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2021.04.24 (Sat)

DOLL (ドール) 13

本編に突入する前に、一言ご挨拶を…

さて、ご存じの通り大阪に緊急事態宣言の第三回目が発令されました。
感染者の歯止めが止まらない大阪ですが
私の住んでる市でも連日100名超えの感染者を記録しております
とはいえ、私の住んでる町からは感染者が出たという
風の便りもなく、一体どこでそのようなパンデミックが発生しているのやら…

私が思うに
夜中でも煌々とネオンが輝いているのがダメだと思うんですよね
明るいと人間は動き出してしまうものです
公園や商店街のアーケードの下で酒盛りをして騒いでしまうのも
やはり明るいからだと思うんですよ
お店が閉まっているんだから、この際、ネオンも消して暗くしましょう
ということで、私は小池都知事の意見に賛成です
まあ、いつの世も反対意見は付き物で
暗いと犯罪が増えるとかいい人もいますが
ものは試しでいろいろやってみればいいと思うんですけどねえ

夜は酒盛りをするのではなくて
しっぽりと愛する者同士で
愛の営みに精を出せばいいじゃないですか

時には読書をしてみるのもいいでしょう
そのときは是非、私の過去作品でもお読みいただければ…
(って、結局は宣伝かい!(笑))

ということで、気を取り直してDOLL第13話をお楽しみくださいませ


。。。。。。。。。。。

あれから毎晩、俺は季実子さんとドールの貴美子を相手に
休む暇なく腰を振り続けた。
お陰ですっかりと贅肉が落ちてスリムな体型になった。
こう書くと健康的にダイエットができて一石二鳥と思われがちだが、実際は顔色も悪く頬もげっそりしてきた。
そう、本音を言えば精力を使いすぎてやつれてきているのだ。

「ねえ、たまには精のつく焼き肉でも食べましょうよ
ほら、失業保険も入金されたことだしさ~♪」
俺の体を労ってくれているのか、それとももっと愛の営みに精を出せというのか季実子さんは焼き肉が食べたいと言い出した。
『月に一度ぐらい贅沢をしてもいいかな…』
俺と季実子さんは焼き肉チェーン店の扉をくぐった。
だが、その店にはあの男が先客として来店していたのを俺たち二人は気づいていなかった。

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安い肉だが食べ放題ということで
俺たちはこれでもかというほど肉を腹に詰め込んだ。
よく食べ、よく笑い、久しぶりの焼き肉を堪能した。
だが、そんな二人の様子を俺たちのテーブルの死角から
あの男がじっと観察されていることに全く気づかなかった。

店を出てからも俺たちはイチャイチャしながら歩いた。
適度なアルコールにほろ酔いし、
スケベ度もアップしてしまっていた。
交差点で信号待ちする間も俺たちは体を寄せ合い
かなり濃厚なキスを繰り返した。
「貴美ちゃんも連れてきてあげればよかったわね」
部屋に留守番をさせているドールの貴美子を
季実子さんは不憫に思ってくれた。

そんな会話やいちゃつく二人を
あの男は電柱の影から見聞きしていた。
あの男とは…
そう、あのレ イ プ 紛いの事件から俺たちが疎遠を選んで
遠ざけた先輩だった。
『おいおい、なんだい!
結局はあの二人はデキてしまったのかよ!
なんだかんだと俺だけが除け者かよ!!』
話の内容だと、どうやらあの人形も捨てていないことが推測できた。
先輩はムカついていた。
あの人形をこっそり持ち帰ってあげたのも、
事務の季実子も最初に唾をつけたのも全部自分だというのに…
先輩は尾行して、ついには二人と一体が暮らす部屋まで嗅ぎ付けてしまった。

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翌日、俺と季実子さんは仲良くハローワークに出かけた。
「いつまでも遊んでられないから今日こそは次の仕事を見つけなきゃなあ」
どんな仕事でもよかった。
俺は体力にだけは自信があったし
選り好みをしなければ仕事は掃いて捨てるほどあった。
ただ、将来的には正式に季実子さんと一緒になりたかったので
将来性が見込める仕事につきたかった。
俺は膨大な求人票の中から数社をピックアップして
面接の確約まで取り付けた。
季実子さんはと言うと、
彼女は医療事務の資格も持っているようで
すぐにでも働き口は見つかる様子だった。
「俺もうかうかしてられないな」
そう言うと「私が働くからじっくり探せばいいわよ」と
そう言ってくれたが、ヒモのような男にだけはなりたくなかったので少し焦っていた。

二人してハローワークから帰宅してみると施錠していたドアが解錠されていた。
鍵をかけ忘れたのかと思いながら部屋に入ると
ソファに座っているはずのドールの貴美子の姿がなかった。
『まさか一人で街に出かけたのか?』
そう思った矢先、「見て!メモが置いてあるわ」と季実子さんが俺に一枚の紙切れを見せてくれた。

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

10:08  |  DOLL(ドール)  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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