2016.06.21 (Tue)
蒼い月光 26(原案 あすか)
「ああん‥‥いや‥‥だめ‥‥」
女の身体に潜む官能に火がついたのだろう、
喘ぎ声にさまざまなバリエーションが加わってゆく。
まっさらな敷布が激しい身悶えで、たちまち皺だらけになっていた。
『不様な悶え方だこと‥‥女子(おなご)としての羞恥心がないのかしら‥‥』
古風な八重にとって悶え方一つとっても千代が気にくわなかった。
女は、ひたすら官能に耐え、唇を強く噛み、
声を漏らすのは殿方が射精したときのみ‥‥
それが女が抱かれるときの美徳だと考えていた。
「た、たまらん‥‥千代、そなたはなんという美しい声で鳴くのだ‥‥」
な、なんてことだ。
剣山が千代の声に感じている!
男は女の喘ぎ声を好むと言うのか!
八重は愕然とした。
足軽の亡夫に抱かれているときも声を漏らしてはならぬと必死に耐えていたのに‥‥
声を出す方が殿方は喜ぶのであれば、もっと、もっと、声を出して喘げばよかった。
後悔の念がいつしか妄想と現実の狭間をぼやかさせ、
うっかりと
「あああ‥‥だ、旦那さま‥‥気持ちようございます」と
声を発してしまった。
「八重!儂(わし)らの初枕を汚すつもりか!!」
八重が漏らした声を剣山は聞き逃さなかった。
「先ほどからの盗み見、この剣山が気づかぬと思うたか!」
はっ!と我に返った八重は畳に額を押し付けながら非を詫びた。
「申し訳ございません!ひらに、ひらにお許しを‥‥」
八重は捨てられた子猫のように体をブルブルと震わせていた。
殿の逆鱗に触れたのだ、打ち首は必定であった。
「殿‥‥」
緊迫の寝間の空気を納めるように
涼やかな千代の声が剣山の鼓膜を撫でた。
「初枕の今宵を血で汚すこともございますまい」
「いや、許さぬ、慣例に従い八重を・・・」
「なりませぬ!」
千代の毅然とした声が『打ち首』と発する声を飲み込ませた。
「なんと・・・?」
「今宵は私たちの祝言でございます。恩赦があってもよいではございませぬか
八重を許せないと申されるならば、免職すればよいではございませんか」
「むむむ・・・・よし、わかった!!
八重!!お前を免職する!!」
なるほど、千代の申すことももっともだと
剣山は打ち首を取りやめ八重を罷免にした。
「それでこそ殿でございます。寛大なお裁き、見事でございます。」
千代は剣山に向かって深々と頭を垂れた。
そして千代は八重に向かって言葉をかけた。
「八重、只今より殿の側女の任を解きます。そして・・・・」
スーっと大きく息を吸って毅然とした言葉で
「八重、今からそなたは私の侍女として仕えなさい!!」
と言った。
「え?」
「は?」
剣山も八重も拍子の抜けた声を発した。
千代は三つ指をついて剣山に深々と頭を下げた。
「殿・・・千代はわがままな女でございます。どうか、この八重を私にくださいませ。
この城に嫁いで来て、真っ先に私の世話をしてくれたのは八重でございます。
私は八重が気に入りました。側女を解任された今、八重をどう使おうと自由ではございませぬか?」
『ふざけた事を・・・』
とんち問答でもあるまいし・・・
だが、この女、なかなかやりおるわ・・・
剣山は千代を惚れ直した。
「よかろう。八重をそなたに預けよう・・・」
「ありがとうございます」
「ありがたき幸せにございます」
二人の女は剣山の前で深々と頭を下げた。
剣山はお辞儀する千代の双丘の尻を眺めていた。
とんだ邪魔が入ったが、一刻も早く貫きたくてイチモツをしごき始めた。
「さて、仕切り直しじゃ」
そう言って男は三つ指をついてひれ伏す千代に覆い被さった。
尻に男の強張りが当たる。
「ああん!そんな犬のような交ぐわいなど‥‥恥ずかしゅうございます」
しかし、そんな千代の声も剣山にとっては興奮の媚薬となった。
イチモツは痛いほどに屹立していた。
女子(おなご)の口があれほど気持ちよかったのだ。
ならば下の口は、もっと気持ちよいに違いない。
早く、早く貫きたい。
男は無我夢中で腰を千代の尻めがけて打ち続けた。
だが尻を高々とせり上げていない陰戸にへのこが埋没すりはずなどなかった。
「と、殿‥‥そこではございませぬ。ああん!い、痛いのです」
男のイチモツは、しきりと千代の菊門を突いていた。
だが、童貞の剣山には見当もつかなかった。
女の股に打ちつければ自然と収まるべきところに収まると考えていた。
「と、殿‥‥お願いです、初めての交ぐわいは
互いに顔を見合って嵌めていただきとうございます」
女の哀願に、なるほどそれもその通りだと
女の腰を抱きかかえ、あっという間に千代の身体をひっくり返した。
いても立ってもおられぬ剣山は野獣のように千代にのしかかり、
すぐさま後背位で攻めていたときと同様に腰を激しく降り始めた。
がむしゃらに突き立てるものだから、
亀頭が尿道口やおさね豆にぶち当たり、
その度に千代から「そこではございませぬ」とダメ出しされた。
『おかしい‥‥なぜ入らぬ‥‥』
剣山は焦っていた。
その焦る心とは裏腹に
淫気はますます高まり熱い迸りが今にも噴出しそうだった。
女の身体に潜む官能に火がついたのだろう、
喘ぎ声にさまざまなバリエーションが加わってゆく。
まっさらな敷布が激しい身悶えで、たちまち皺だらけになっていた。
『不様な悶え方だこと‥‥女子(おなご)としての羞恥心がないのかしら‥‥』
古風な八重にとって悶え方一つとっても千代が気にくわなかった。
女は、ひたすら官能に耐え、唇を強く噛み、
声を漏らすのは殿方が射精したときのみ‥‥
それが女が抱かれるときの美徳だと考えていた。
「た、たまらん‥‥千代、そなたはなんという美しい声で鳴くのだ‥‥」
な、なんてことだ。
剣山が千代の声に感じている!
男は女の喘ぎ声を好むと言うのか!
八重は愕然とした。
足軽の亡夫に抱かれているときも声を漏らしてはならぬと必死に耐えていたのに‥‥
声を出す方が殿方は喜ぶのであれば、もっと、もっと、声を出して喘げばよかった。
後悔の念がいつしか妄想と現実の狭間をぼやかさせ、
うっかりと
「あああ‥‥だ、旦那さま‥‥気持ちようございます」と
声を発してしまった。
「八重!儂(わし)らの初枕を汚すつもりか!!」
八重が漏らした声を剣山は聞き逃さなかった。
「先ほどからの盗み見、この剣山が気づかぬと思うたか!」
はっ!と我に返った八重は畳に額を押し付けながら非を詫びた。
「申し訳ございません!ひらに、ひらにお許しを‥‥」
八重は捨てられた子猫のように体をブルブルと震わせていた。
殿の逆鱗に触れたのだ、打ち首は必定であった。
「殿‥‥」
緊迫の寝間の空気を納めるように
涼やかな千代の声が剣山の鼓膜を撫でた。
「初枕の今宵を血で汚すこともございますまい」
「いや、許さぬ、慣例に従い八重を・・・」
「なりませぬ!」
千代の毅然とした声が『打ち首』と発する声を飲み込ませた。
「なんと・・・?」
「今宵は私たちの祝言でございます。恩赦があってもよいではございませぬか
八重を許せないと申されるならば、免職すればよいではございませんか」
「むむむ・・・・よし、わかった!!
八重!!お前を免職する!!」
なるほど、千代の申すことももっともだと
剣山は打ち首を取りやめ八重を罷免にした。
「それでこそ殿でございます。寛大なお裁き、見事でございます。」
千代は剣山に向かって深々と頭を垂れた。
そして千代は八重に向かって言葉をかけた。
「八重、只今より殿の側女の任を解きます。そして・・・・」
スーっと大きく息を吸って毅然とした言葉で
「八重、今からそなたは私の侍女として仕えなさい!!」
と言った。
「え?」
「は?」
剣山も八重も拍子の抜けた声を発した。
千代は三つ指をついて剣山に深々と頭を下げた。
「殿・・・千代はわがままな女でございます。どうか、この八重を私にくださいませ。
この城に嫁いで来て、真っ先に私の世話をしてくれたのは八重でございます。
私は八重が気に入りました。側女を解任された今、八重をどう使おうと自由ではございませぬか?」
『ふざけた事を・・・』
とんち問答でもあるまいし・・・
だが、この女、なかなかやりおるわ・・・
剣山は千代を惚れ直した。
「よかろう。八重をそなたに預けよう・・・」
「ありがとうございます」
「ありがたき幸せにございます」
二人の女は剣山の前で深々と頭を下げた。
剣山はお辞儀する千代の双丘の尻を眺めていた。
とんだ邪魔が入ったが、一刻も早く貫きたくてイチモツをしごき始めた。
「さて、仕切り直しじゃ」
そう言って男は三つ指をついてひれ伏す千代に覆い被さった。
尻に男の強張りが当たる。
「ああん!そんな犬のような交ぐわいなど‥‥恥ずかしゅうございます」
しかし、そんな千代の声も剣山にとっては興奮の媚薬となった。
イチモツは痛いほどに屹立していた。
女子(おなご)の口があれほど気持ちよかったのだ。
ならば下の口は、もっと気持ちよいに違いない。
早く、早く貫きたい。
男は無我夢中で腰を千代の尻めがけて打ち続けた。
だが尻を高々とせり上げていない陰戸にへのこが埋没すりはずなどなかった。
「と、殿‥‥そこではございませぬ。ああん!い、痛いのです」
男のイチモツは、しきりと千代の菊門を突いていた。
だが、童貞の剣山には見当もつかなかった。
女の股に打ちつければ自然と収まるべきところに収まると考えていた。
「と、殿‥‥お願いです、初めての交ぐわいは
互いに顔を見合って嵌めていただきとうございます」
女の哀願に、なるほどそれもその通りだと
女の腰を抱きかかえ、あっという間に千代の身体をひっくり返した。
いても立ってもおられぬ剣山は野獣のように千代にのしかかり、
すぐさま後背位で攻めていたときと同様に腰を激しく降り始めた。
がむしゃらに突き立てるものだから、
亀頭が尿道口やおさね豆にぶち当たり、
その度に千代から「そこではございませぬ」とダメ出しされた。
『おかしい‥‥なぜ入らぬ‥‥』
剣山は焦っていた。
その焦る心とは裏腹に
淫気はますます高まり熱い迸りが今にも噴出しそうだった。
2016.06.22 (Wed)
蒼い月光 27(原案 あすか)
「もう少し‥‥もう少し下でございます」
たまりかねて千代が手を伸ばし、導こうとイチモツに触れた瞬間、
「あ!」と短い歓喜の声を発して白濁の汁を千代の身体の上にぶちまけた。
「も、もったいのうございます」
千代は思わず腹から乳房にかけてぶちまけられた白濁の汁を指で拭い、
絡みついた子種を陰戸に塗りつけた。
世継ぎを生み出す貴重な子種なのだ。
一滴さえ無駄にはしたくなかった。
「殿‥‥今宵はもう出来ませぬか?」
ハア、ハアと荒い呼吸の剣山を乳飲み子をあやすように抱きしめ、
背中を優しく撫でながら問うて見た。
「千代‥‥この剣山、一度果てたぐらいでは終わらぬ」
たしかに下腹部に当たるイチモツは
萎えることなく激しくビクン、ビクンと跳ねていた。
「ならば殿‥‥今一時、八重の介助を受けませんか?」
くだらん事を申すな、と言いかけて言葉を飲み込んだ。
確かに八重ならば経験豊富ゆえ、
滑らかに強張りを淫道に導いてくれるだろう。
だが、一国一城の主が
女房の侍女に成り下がった女の助けを乞うなど考えられなかった。
しかし、それ以上に女を貫通したい思いの方が勝った。
「わ、わかった‥‥介助させてやる」
「八重!八重!寝間に入っておくれ」
千代は八重を呼びながらドキドキしていた。
これはきっと朱理が言わせているに違いないと思った。
八重は戸惑っていた。
千代に呼ばれたものの城主は殿なのだ。
奥方さまに呼ばれたからと言って
ホイホイと寝間に入れば、また殿の逆鱗に触れぬとも限らなかった。
「何をしておる、千代が呼んでいるのだ。早よう、参れ」
剣山が八重の重い腰を早くあげろと催促した。
早く、花園に埋没させたくてうずうずしていた。
「そ、それでは失礼いたします」
虫が入らぬように蚊帳の裾を二三度パタパタとはためかせた後、
蚊帳の裾をめくり上げて素早く寝間に潜り込んだ。
「さあ、八重‥‥殿の怒張を私の陰戸に挿入しておくれ」
千代は股を大開きして、布団に仰向けに寝た。
千代の体に覆い被さりながら
「八重、なにをしておる。早よう、儂(わし)のへのこを握り淫道に導かんか」
と剣山がこっちへ来いと手招いた。
「で、では、失礼いたします」
おずおずと手を伸ばすと指先に、憧れの剣山の硬い分身を感じた。
『あああ‥‥硬い‥‥これが殿の男のしるし』
八重は感無量だった。
お楚々をしてしまい、首を跳ねられんとするところを助けてくれたばかりか、
こうして殿のへのこさえ触れさせてくれるなんて‥‥
八重は、千代に惚れた。
この女のためになら命さえ投げ出そうと誓った。
「八重、なにをしておる。長年の後家生活で万子の仕方さえ忘れたか」
剣山の声に我に返った。
「そ、それでは確実に導きたいので、
しっかり握らせてもらってもよろしゅうございませぬか?」
断られるのを覚悟で大胆にも伺いをたてた。
「構わぬ、強度が足らなければしごいて硬くせよ」
八重は、我が耳を疑った‥‥
握るだけでも夢心地なのに、しごいてもよいなどと‥‥
ふと千代を見やると、八重と目があった。
千代は、優しく微笑むと小さく頷いた。
『ああ‥‥千代さまからもお許しをいただけた‥‥
ならば、ごめんいたします』
八重は、ゆっくりと指を折り、
しっかりとその手の中に男の強張りを握りしめた。
「し、失礼して、少ししごかせていただきます」
声をかけると同時に、その手の中のへのこをゆっくりと前後にしごきはじめた。
『おお‥‥愛しい、愛しいへのこが』
八重は剣山のへのこに顔を近づけた。
何度か千代の陰戸に擦りつけたソレは、仄かに女特有の匂いがしたが、
その香りの中に確かに男の匂いがしていたのが嬉しかった。
何度がしごくうちに、尿道に残っていた精液が流れ落ちた。
その雫は静かに八重の指を濡らした。
八重は、さり気なくへのこを握る手を入れ替えて、
指に付着した精液をゆっくりと舐めとった。
『ああ~‥‥忘れかけていた味が口中に広がってゆくわ』
カチカチに屹立した男のモノをくわえたい衝動をグッと飲み込み、
本来の目的である道案内に撤することにした。
『おおお‥‥年増女の手すさびも気持ちよいものじゃ‥‥』
剣山は八重にしごかれる官能を味わっていた。
自分で手すさびをする何十倍もの気持ち良さが与えられた。
「さあ、殿‥‥も、もちっと前へ‥‥」
八重の声に我に返った。
赤子が這うように、ゆっくりと前へ進むと
亀頭が陰戸の柔らかい壁に当たった。
「淫道はこの先でございます」
反り返る男性自信をグイッと下方に修正された。
陰戸の肉を亀頭が擦り、
下方に持っていかれるときにクチュといやらしい音を立てた。
たまりかねて千代が手を伸ばし、導こうとイチモツに触れた瞬間、
「あ!」と短い歓喜の声を発して白濁の汁を千代の身体の上にぶちまけた。
「も、もったいのうございます」
千代は思わず腹から乳房にかけてぶちまけられた白濁の汁を指で拭い、
絡みついた子種を陰戸に塗りつけた。
世継ぎを生み出す貴重な子種なのだ。
一滴さえ無駄にはしたくなかった。
「殿‥‥今宵はもう出来ませぬか?」
ハア、ハアと荒い呼吸の剣山を乳飲み子をあやすように抱きしめ、
背中を優しく撫でながら問うて見た。
「千代‥‥この剣山、一度果てたぐらいでは終わらぬ」
たしかに下腹部に当たるイチモツは
萎えることなく激しくビクン、ビクンと跳ねていた。
「ならば殿‥‥今一時、八重の介助を受けませんか?」
くだらん事を申すな、と言いかけて言葉を飲み込んだ。
確かに八重ならば経験豊富ゆえ、
滑らかに強張りを淫道に導いてくれるだろう。
だが、一国一城の主が
女房の侍女に成り下がった女の助けを乞うなど考えられなかった。
しかし、それ以上に女を貫通したい思いの方が勝った。
「わ、わかった‥‥介助させてやる」
「八重!八重!寝間に入っておくれ」
千代は八重を呼びながらドキドキしていた。
これはきっと朱理が言わせているに違いないと思った。
八重は戸惑っていた。
千代に呼ばれたものの城主は殿なのだ。
奥方さまに呼ばれたからと言って
ホイホイと寝間に入れば、また殿の逆鱗に触れぬとも限らなかった。
「何をしておる、千代が呼んでいるのだ。早よう、参れ」
剣山が八重の重い腰を早くあげろと催促した。
早く、花園に埋没させたくてうずうずしていた。
「そ、それでは失礼いたします」
虫が入らぬように蚊帳の裾を二三度パタパタとはためかせた後、
蚊帳の裾をめくり上げて素早く寝間に潜り込んだ。
「さあ、八重‥‥殿の怒張を私の陰戸に挿入しておくれ」
千代は股を大開きして、布団に仰向けに寝た。
千代の体に覆い被さりながら
「八重、なにをしておる。早よう、儂(わし)のへのこを握り淫道に導かんか」
と剣山がこっちへ来いと手招いた。
「で、では、失礼いたします」
おずおずと手を伸ばすと指先に、憧れの剣山の硬い分身を感じた。
『あああ‥‥硬い‥‥これが殿の男のしるし』
八重は感無量だった。
お楚々をしてしまい、首を跳ねられんとするところを助けてくれたばかりか、
こうして殿のへのこさえ触れさせてくれるなんて‥‥
八重は、千代に惚れた。
この女のためになら命さえ投げ出そうと誓った。
「八重、なにをしておる。長年の後家生活で万子の仕方さえ忘れたか」
剣山の声に我に返った。
「そ、それでは確実に導きたいので、
しっかり握らせてもらってもよろしゅうございませぬか?」
断られるのを覚悟で大胆にも伺いをたてた。
「構わぬ、強度が足らなければしごいて硬くせよ」
八重は、我が耳を疑った‥‥
握るだけでも夢心地なのに、しごいてもよいなどと‥‥
ふと千代を見やると、八重と目があった。
千代は、優しく微笑むと小さく頷いた。
『ああ‥‥千代さまからもお許しをいただけた‥‥
ならば、ごめんいたします』
八重は、ゆっくりと指を折り、
しっかりとその手の中に男の強張りを握りしめた。
「し、失礼して、少ししごかせていただきます」
声をかけると同時に、その手の中のへのこをゆっくりと前後にしごきはじめた。
『おお‥‥愛しい、愛しいへのこが』
八重は剣山のへのこに顔を近づけた。
何度か千代の陰戸に擦りつけたソレは、仄かに女特有の匂いがしたが、
その香りの中に確かに男の匂いがしていたのが嬉しかった。
何度がしごくうちに、尿道に残っていた精液が流れ落ちた。
その雫は静かに八重の指を濡らした。
八重は、さり気なくへのこを握る手を入れ替えて、
指に付着した精液をゆっくりと舐めとった。
『ああ~‥‥忘れかけていた味が口中に広がってゆくわ』
カチカチに屹立した男のモノをくわえたい衝動をグッと飲み込み、
本来の目的である道案内に撤することにした。
『おおお‥‥年増女の手すさびも気持ちよいものじゃ‥‥』
剣山は八重にしごかれる官能を味わっていた。
自分で手すさびをする何十倍もの気持ち良さが与えられた。
「さあ、殿‥‥も、もちっと前へ‥‥」
八重の声に我に返った。
赤子が這うように、ゆっくりと前へ進むと
亀頭が陰戸の柔らかい壁に当たった。
「淫道はこの先でございます」
反り返る男性自信をグイッと下方に修正された。
陰戸の肉を亀頭が擦り、
下方に持っていかれるときにクチュといやらしい音を立てた。
2016.07.09 (Sat)
蒼い月光 28(原案 あすか)
「さあ・・・殿、そのまま腰をグッと前へ突き出してくださいませ」
亀頭の先半分ほどが陰戸にめりこんでいた。
『な、なんと・・・淫道とはこのような下にあったのか・・・』
剣山は驚いた。
てっきり陰戸の真ん中に女の中へ入る道があると思っていたのだ。
そういえば、さきほど陰戸を舐めた時に小さな亀裂があったのを思い出した。
だがあの亀裂は小さかった。
まさか己のイチモツが入って行けるとは思えなかった。
てっきり刀の切っ先が敵の腹を切り裂き突き刺さるように
へのこが陰戸の中心を突き破り、女の中に入ってゆくものだと思っていた。
「さあ、殿・・・」
八重の声に剣山は我に返った。
「うむ。では千代参るぞ・・・」
千代は眉間に皺を寄せて苦痛の表情をしていた。
亀頭の先が処女膜を押していたので、
すでに軽い痛みが襲い始めていたのだ。
『さきほど舐められた時と違って、すごく痛いわ・・・
八重の口ぶりから察すると、まだ挿入されてないのね・・・
もし挿入されたらもっと激しい痛みが襲いかかるのかしら・・・』
不安が頭をよぎる。
「千代、大丈夫だ。やさしくするから・・・」
剣山が唇を重ねてきた。
なんと優しい男なのだろう・・・
しかし、私はこの男を切らねばならない。
愛撫し合っているうちに、千代の心に剣山への恋慕が成長していた。
愛しい男・・・
私にこの男が殺(や)れるだろうか・・・・
そんな千代の心の葛藤を激痛が打ち消した。
剣山が腰を大きく前に突き出したのだ。
「あ!!い、痛い!!!」
一言、声を発すると、あわてて自分の手で口を押さえた。
武士の娘たるもの、弱み、痛みを口にするなと母に教えられてきたからだ。
唇をグッと噛み締め、片手で口を塞ぎ、
もう一方の手で敷布を強く握り締め痛みに耐えた。
燃え盛る松明(たいまつ)に陰戸を貫かれているようだった。
千代は耐えた。ただひたすら痛みに耐えた。
剣山は感無量だった。
なんと心地よいのだ。
千代の口の中も極楽だったが、
陰戸の中というのはこれほど気持ちの良いものなのか・・・・
だがどうだ、自分の体の下の千代の苦しむ様は・・・
女は気持ちよくないのか?
