思春期の男の子のように憧れの女性に近づきたいという想いだけが雄一を突き動かせていた。

『仕方ない…それとなく瑠璃子に美登里の部屋番号を聞いてみよう…』
きっと瑠璃子は怪訝に思うだろう。
部屋を訪ねるのなら私も一緒に行くわと着いてくるかもしれない…
それでもかまわなかったが、
出来れば美登里と二人だけの時間を持ちたいと願った。

瑠璃子の部屋へ行こうとエレベーターホールへ行くと
ちょうどエレベーターが上昇してくるところだった。
雄一のいるフロアでエレベーターが停止し、
ドアが開いて降りてくる人影を見て雄一は卒倒しそうになった。
雄一の祈りが天に届いたのか、
なんと降りてきたのは美登里だったのだ。



「あら?雄一くん?」
美登里は再婚して部屋を出て行く前に、
瑠璃子とお付き合いをしていると挨拶をしただけの雄一の名前と顔を覚えていた。
『お、覚えてくれていた…』
雄一は有頂天になった。
まるでそれはアイドルの握手会で一度だけ挨拶した程度のファンをアイドルが覚えてくれていたという喜びにも似ていた。
「雄一くん、どうしたの?こんなところで…」
瑠璃子の部屋ならもっと下のフロアよ、そんな意味合いを込めて美登里は雄一に尋ねた。
「あ…いえ…ちょっとボーッとしてたら乗り越してしまって…」
雄一は慌てて取り繕った。
まさか、貴女に会いに来たのだとは口が裂けても言えなかった。
「そう、でもちょうど良かったわ、手伝ってくれる?」
有無を言わさない態度で美登里は雄一を部屋に招き入れた。
『部屋番号は…803…』
雄一はチラッとドアに掲げられているプレートに目をやって
心のメモにしっかりと部屋番号を覚え込ませた。
「主人がね…テレワークで最近はずっと家にいたんだけど、
何だか書類にハンコを押さなきゃいけないと出勤しちゃったのよ…退屈だし、一緒にお茶しない?」
そう言いながら美登里はコンビニでケーキを買ってきたのよとレジ袋を雄一の目の前に突き出した。

20200520222007d2a.jpg

雄一は、そんなものを手で払いのけて美登里に抱きつきたい衝動をグッと堪えた。
「あの…手伝いというのは?」
雄一は美登里に尋ねた。
「そうそう、あのね、シーリングライトの蛍光灯を換えて欲しいのよ」
このマンションは少しばかり古いので
備え付けのシーリングライトはいまだに蛍光灯タイプだったのだ。
「そろそろLEDに代えなきゃと主人とも話してるんだけどね」
そんなことならお安い御用ですよと
雄一は椅子の上に立ってシーリングライトのカバーを外した。
「助かるわ~、さすが男の子ね」
美登里はカバーを雄一から受け取り、
フロアに置くためにしゃがみ込んだ。
ローライズのデニムを履いていたものだから
しゃがみ込むと腰から尻にかけてかなり際どく肌を露出させた。
『美登里…やけにエロいパンティを履いてるじゃねえか!』
そう、その日、美登里はTバックショーツを身に着けていたのだ。
白い肌に黒いTバック…
そのコントラストが見事で雄一は凝視してしまった。
それだけではない、その光景に欲情してしまい、
素直に下半身が反応していた。

20200520173312169.jpeg

「じゃあ、蛍光灯を外して頂戴」
立ち上がった美登里の視界に飛び込んできたのは
テントを張った雄一の股間だった。
椅子の上に立つ雄一の股間は美登里の真ん前だった。
『まあ!この子ったら…』
生理現象だから仕方がないわねと美登里は見て見ぬ振りを決め込んだ。
まさか己の腰から尻にかけての露出が原因とは思ってもみなかった。

無事に蛍光灯を交換し終わると、
「さあ、お茶にしましょう」と
美登里は雄一をテーブルに着かせた。
先ほどから雄一は押し黙ったままだった。
雄一の顔を見て美登里はハッとなった。
青年の純粋な目が、いつしか欲情に飢えたギラギラとした男の目になっていた。

202005202211244a5.jpeg

テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

00:00  |  彼女のお母さん  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

なんだかドキドキしちゃう💓

確かに、目の前で男性の股間の膨らみを見せられて、潤んだ瞳で見つめられたら、戸惑ってしまいますね。
風花(かざはな) |  2020.05.24(日) 14:43 | URL |  【編集】

Re: なんだかドキドキしちゃう💓

風花さん、コメントありがとうございます。
逆に男だってかなり胸元の開いたデコルテを見せつけられたら衣服に隠れた部分を想像してドキドキしてしまいます。
いやらしく見てるつもりはないのですが、
ふと目が合うと睨まれてしまいます
綺麗なものには目がいってしまいますから見られてるなあと思っても睨まないで欲しいです
ほーくん |  2020.05.26(火) 09:13 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://hawks5810.blog.2nt.com/tb.php/711-ce20d03d

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |