2020.10.20 (Tue)
蒼い春 16
沢口が片手を奈央の背に回し、
もう一方の手を膝裏に差し入れた。
「きゃっ!」
次の瞬間、奈央の体は宙に浮いていた。
沢口が奈央をお姫様抱っこしたのだ。
「きゃ・・・怖い・・・落とさないでね」
沢口の首にしっかりと抱きついた。
「ははは、大丈夫。俺、体操をしてたんだぜ。
十字懸垂ができるんだぜ、奈央なんて軽い軽い。」
そう言ってまるでダンスを踊るように
クルクルと円を描いた。
2人でキャアキャア言いながら
倒れこむようにベッドインした。
「うふふ・・・」
沢口の演出のおかげで
奈央はすっかりリラックスした。
甘えて彼の胸に顔を埋めて手で彼の脇腹を撫でた。
体操をしていただけあって筋肉が盛り上がり、
ワイシャツ越しでも手にボコボコという感触があった。
だがボディビルダーのように激しい筋肉の隆起でなく、
とてもしなやかで手に心地よい感触だった。
「奈央の肌・・・とてもきれいだ・・・。
スベスベしていて、いつまでも触っていたい・・・」
奈央の腰の括れを滑り台でも滑るように、
すーっと撫で下ろしてゆく。
「あん・・・くすぐったい・・・・
でも・・・気持ちいい・・・。」
2人はお互いの体を撫であった。
まるでお互いの今までの人生を
少しでもわかろうとするかのように・・・
「ねえ・・・私だけ裸なんて恥ずかしいわ・・・・
颯太も・・・脱いで・・・・。」
わかった・・・そう短く答えると、
一旦、奈央の体を離れて立ち上がり脱衣を始めた。
沢口の体は褐色に日焼けしていて
思わず見とれてしまった。
股間の男性のシンボルは見事に勃起していたが、
上体の筋肉の盛り上がりに比べると見劣りして、
一見するとかなりの短小に思えた。
だが、「さあ、触ってくれないか・・・」と
手を導かれ彼のモノを握ると
かなり太く長いのだと実感できた。
「おっきくて・・・太いわ・・・・」
素直な感想だった。
「そっかな・・・」
照れくさそうにしながらも
褒められた喜びでビクンと脈動して、
鈴口の先から透明な雫をトロリと流した。
「奈央・・・・男のモノを舐めたことある?」
ううんと首を振った。
養父に犯されたときは、
ただ脚を開かれ貫かれ、
鬼のようにピストンをされただけだったのだから。
「舐めて・・あげよっか?・・・・」
恥ずかしくて顔から火が出そうだった。
言ってしまった・・・恥ずかしい言葉を・・・
「無理しなくても・・・」
「ううん・・・無理なんかしていない・・・
颯太を・・・味わいたいの・・・・」
彼の男性自身に顔を近付けた。
微かにアンモニア臭がした。
そういえば彼はシャワーを浴びていなかった。
今日1日の汗と体臭がそこに凝縮されていた。
舌を出してペロっと透明の雫を舐めとってみると、
意外にもほとんど味がしなかった。
「おいしい・・・・」
味などなかったが、
奈央を感じて勃起して流出した雫を舐めたら
なんとも言えぬ甘味を心で感じていた。
”お”の発音のように口を開き、
亀頭を口に含んだ。
それは手で触れているときよりも
熱い灼熱の塊だった。
勇気をだして、少しずつ根元に向かって飲み込んでみた。
だが幹の途中で限界がきた。
「うえ!・・うげぇ・・・!」
母が養父にしていたように
根元までしっかり飲み込み
ジュポジュポさせることは無理だった。
「奈央・・・最初から激しいディープは無理だよ。
最初は・・・舌でしゃぶって・・・」
沢口に教えられた通りにペニスに舌を這わせ、
ペロペロ、チロチロとしっかりペニスを味わった。
「奈央・・・気持ちいいよ・・・」
真実だった。
我慢汁が次から次へと
まるで射精しているかのように流れ出ていた。
2020.10.21 (Wed)
蒼い春 17
「奈央・・・・奈央の女性のところを舐めたい・・・」
まだ見ぬ奈央の大事なところを眺め、
この舌で味わいたい・・・・
傷ついた過去を打ち明けてくれた奈央。
俺を信用して打ち明けてくれたのだろう。
だから俺はやさしくいたわるように
奈央を抱きたい、
心に覆い被さった痛みのベールを
ゆっくりと時間をかけて愛し、
大事な部分に触れるのは
奈央の心を解きほぐしてからと考えていた。
だが、限界だった。
奈央の柔らかい身体、
鼓膜を溶かすような甘い声‥‥
指先が埋まってやく乳房、
鼻腔を痺れさせるフェロモン‥‥‥
すべてが沢口を絶頂に押し上げようとしていた。
油断すれば、
奈央の膣(なか)に埋没させる前に
射精してしまいそうだった。
「颯太、私を舐めたいの?」
「ああ。奈央を見て、
舐めて‥‥君を心底感じたいんだ。」
わかったわ‥‥いいよ。
その言葉を言い終わる前に颯太は、
奈央の膝に手をかけて、
ゆっくりと外側へ押し開き始めていた。
『あああ‥‥恥ずかしい‥‥舐められる、
颯太にすべてを見られてはしまう‥‥』
颯太の吐息を内股に感じる。
颯太の顔が、
ゆっくりと奈央の大事な部分に近づいてくる。
股間に顔が埋まろうかという距離で
颯太の前進が停止した。
『颯太?‥‥やだ、奈央のアソコ臭い?