それどころか苦痛に耐える表情をしているではないか。
「殿、最初は誰も皆、痛がるものでございます。
回数を重ねるごとに至極の喜びを味わうようになるのです」
八重が心配そうに千代を見下ろす剣山の表情を読み取り声をかけた。
「そうであったか・・・女体とは神秘なものよのぉ」
陰戸に突き刺して、じっと動きを停めていたが何故か腰に猛烈な衝動が襲い始めていた。
耐え切れずに少しだけ腰を引いた。
「ううう・・・」動けば痛みが襲うのか体の下の千代が呻いた。
だが腰を動かすと、何とも言えぬ気持ちよさが倍増した。
引いた腰を、今度は再び陰戸に押し込んだ。
『おおう!!』
ムズムズとした快感が腰を襲った。
万子というのは、なんと心地よいのだ。
現世に極楽があるとするならば、それはまさしくこの事だと思った。
「殿、もっと奥へ・・・奥へお進めくださいませ・・・」
八重がじれったそうに催促した。
へのこは半分ほどしか埋没してなかった。
「さ、さあ‥‥も、もっと奥へ」
八重は男女の結合部分を目の当たりにして、
激しく感じていた。
へのこの挿入によって著しく押し広げられた陰唇‥‥
その隙間から生娘だった証が
白い肌に映えるようにくっきりと流れ、白い敷布に花を咲かせた。
剣山は、八重の言葉どおりに
さらに腰を前に押し出した。
千代が苦悶の表情を浮かべて痛みに耐える様を眺めていると、
ひとりの女を征服した喜びがフツフツと沸いてきた。
やがて亀頭の先にクニュとした弾力の壁が当たった。
「はう!」
「あああ!」
剣山も千代も体をビクンと震わせ歓喜に驚いた。
「殿、壁に当たりましたでしょう?‥‥それが子の宮でございます。
子の宮は千代の腹の中を奥へ奥へと逃げることができまする。
気兼ねせずに腰を千代の股に打ちつけくださいませ」
言われなくとも、剣山の腰は振幅運動を始めていた。
今、一度、さきほどのような亀頭の先への刺激が欲しかった。
亀頭は子宮をグイグイと押したが、
その気持ちよさは出会い頭に衝突した最初の出会いの喜びとはほど遠かった。
あの衝撃が欲しい‥‥
そのためには、くっついている亀頭と子宮を離す必要があった。
思い切って腰を引いてみた。
へのこは亀頭だけを膣に残して引き出された。
千代が女になった印が肉茎にべっとりとまとわりついていた。
『おお・・・こんなに・・・さぞかし痛かったろうに・・・』
だが、快楽の前に情けは無用だった。
剣山は思いっきり腰を打ち付けた。
ドクン!!という衝撃があった。
「あああ・・・・」
千代は痛みが薄らいできたのか、体を仰け反らせて喘いだ。
「千代、気持ち良いか?」
喘ぐ千代に剣山が問いかけた、
「わ、わかりませぬ‥体がフワフワと浮き沈みを繰り返し、
まるで宙に浮いているようでございます」
『千代さま、それが感じるということなのですよ‥‥
やがてどんどんと上に登ってゆきまする、そしてやがて‥‥』
八重は二人の交わりを見ながら、自分自身も抱かれているのを妄想した。
突っ込まれていないはずの陰戸に確かに男の強張りを感じていた。
八重は、千代が昇っていくのと同じように
自分自身にも頂点が近づいてくるのを感じずにはいられなかった。
『こんなのは初めてだわ‥‥
指一本も触れずに人の交ぐわいを見てるだけで逝けそうになるなんて‥‥』
八重は激しく濡れていた。
今ならば肩を優しく抱かれるだけで、恐らく深く達するに違いなかった。
男の動きがどんどんと加速してゆく。
千代もいつしか「あ、あ、あ‥‥」と男の動きに合わせて喜びの声を漏らし始めた。
生娘の印が後から後から湧き出てくる喜びの汁で薄まり桜色となっていた。
剣山の腰は、もはや制御不能となっていた。
引いては押し、押しては引いてを繰り返した。
ただ官能に身を委ね、がむしゃらに腰を前後に振った、
腰を動かす度にジュポジュポと水田に足を踏み入れるような音がした。
「あ!あ!あああ!」
千代がイヤイヤをするように首を振りながら喘ぎまくった。
武術で鍛えた逞しい腰の動きは尋常ではなかったからだ。
『す、すごい‥‥こんなに激しい腰の動きは見たことがないわ‥‥』
熟練者の八重でさえ、固唾を飲んで男の腰の動きに見入ってしまっていた。
腰の動きが加速して止めることができない。
剣山は、これほどまでに女体というものが素晴らしいとは思いもよらなかった。
手すさびとは雲泥の差だった。
柔らかな肉壁がへのこ全体を包み込み、
細やかな襞が微妙に絡みつき男性自身を締め付けた。
もっと、もっと女体を味わいたい。
そう思いながら腰を動かせば動かすほど、
頂点に近づき終焉を迎えてしまいそうだった。
剣山の表情が苦悶に変わり始めたのを八重は見逃さなかった。
「殿、限界が来たのならば、思いっきり膣(なか)へ子種を注ぎ込み下さいませ。
殿の白、千代君の紅、紅白交わりて新たな命が宿る事でしょう」
剣山にも、千代にも八重の言葉は耳に届いていなかった。
二人の体と心は溶け合い、文字通り一体となっていた。
二人は繋がった部分で会話を楽しんだ。
こういうのは好きか?
剣山が腰を回すと、
あっ!それ、すごくいい!
