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2021.04.10 (Sat)

DOLL (ドール) 8

翌日、出勤するといつもは朝一番に出社しているはずの季実子さんの姿がなかった。
出社時間を大幅に過ぎても出勤してこない。
どうしたのだろうかと俺は先輩に尋ねた。
「さあ?どうしたんだろうな。昨夜、あれから季実子を車に載せて家まで送り届けたときは具合も悪くなさそうだったんだけどな」と言った。

その頃、季実子はまだ自宅のベットから起き出せないでいた。
手鏡を覗き込んで自分の顔を見てみると
頬が腫れ上がり目の回りに青アザが出来ていた。
『こんな顔じゃ会社に行けないわ…』
それでも無断欠勤は良くないと、お昼前に事務所に体調が悪いのでしばらく休むと連絡した。

昨夜、欲情に負けて先輩に体を開いた。季実子は頬を濡れタオルで冷やしながら昨夜のことを思い出していた。
先輩に体を許したのは好きなタイプの男ではなかったがムラムラした気持ちを抑えることが出来なかったからだ。
いいムードだったのに、先輩は季実子の中に射精したのだ。
妊娠したらどうしてくれるのと彼を責めたことで先輩の態度が豹変した。
「うるせえ!好き者の女のくせに上品ぶりやがって!
男だらけの職場に就職、どうせ男を物色に来たんだろうが!
俺はわかってるんだぜ、パンツが見えそうなミニスカートを履いてるのも男を誘ってるんだろ?」
ひどい!そんな目で私を見てたの?と
力一杯、先輩の頬をぶった。
「この女(あま)何しやがる!」
男の平手打ちは強い。
往復ビンタで季実子の意識が飛んだ。

20210406224648368.gif

気がついたときには服を脱がされてスマホで写真を撮られていた。
かなり近くからの接写で女性自身にフラッシュを浴びていた。
「おっ、気がついたか。丁度いい、四つん這いになれ!」
言うことを聞かないとまた殴るぞと脅された。
仕方なく四つん這いになると、今度は尻の穴を撮られた。
「お前はヤリマン女だからどうせここも経験済みだろ?」
そう言って先輩は季実子のアナルに指を入れた。
「ダメ!そこはやめて!」
季実子は拒んだが、中だしされたザーメンが流れ落ちていて肛門を濡らしていたので先輩の指をすんなりと受け入れた。
一度射精して萎んでいたペニスもすでに回復していた。
先輩は「ちんぽが汚されるのはかなわないからな」と言って
ホテルに備え付けられているコンドームを装着して季実子のアナルを奪った…

2021040623002810a.gif

その後も散々おもちゃにされた。
おまんこにも口にもザーメンをこれでもかと注ぎ込まれた。
満足すると先輩は一万円札を数枚季実子に握らせた。
「それでホテル代を支払ってタクシーで帰れ
くれぐれもこの事は会社に言うなよ
言えば恥ずかしい写真をバラまくからな
おっと、警察に言っても無駄だぜ、ここへ来たのは合意の上だからな」
そう言って先輩は一人でさっさと帰ってしまった。


頬の腫れが引いても会社には行きたくもなかった。
もう二度とあの男の顔を見たくなかった。


。。。。。。。。。

正午過ぎに会社内が騒然となった。
季実子さんからようやく連絡があったものの
突然に辞職を申し出たというのだ。
所長は頭を抱え込んでいた。
なにせ、事務関係は全てを季実子さんに任せていたからだ。
「西嶋、お前、ちょっと彼女を訪ねて理由を聞いてこい」
季実子さんと仲の良かった俺に所長は命じた。
先輩が居たら先輩に命じたのだろうが
あいにく先輩は粗大ごみの出張見積もりに行ってしまっていた。
所長から季実子さんの住所が書かれているメモを受け取り、
Googleマップを頼りに俺は季実子さんの家に向かった。

ピンポーン…
チャイムを鳴らしてみたが応答はない…
「季実子さん、俺です。西嶋です」
ドアをノックしながら俺は名乗った。
これまた反応がないので諦めて帰り書けたその時、
カチャと鍵が開く音がして、一気に老けてしまったかのような季実子さんが顔を覗かせた。
「ちょ、ちょっと季実子さん、どうしたんですか?」
季実子さんは何も言わずに俺の手を取ると中に引きずり込んだ。
「季実子さん…」
ドアを閉めて心配になって声をかけると、
季実子さんは俺に抱きついてきた。

2021040708454135a.jpeg

これは只事ではないと俺は彼女に問いただしました。
あまり話したくなさそうな季実子さんでしたが
少しずつ昨夜の俺の部屋から帰った後の出来事を
ぽつりぽつりと話してくれました。
俺は話を聞き終わってから手がブルブルと震えてしまった。
『あの優しい先輩が?何故…』
にわかに信じられませんでしたが
季実子さんの腫れた頬が真実を物語っています。
「警察に行こう、会社にも報告しようよ」
そのように促しましたが彼女は「もういいの、全てを忘れるから」と拒みます。

翌日、俺は会社に辞表を出した。
先輩と一緒に仕事をしたくなかったからです。
俺が辞めると聞き付けて先輩が荷物をまとめている俺のところにきました。
「驚いたよ。季実ちゃんもお前も辞めるだなんて…」
何食わぬ顔で話す先輩にムカムカしてきました。
俺は季実子さんから預かった1万円札を3枚、先輩に投げつけてやりました。
「あの夜のことは黙っててやる!だからあんたもリベンジポルノなどせずに画像を消去しろ!」
苦虫を潰した表情を浮かべて先輩は画像を消した。

俺と季実子さんは、その日のうちに部屋を引き払って
別の部屋を借りた。
同棲というか、今流行りのシェアハウスってやつだ。
要は次の仕事が見つかるまでの仮住まいかな。
今までの部屋でもよかったが、
先輩にお金を突き返した時の苦々しい顔を思うと
部屋のドアに悪質な嫌がらせのチラシでも貼られそうに思ったからだ。
部屋に荷物を運び込む時に季実子さんは俺の大きな段ボールに目を止めた。
「西嶋くん…やっぱりソレを持ってきたのね…」
図星だった。
箱を開けなくても中には貴美子が入っているのを気づかれた。
「やっぱり捨てれなくて…」
捨てれるわけなかった。だって、貴美子は生きているんだから。

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

10:08  |  DOLL(ドール)  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

Comment

良そうもしなかった

凄い展開です。・・・しかも急展開(*_*)
季実子さんが可哀そうです。
それにしても、先輩は酷いヒトですね。
なんだか、腹が立ってきますヽ(`Д´)ノプンプン
風花(かざはな) |  2021.04.11(日) 17:05 | URL |  【編集】

Re: 良そうもしなかった

風花さん、コメントありがとうございます
起承転結の転の章になります。
ハンドルを握ると性格が変わり運転が雑になる人がいるごとく、女を抱くと性格が変わる男がいます。
優しい男が実はすごいドSになるのはよくあるパターンです。
まあ、この場合はほとんど犯罪ですけどね
ほーくん |  2021.04.12(月) 06:23 | URL |  【編集】

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