変な形?醜いの?だから戸惑ってるの?』
恥ずかしくて両手で顔を覆い隠した。
その手からは、
さっきまで握っていたペニスの匂いがした。
颯太はそっと手を忍ばして
亀裂の上の飾り程度に生えている翳りを撫でた。
サワサワとした感触が心地よかった。
2本の指を亀裂に伸ばし
亀裂に沿って静かにV字に開いた。
クチュ・・・静かな音だったが
湿り気を帯びた開帳の音がした。
「いや・・・」
押し広げられた脚を必死に閉じようとした。
だが発した言葉は拒否を意味するものではなかった。
奈央の女性の大事なワレメから
淫靡な匂いが流れ出た。
颯太にとって奈央は
初めての女ではなかった。
体操選手権などの大会が終わった後で
ファンと称する女性を何度か抱いた。
決して遊びなれた男ではなかったが、
大会から開放され気分が高揚したために
抱いてしまった若気の至りだった。
過去の女性も
奈央と同じような乳製品の発酵したような芳香がしたが、
奈央の香りは特別だった。
なんとも言えない甘い香り・・・・
ふいに彼の腰、下腹部に衝撃が走った。
「ぐっ・・・!!」
匂いを嗅いだだけで
射精の衝動に襲われたのだった。
菊門に力を込めて全量の放出を食い止めた。
奈央にバレないように
ペニスをシーツに当てて洩れでた精液を拭った。
沢口は早漏ではないと自負していた。
過去の女性とは、
挿入して優に30分はピストン運動ができたからだ。
その自信がもろくも崩れ去った。
挿入どころか匂いを嗅いだだけで逝ってしまうなんて・・・・ それほど奈央の香りは沢口を蕩けさせた。
2020.10.22 (Thu)
蒼い春 18
奈央の女性自身は、かなり小ぶりだった。
淫唇は薄く、色素沈着もほとんどなかった。
股間の亀裂の奥で、それは静かに息づいていた。
じっくり観察をすると、
亀裂の奥の秘穴がヒクヒクと微かに動いていた。
「奈央、きれいだ‥‥」
見たままを素直に声にだした。
「やだもう‥からかわないで‥‥」
少し拗ねたような声で恥じらいをごまかした。
だが、身体は正直に
誉められた喜びをラブジュースとなって潤みを増した。
「ほんとにきれいだよ。
濡れていてキラキラ輝いていて。‥‥
奈央の小粒の真珠が美しく輝いているよ。
パールカラーとはまさしくこの事だね」
「ばか‥‥」
顔が真っ赤に火照っているのがわかった。
見られている‥‥
こんなにも間近で‥‥
吐息さえ感じるほどの近くで‥‥
はっ!匂いはどうなんだろう‥‥
バスルームでしっかり洗ったかしら
興奮してたから、よく覚えていないわ‥‥
恥ずかしい匂いがしてないかしら
臭かったら舐めていただけないわ
どうしよう‥‥
今からもう一度シャワーを使わせてもらおうかしら‥‥
そんな事を考えていると、
彼がズズッとせり上がって
内股に彼の頬の暖かさを感じた。
「奈央‥‥」
名前を囁やかれた後に、
ビリビリ!っと電撃が奈央を襲った。
彼がおまんこを舐めあげたのだ。
あ!あああ!‥‥き、気持ちいい!!