千代が激しく締め付けて答えた。
もっと、もっと激しくしてやる
剣山が最高速に腰を動かした。
あああ!ダメ‥‥千代は‥‥堕ちてしまいそうです。
千代は絶頂を迎えようとしていた。
男の背に腕を回し、強く爪を食い込ませた。
深い谷底へ落ちていく感覚が千代を襲った。
強くしがみつきたい衝動に駆られる。
気が付けば剣山の体を強く抱きしめていた。
柔らかい千代の体がまとわりつく、このまま溶けても構わないとさえ思えた。
だが、剣山の意志に逆らうように剣山は上体を起こし、
背を反らせて結合部分を深く埋めようとした。
たちまち、熱い波動が小便の道を突き抜けた。
腰が勝手にビクン、ビクンと震えて股間をグリグリと千代に押し付けた。
千代の子宮にとどめの一撃が与えられた。
とてつもない熱い飛沫が何度も子宮を殴りつけた。
「あああ!落ちちゃう~!!‥‥」
打ち付けられた白い液に全身が包まれていく感覚と共に
千代の意識は先ほどから感じていた深い谷底へ沈んだ。
亀頭の先半分ほどが陰戸にめりこんでいた。
『な、なんと・・・淫道とはこのような下にあったのか・・・』
剣山は驚いた。
てっきり陰戸の真ん中に女の中へ入る道があると思っていたのだ。
そういえば、さきほど陰戸を舐めた時に小さな亀裂があったのを思い出した。
だがあの亀裂は小さかった。
まさか己のイチモツが入って行けるとは思えなかった。
てっきり刀の切っ先が敵の腹を切り裂き突き刺さるように
へのこが陰戸の中心を突き破り、女の中に入ってゆくものだと思っていた。
「さあ、殿・・・」
八重の声に剣山は我に返った。
「うむ。では千代参るぞ・・・」
千代は眉間に皺を寄せて苦痛の表情をしていた。
亀頭の先が処女膜を押していたので、
すでに軽い痛みが襲い始めていたのだ。
『さきほど舐められた時と違って、すごく痛いわ・・・
八重の口ぶりから察すると、まだ挿入されてないのね・・・
もし挿入されたらもっと激しい痛みが襲いかかるのかしら・・・』
不安が頭をよぎる。
「千代、大丈夫だ。やさしくするから・・・」
剣山が唇を重ねてきた。
なんと優しい男なのだろう・・・
しかし、私はこの男を切らねばならない。
愛撫し合っているうちに、千代の心に剣山への恋慕が成長していた。
愛しい男・・・
私にこの男が殺(や)れるだろうか・・・・
そんな千代の心の葛藤を激痛が打ち消した。
剣山が腰を大きく前に突き出したのだ。
「あ!!い、痛い!!!」
一言、声を発すると、あわてて自分の手で口を押さえた。
武士の娘たるもの、弱み、痛みを口にするなと母に教えられてきたからだ。
唇をグッと噛み締め、片手で口を塞ぎ、
もう一方の手で敷布を強く握り締め痛みに耐えた。
燃え盛る松明(たいまつ)に陰戸を貫かれているようだった。
千代は耐えた。ただひたすら痛みに耐えた。
剣山は感無量だった。
なんと心地よいのだ。
千代の口の中も極楽だったが、
陰戸の中というのはこれほど気持ちの良いものなのか・・・・
だがどうだ、自分の体の下の千代の苦しむ様は・・・
女は気持ちよくないのか?
それどころか苦痛に耐える表情をしているではないか。
「殿、最初は誰も皆、痛がるものでございます。
回数を重ねるごとに至極の喜びを味わうようになるのです」
八重が心配そうに千代を見下ろす剣山の表情を読み取り声をかけた。
「そうであったか・・・女体とは神秘なものよのぉ」
陰戸に突き刺して、じっと動きを停めていたが何故か腰に猛烈な衝動が襲い始めていた。
耐え切れずに少しだけ腰を引いた。
「ううう・・・」動けば痛みが襲うのか体の下の千代が呻いた。
だが腰を動かすと、何とも言えぬ気持ちよさが倍増した。
引いた腰を、今度は再び陰戸に押し込んだ。
『おおう!!』
ムズムズとした快感が腰を襲った。
万子というのは、なんと心地よいのだ。
現世に極楽があるとするならば、それはまさしくこの事だと思った。
「殿、もっと奥へ・・・奥へお進めくださいませ・・・」
八重がじれったそうに催促した。
へのこは半分ほどしか埋没してなかった。
「さ、さあ‥‥も、もっと奥へ」
八重は男女の結合部分を目の当たりにして、
激しく感じていた。
へのこの挿入によって著しく押し広げられた陰唇‥‥
その隙間から生娘だった証が
白い肌に映えるようにくっきりと流れ、白い敷布に花を咲かせた。
剣山は、八重の言葉どおりに
さらに腰を前に押し出した。
千代が苦悶の表情を浮かべて痛みに耐える様を眺めていると、
ひとりの女を征服した喜びがフツフツと沸いてきた。
やがて亀頭の先にクニュとした弾力の壁が当たった。
「はう!」
「あああ!」
剣山も千代も体をビクンと震わせ歓喜に驚いた。
「殿、壁に当たりましたでしょう?‥‥それが子の宮でございます。
子の宮は千代の腹の中を奥へ奥へと逃げることができまする。
気兼ねせずに腰を千代の股に打ちつけくださいませ」
言われなくとも、剣山の腰は振幅運動を始めていた。
今、一度、さきほどのような亀頭の先への刺激が欲しかった。
亀頭は子宮をグイグイと押したが、
その気持ちよさは出会い頭に衝突した最初の出会いの喜びとはほど遠かった。
あの衝撃が欲しい‥‥
そのためには、くっついている亀頭と子宮を離す必要があった。
思い切って腰を引いてみた。
へのこは亀頭だけを膣に残して引き出された。
千代が女になった印が肉茎にべっとりとまとわりついていた。
『おお・・・こんなに・・・さぞかし痛かったろうに・・・』
だが、快楽の前に情けは無用だった。
剣山は思いっきり腰を打ち付けた。
ドクン!!という衝撃があった。
「あああ・・・・」
千代は痛みが薄らいできたのか、体を仰け反らせて喘いだ。
「千代、気持ち良いか?」
喘ぐ千代に剣山が問いかけた、
「わ、わかりませぬ‥体がフワフワと浮き沈みを繰り返し、
まるで宙に浮いているようでございます」
『千代さま、それが感じるということなのですよ‥‥
やがてどんどんと上に登ってゆきまする、そしてやがて‥‥』
八重は二人の交わりを見ながら、自分自身も抱かれているのを妄想した。
突っ込まれていないはずの陰戸に確かに男の強張りを感じていた。
八重は、千代が昇っていくのと同じように
自分自身にも頂点が近づいてくるのを感じずにはいられなかった。
『こんなのは初めてだわ‥‥
指一本も触れずに人の交ぐわいを見てるだけで逝けそうになるなんて‥‥』
八重は激しく濡れていた。
今ならば肩を優しく抱かれるだけで、恐らく深く達するに違いなかった。
男の動きがどんどんと加速してゆく。
千代もいつしか「あ、あ、あ‥‥」と男の動きに合わせて喜びの声を漏らし始めた。
生娘の印が後から後から湧き出てくる喜びの汁で薄まり桜色となっていた。
剣山の腰は、もはや制御不能となっていた。
引いては押し、押しては引いてを繰り返した。
ただ官能に身を委ね、がむしゃらに腰を前後に振った、
腰を動かす度にジュポジュポと水田に足を踏み入れるような音がした。
「あ!あ!あああ!」
千代がイヤイヤをするように首を振りながら喘ぎまくった。
武術で鍛えた逞しい腰の動きは尋常ではなかったからだ。
『す、すごい‥‥こんなに激しい腰の動きは見たことがないわ‥‥』
熟練者の八重でさえ、固唾を飲んで男の腰の動きに見入ってしまっていた。
腰の動きが加速して止めることができない。
剣山は、これほどまでに女体というものが素晴らしいとは思いもよらなかった。
手すさびとは雲泥の差だった。
柔らかな肉壁がへのこ全体を包み込み、
細やかな襞が微妙に絡みつき男性自身を締め付けた。
もっと、もっと女体を味わいたい。
そう思いながら腰を動かせば動かすほど、
頂点に近づき終焉を迎えてしまいそうだった。
剣山の表情が苦悶に変わり始めたのを八重は見逃さなかった。
「殿、限界が来たのならば、思いっきり膣(なか)へ子種を注ぎ込み下さいませ。
殿の白、千代君の紅、紅白交わりて新たな命が宿る事でしょう」
剣山にも、千代にも八重の言葉は耳に届いていなかった。
二人の体と心は溶け合い、文字通り一体となっていた。
二人は繋がった部分で会話を楽しんだ。
こういうのは好きか?
剣山が腰を回すと、
あっ!それ、すごくいい!
千代が激しく締め付けて答えた。
もっと、もっと激しくしてやる
剣山が最高速に腰を動かした。
あああ!ダメ‥‥千代は‥‥堕ちてしまいそうです。
千代は絶頂を迎えようとしていた。
男の背に腕を回し、強く爪を食い込ませた。
深い谷底へ落ちていく感覚が千代を襲った。
強くしがみつきたい衝動に駆られる。
気が付けば剣山の体を強く抱きしめていた。
柔らかい千代の体がまとわりつく、このまま溶けても構わないとさえ思えた。
だが、剣山の意志に逆らうように剣山は上体を起こし、
背を反らせて結合部分を深く埋めようとした。
たちまち、熱い波動が小便の道を突き抜けた。
腰が勝手にビクン、ビクンと震えて股間をグリグリと千代に押し付けた。
千代の子宮にとどめの一撃が与えられた。
とてつもない熱い飛沫が何度も子宮を殴りつけた。
「あああ!落ちちゃう~!!‥‥」
打ち付けられた白い液に全身が包まれていく感覚と共に
千代の意識は先ほどから感じていた深い谷底へ沈んだ。
2016.07.11 (Mon)
蒼い月光 29(原案 あすか)
手すさびの時とは比べようのないほどの長い射精だった。
剣山は己の体を支えていた腕の力が抜けて
千代の体の上に突っ伏して荒い呼吸を繰り返した。
「千代‥‥そなたの体は素晴らしい‥‥」
賛嘆の言葉に千代が答えない。
どうしたことかと千代の顔を覗き込むと、
わずかに開いた瞼から覗く目は白目となっていた。
「ち、千代?!どうしたのじゃ!」
千代はピクリとも動かなかった。
「殿、心配いりませぬ。あまりにも激しく逝ってしまったので、
気をやってしまったのでございます。
暫くすれば、自然と気を戻しますゆえ、案ずることはございません」
八重の言葉に、剣山はホッと胸を撫で下ろした。
『なんと激しい交わりでございました。
初枕から気をやれるほど愛されたのでございますね‥‥
うらやましゅうございます』
八重の体は疼いていた。
若い二人の激しい交わりを目の当たりにしたのだから
たまったものではなかった。
剣山は、ゆっくりと千代の中から男性自身を抜いた。
紅白に滲んだソレは淫らに濡れていた。
だが、女体を知った男性自身はまだまだ萎えていなかった。
もう一戦交えたい衝動がフツフツと湧き上がった。
ふと目をやると、八重のムチムチとした白い太ももが目に飛び込んできた。
「八重、近こう寄れ」
剣山が八重を手招いた。
八重が物怖じして動けずにいると
「城主の儂(わし)がそばに来いと言っているのだ。来ればよい」と手招いた。
八重が近づくと枕元の懐紙を鷲掴んで仁王立ちした。
鷲掴んだ紙を八重の鼻先につきつけて
「イチモツを綺麗に拭え」と命じた。
お身拭いであれば、今すぐにでも湯を用意いたします。
立ち上がった八重の腕を剣山がグッと掴んだ。
驚いた八重をお構いなしに引き寄せると、
あっという間に、はだけた胸元へ手を忍び込ませた。
「と、殿‥‥おふざけはお止め下さいませ‥‥」
「ふざけてなどおらぬ‥‥そちの体も味わってみとうなったのじゃ」
そう言って垂れた乳房をグニグニと揉み始めた。
「ああ‥‥殿、お止め下さいませ、奥方さまに叱られます」
言葉で拒んでみたものの八重の乳首はドングリの実のように堅く尖った。
「八重、そちの乳首は千代に比べて大きくて黒いのう‥‥」
ああ‥‥恥ずかしい‥‥
まだ処女を散らしたばかりの女と比較されては困ります、
うば桜ゆえ、男に散々吸われた乳でございますゆえ‥‥。
「千代の桜の蕾のような乳首もいいが、
そちのようなドングリもまた可愛いものよ」
そう言ってはだけた前襟をさらに開き、こぼれでた乳房に顔を埋めた。
「ああ~、殿、もったいのうございます」
八重は嬉しさのあまり、剣山の頭を愛しく抱きしめた。
「ほれ、儂(わし)のモノはまだこんなに元気じゃ」
八重の手を取り、自分のへのこへと導いた。
八重は握らされたへのこを無我夢中でしごいた。
たちまちに強度が増して天井に向かって反りはじめた。
「八重、頼む」
八重の肩に手を置いて体を沈めさせようと力が込められた。
『う、嬉しい‥‥しゃぶらせていただけるのですね』
あ・うんの呼吸で八重はひざまづき、へのこを口に含んだ。
男の味と散らした処女の味が口いっぱいに広がった。
嫌悪感など一切なかった。
しゃぶりたくて、しゃぶりたくてたまらなかったのだから。
『おおお!年増女の手すさびもよいが、尺八も上手に吹きよる』
剣山は恍惚の表情を浮かべた。
八重は一時も休まずに口と舌を動かし続けた。
しゃぶりながらも片手で金玉のふぐりを撫で、
もう一方の手は後ろに回して尻の谷間を撫でて指先は尻の穴を優しくつついた。
『なんと!年増女というのは、こんな技術を持っておるのか!!』
再び、へのこに熱い塊が押し寄せてきた。
このままでは、熟女の陰戸を味わう前に果ててしまう。
剣山は慌てて八重の身ぐるみをはいだ。
そして女を四つん這いにさせて、尻を鷲掴み、後ろから挿入した。
八重に教えられたように今度は淫道に迷うことなく貫けた。
忘れかけていた男の強張りを膣に感じた八重は嬉しくて大きな声で喘いだ。
「ああ!すごい!‥‥大きくて硬い!‥」
男を離すまいと膣を思いっきり締めた。
「おお!すごいぞ八重!お前の淫道がグニグニと蠢いておる!」
八重は俗に言うミミズ千匹の名器の持ち主であった。
男の亀頭のカリが肉壁を引っ掻く。
八重は、あまりの気持ちよさに尻を振って久しぶりの男を堪能した
剣山は己の体を支えていた腕の力が抜けて
千代の体の上に突っ伏して荒い呼吸を繰り返した。
「千代‥‥そなたの体は素晴らしい‥‥」
賛嘆の言葉に千代が答えない。
どうしたことかと千代の顔を覗き込むと、
わずかに開いた瞼から覗く目は白目となっていた。
「ち、千代?!どうしたのじゃ!」
千代はピクリとも動かなかった。
「殿、心配いりませぬ。あまりにも激しく逝ってしまったので、
気をやってしまったのでございます。
暫くすれば、自然と気を戻しますゆえ、案ずることはございません」
八重の言葉に、剣山はホッと胸を撫で下ろした。
『なんと激しい交わりでございました。
初枕から気をやれるほど愛されたのでございますね‥‥
うらやましゅうございます』
八重の体は疼いていた。
若い二人の激しい交わりを目の当たりにしたのだから
たまったものではなかった。
剣山は、ゆっくりと千代の中から男性自身を抜いた。
紅白に滲んだソレは淫らに濡れていた。
だが、女体を知った男性自身はまだまだ萎えていなかった。
もう一戦交えたい衝動がフツフツと湧き上がった。
ふと目をやると、八重のムチムチとした白い太ももが目に飛び込んできた。
「八重、近こう寄れ」
剣山が八重を手招いた。
八重が物怖じして動けずにいると
「城主の儂(わし)がそばに来いと言っているのだ。来ればよい」と手招いた。
八重が近づくと枕元の懐紙を鷲掴んで仁王立ちした。
鷲掴んだ紙を八重の鼻先につきつけて
「イチモツを綺麗に拭え」と命じた。
お身拭いであれば、今すぐにでも湯を用意いたします。
立ち上がった八重の腕を剣山がグッと掴んだ。
驚いた八重をお構いなしに引き寄せると、
あっという間に、はだけた胸元へ手を忍び込ませた。
「と、殿‥‥おふざけはお止め下さいませ‥‥」
「ふざけてなどおらぬ‥‥そちの体も味わってみとうなったのじゃ」
そう言って垂れた乳房をグニグニと揉み始めた。
「ああ‥‥殿、お止め下さいませ、奥方さまに叱られます」
言葉で拒んでみたものの八重の乳首はドングリの実のように堅く尖った。
「八重、そちの乳首は千代に比べて大きくて黒いのう‥‥」
ああ‥‥恥ずかしい‥‥
まだ処女を散らしたばかりの女と比較されては困ります、
うば桜ゆえ、男に散々吸われた乳でございますゆえ‥‥。
「千代の桜の蕾のような乳首もいいが、
そちのようなドングリもまた可愛いものよ」
そう言ってはだけた前襟をさらに開き、こぼれでた乳房に顔を埋めた。
「ああ~、殿、もったいのうございます」
八重は嬉しさのあまり、剣山の頭を愛しく抱きしめた。
「ほれ、儂(わし)のモノはまだこんなに元気じゃ」
八重の手を取り、自分のへのこへと導いた。
八重は握らされたへのこを無我夢中でしごいた。
たちまちに強度が増して天井に向かって反りはじめた。
「八重、頼む」
八重の肩に手を置いて体を沈めさせようと力が込められた。
『う、嬉しい‥‥しゃぶらせていただけるのですね』
あ・うんの呼吸で八重はひざまづき、へのこを口に含んだ。
男の味と散らした処女の味が口いっぱいに広がった。
嫌悪感など一切なかった。
しゃぶりたくて、しゃぶりたくてたまらなかったのだから。
『おおお!年増女の手すさびもよいが、尺八も上手に吹きよる』
剣山は恍惚の表情を浮かべた。
八重は一時も休まずに口と舌を動かし続けた。
しゃぶりながらも片手で金玉のふぐりを撫で、
もう一方の手は後ろに回して尻の谷間を撫でて指先は尻の穴を優しくつついた。
『なんと!年増女というのは、こんな技術を持っておるのか!!』
再び、へのこに熱い塊が押し寄せてきた。
このままでは、熟女の陰戸を味わう前に果ててしまう。
剣山は慌てて八重の身ぐるみをはいだ。
そして女を四つん這いにさせて、尻を鷲掴み、後ろから挿入した。
八重に教えられたように今度は淫道に迷うことなく貫けた。
忘れかけていた男の強張りを膣に感じた八重は嬉しくて大きな声で喘いだ。
「ああ!すごい!‥‥大きくて硬い!‥」
男を離すまいと膣を思いっきり締めた。
「おお!すごいぞ八重!お前の淫道がグニグニと蠢いておる!」
八重は俗に言うミミズ千匹の名器の持ち主であった。
男の亀頭のカリが肉壁を引っ掻く。
八重は、あまりの気持ちよさに尻を振って久しぶりの男を堪能した
2016.07.13 (Wed)
蒼い月光 30(原案 あすか)
「ああ~、いい!すごく、気持ちいい!」
歓喜のあまり、八重は体中がプルプルと震えた。
そのまま二人は崩れ落ち、後側位に移行した。
男は片手を女の腋の下から前に回して豊かな乳房を揉みまくった。
もう片方の手は下腹部を撫で草むらを掻き分けて、
とてつもなく膨れ上がった淫核を指で弾いた。
「あ!だめ!‥ああん‥たまらない!」
腰を突き動かす度に女は色っぽい声で鳴いた。
もはや年増女ではなく、一匹のサカリのついたメス猫であった。
結合部分がぐしょぐしょに濡れていた。
千代とは比べものにならないほどのおびただしい愛液の流れ方だった。
「逝きそう‥お願い、逝かせてくださいませ」
涎を垂らしながら女が哀願した。
アソコがキュ~っと締まってゆく。
二度も射精していたがあまりの気持ちよさに耐えられず
3度目の射精を八重の膣に注ぎ込んだ。
「殿‥ご寵愛ありがとうございます」
「うむ‥‥」
剣山は戸惑っていた。
若い千代は格別だが年増女の熟練技にも惚れてしまった。
あまりにも節操のない己の下半身が情けなかった。
「殿、気持ちようございましたか?」
いつの間にか千代が気を取り戻していた。
「あ!す、すまぬ!」
男は慌ててイチモツを女の股間から抜き出した。
後を追うように白い精がトロトロと流れ出した。
八重も慌てて身を起こし、着物を羽織って正座して下座に控えた。
「殿、そなた様は一国一城の主ではございませぬか、
精が出るのはけっこうな事でございます。」
「だが儂(わし)は、そなたの侍女を抱いてしまった‥‥」
「確かに八重は先程、私が侍女として貰い受けました。
だけど、根本を辿れば雇い主は殿ではないですか。
侍女も側女も関係ございません。
殿には数多くの女と交わっていただき、
世継ぎを授かっていただかなくてはなりませぬ」
剣山は、儂(わし)にはもったいないよくできた女だと感服した。
「では、八重。お前は千代の侍女と儂(わし)の側女を兼務せよ。よいのだな千代?」
「御意に‥‥」
「ありがたき幸せにございます」
八重は涙が溢れて止まらなかった。
「では、明晩は三人で仲良く交わるぞ、八重、明晩も寝間へ参れ、よいな?」
「え?」
「さ、三人で?‥」
二人の女は男の性欲に唖然とした。
「千代さま、ほんとに宜しかったのでございましょうか?」
翌朝、千代の身の回りの世話をしながら八重が伺いを立てた。
「八重、殿の精の強さは昨晩に身を持って感じたであろう?
あれでは私一人で身が持たぬ‥」
そう言って涼やかに笑った。
八重は心底、千代に惚れた。
昨夜あれから慌てて湯殿に走った。
そして、精液にまみれた陰戸を何度も湯で洗った。
決して千代より先に身ごもってはいけないと強く自分に言い聞かせた。
千代を命にかけても守り抜こうと決心した。
千代は精力的に城内を散策した。
豪華絢爛な打ち掛けを脱ぎ捨てて歩き回るものだから
すれ違う女中や家臣の者は皆、
それが嫁いできた姫君とは気付かなかった。
軽口で挨拶を交わす女中がいると、
八重が慌てて飛んできて
「無礼者!口を慎め!奥方さまにあらせられるぞ!」と叱りつけて回った。
「八重、私は、皆の者と親しくなりたいのです。
そんなに堅苦しくしては話ができぬではないですか」
「千代さま、いくらなんでも無茶でございます。
奥方さまとしての威厳をお持ちくださいませ」
そんな八重の言葉など聞こえていないかのように城内を縦横無尽に歩き回った。
台所に差し掛かった時に、一兵卒に目を止めた。
男はやせ細り、顔の色艶が悪かった。
「八重、あの者は?‥‥」
「ああ、兵吉にございます。
体が小さく、戦に向かぬゆえ鬼食い番(毒味役)を勤めておりまする」
なるほど、毎食の度に毒が盛られているやもしれぬものを食すのだから
そのストレスたるものは尋常ではなかろう。
「これ、兵吉と申す者‥」
声を掛けてきた美人が奥方さまだと八重に教えられて兵吉はかしこまった。
「鬼食い番、大義でございましょ?」
「と、とんでもございません‥拙者は武術に不向きゆえ、
せめて鬼食い番として殿様の力になれれば本望でございます」
「そなたがいるおかげで私たちは安心して食することができるのです。
これからも殿の為に尽力をお願いいたします」
そう言って兵吉の手を握り頭を下げた。
兵吉は、いたって感激した。
兵吉のみならず、
汚い仕事や辛い仕事の役目の者たちに言葉をかけて頭を下げる姫君を
家臣たちはたちまち千代を信奉した。
歓喜のあまり、八重は体中がプルプルと震えた。
そのまま二人は崩れ落ち、後側位に移行した。
男は片手を女の腋の下から前に回して豊かな乳房を揉みまくった。
もう片方の手は下腹部を撫で草むらを掻き分けて、
とてつもなく膨れ上がった淫核を指で弾いた。
「あ!だめ!‥ああん‥たまらない!」
腰を突き動かす度に女は色っぽい声で鳴いた。
もはや年増女ではなく、一匹のサカリのついたメス猫であった。
結合部分がぐしょぐしょに濡れていた。
千代とは比べものにならないほどのおびただしい愛液の流れ方だった。
「逝きそう‥お願い、逝かせてくださいませ」
涎を垂らしながら女が哀願した。
アソコがキュ~っと締まってゆく。
二度も射精していたがあまりの気持ちよさに耐えられず
3度目の射精を八重の膣に注ぎ込んだ。
「殿‥ご寵愛ありがとうございます」
「うむ‥‥」
剣山は戸惑っていた。
若い千代は格別だが年増女の熟練技にも惚れてしまった。
あまりにも節操のない己の下半身が情けなかった。
「殿、気持ちようございましたか?」
いつの間にか千代が気を取り戻していた。
「あ!す、すまぬ!」
男は慌ててイチモツを女の股間から抜き出した。
後を追うように白い精がトロトロと流れ出した。
八重も慌てて身を起こし、着物を羽織って正座して下座に控えた。
「殿、そなた様は一国一城の主ではございませぬか、
精が出るのはけっこうな事でございます。」
「だが儂(わし)は、そなたの侍女を抱いてしまった‥‥」
「確かに八重は先程、私が侍女として貰い受けました。
だけど、根本を辿れば雇い主は殿ではないですか。
侍女も側女も関係ございません。
殿には数多くの女と交わっていただき、
世継ぎを授かっていただかなくてはなりませぬ」
剣山は、儂(わし)にはもったいないよくできた女だと感服した。
「では、八重。お前は千代の侍女と儂(わし)の側女を兼務せよ。よいのだな千代?」
「御意に‥‥」
「ありがたき幸せにございます」
八重は涙が溢れて止まらなかった。
「では、明晩は三人で仲良く交わるぞ、八重、明晩も寝間へ参れ、よいな?」
「え?」
「さ、三人で?‥」
二人の女は男の性欲に唖然とした。
「千代さま、ほんとに宜しかったのでございましょうか?」
翌朝、千代の身の回りの世話をしながら八重が伺いを立てた。
「八重、殿の精の強さは昨晩に身を持って感じたであろう?
あれでは私一人で身が持たぬ‥」
そう言って涼やかに笑った。
八重は心底、千代に惚れた。
昨夜あれから慌てて湯殿に走った。
そして、精液にまみれた陰戸を何度も湯で洗った。
決して千代より先に身ごもってはいけないと強く自分に言い聞かせた。
千代を命にかけても守り抜こうと決心した。
千代は精力的に城内を散策した。
豪華絢爛な打ち掛けを脱ぎ捨てて歩き回るものだから
すれ違う女中や家臣の者は皆、
それが嫁いできた姫君とは気付かなかった。
軽口で挨拶を交わす女中がいると、
八重が慌てて飛んできて
「無礼者!口を慎め!奥方さまにあらせられるぞ!」と叱りつけて回った。
「八重、私は、皆の者と親しくなりたいのです。
そんなに堅苦しくしては話ができぬではないですか」
「千代さま、いくらなんでも無茶でございます。
奥方さまとしての威厳をお持ちくださいませ」
そんな八重の言葉など聞こえていないかのように城内を縦横無尽に歩き回った。
台所に差し掛かった時に、一兵卒に目を止めた。
男はやせ細り、顔の色艶が悪かった。
「八重、あの者は?‥‥」
「ああ、兵吉にございます。
体が小さく、戦に向かぬゆえ鬼食い番(毒味役)を勤めておりまする」
なるほど、毎食の度に毒が盛られているやもしれぬものを食すのだから
そのストレスたるものは尋常ではなかろう。
「これ、兵吉と申す者‥」
声を掛けてきた美人が奥方さまだと八重に教えられて兵吉はかしこまった。
「鬼食い番、大義でございましょ?」
「と、とんでもございません‥拙者は武術に不向きゆえ、
せめて鬼食い番として殿様の力になれれば本望でございます」
「そなたがいるおかげで私たちは安心して食することができるのです。
これからも殿の為に尽力をお願いいたします」
そう言って兵吉の手を握り頭を下げた。
兵吉は、いたって感激した。
兵吉のみならず、
汚い仕事や辛い仕事の役目の者たちに言葉をかけて頭を下げる姫君を
家臣たちはたちまち千代を信奉した。