感激のあまり心とは裏腹に
彼の頭を手で押し返してしまった。
「え?イヤかい?」
沢口が驚いて顔を股間から上げて訊ねた。
ううん・・・気持ちよくてビックリしたの・・・・
ねえ・・・もっと舐めて・・・
今度は押し返したその手で
彼の頭を股間に押し付けた。
もっと気持ちよくしてあげるよ・・・
そう言って沢口は奈央のおまんこに吸い付いた。
ジュルジュルジュル・・・・
湧き出る愛液を、はしたない音を立てながら
清流の清水を飲み干すように口に含んだ。
「あ!あああ!!・・・
ダメ・・・狂っちゃいそう・・!!」
「もっと狂わせてあげるよ」
彼の舌が奈央の真珠に襲い掛かった。
「ああああ~~~・・・すっごいの~~~!!!」
あまりの気持ちよさに
シーツを鷲掴み身体をくねらせた。
めくるめくような彼のクンニでした。
養父に舐められたときも
突き落とされるような衝撃を感じましたが
彼は最高潮に落ちそうになると舌の動きを止め、
少し波が引くと再び舌を動かし・・・・
焦らすんです・・・・
もっと、もっと大きな波を与えて上げる。
そう言わんばかりに
奈央の反応を見ながら 奈央を責めてくれた。
『あああ・・・・
逝きたい・・・逝かせて欲しい・・・』
おまんこが引きつく。
彼を迎え入れたくて堪らなくなっていくのが自分でもわかった。 あ・うんの呼吸と言うのだろうか、
奈央の心の声が聞こえたように 彼が体をずらして、
奈央の身体に覆い被さってきました。
「いいかい・・・?」
彼に促され、
奈央は小さな声で「来て・・・」と答えました。
彼は右手を己の股間に持ってゆき
砲身を握ると狙いを定め始めた。
ペニスの先が2度3度と
奈央の潤みをクチュクチュと掻き混ぜた。
彼の唾液と自分のラブジュースで、
ソコはもうトロトロのぬかるみになっていた。
沢口の目が奈央の顔を見つめている。
奈央もまた沢口の目を見つめた。
彼が前傾姿勢になると同時に
熱い砲身がゆっくりと奈央を貫き始めた。
「ああああ~~~!!!!」 少しきつかった。
人生2度目の挿入は、わずかな痛みを覚えた。
だが決して不快な痛みでなく、
心を許せる相手を迎え入れた心地よい痛みだった。
「もう少し・・・入れるよ?」
彼の腰がさらにグッと押し出され、
狭いトンネルを奥へと進んだ。
やがて先端がツンっと奈央の子宮をノックした。
「き、気持ちいい・・・・」
SEXの素晴らしさを始めてわかった。
好きな男と心も身体も一つになる瞬間・・・
このまま時が止まればいいとさえ思えた。
しばらく最深部まで突入したままで
2人は熱い口づけをかわした。
淫核が彼の陰毛にくすぐられ、
ピリピリと感じた。
やがてゆっくりと砲身がバックを始め、
奈央の身体から抜かれてゆく
子宮がそれを阻止しようと砲身を追いかけた。
彼の背に手を回し、
抜かないで!と言わんばかりに
自分に引き寄せようとしていた。
亀頭だけを泉に浸したところまでバックすると
再びギアを前進に切り替え 埋没されてきた。
ジュポ・・・膣内の愛液が押し出され、
いやらしい音をだした。
奈央の膣道を堪能すると、
その1本道を注送しはじめた。
ぐちゅ・・じゅぽ・・・ぐちゅ・・・じゅぽ
彼が動くたびに股間から淫らな汁が零れ落ちる音がした。 「あ!・・あ!・・あ!・・・」
突かれるたびに奈央の口から短い喘ぎ声が洩れた。
少し目を開いて、彼の顔を下から見上げ見た。
端整な顔立ちをゆがめ苦しそうにしている。
「奈央!愛してる!」
「私も・・・愛してるわ・・・!!」
今日、出会ったばかりとか、
お互いの事をよく知らないとか関係なかった。
本能がお互いを求めていた。
彼の顔が一層苦しさを増し、
腰の動きが早くなってゆく。
奈央にもビッグウェーブが襲ってきていた。
彼の背に爪をたてて、
その波に飲み込まれる衝撃に備えた。
「くっ!!・・・奈央・・逝きそうだ!!」
「私も!!逝っちゃいそう!!」
じゅぼじゅぼじゅぼ・・・・
猛烈な速さの腰使いに
深い谷に落とされる感覚がやってきた。
「うああああああ~~~~!!!」
絶叫と思える大きな声で
奈央は最高潮のアクメを迎えた。
その後を追うように彼の精液が
奈央のおまんこを真っ白に染めた。
2020.10.23 (Fri)
蒼い春 19
愛し合った余韻が体も心も暖かくさせる。
奈央は沢口に腕枕をしてもらい
体を半身にして沢口の乳首を弄っていた。
若い2人は愛の終焉という言葉を知らなかった。
1戦を交え終わった今も
奈央の局部は新たな潤いが湧き上がり、
沢口の股間の息子が
ムクムクと首を上げはじめていた。
奈央は沢口の乳首で遊ばせていた指を
腹筋で割れている腹のダンダン畑を滑らせ
今まさに起き上がろうとしているモノを掴んだ。
「颯太のココ・・・すごい・・・
さっき出したのに・・・もうこんなに・・・」
「きっと奈央が相手だからだよ。
いつもはすぐにおとなしくなるんだぜ。」
まあ、ほんとかしら・・・
奈央の愛液にまみれた颯太のペニスを
口できれいにしてあげようと
体を起こして 股間に顔を近付けたそのとき・・・・
けたたましい電子音が部屋中に鳴り響いた。
枕もとに備えつけられている電話からの着信音だった。
なんだよ一体・・・
小声でブツブツ言いながら
腕を伸ばして沢口は受話器を取った。
「はい・・・」
『お客様、当ホテルは夜11時を過ぎますと、
宿泊料金を追加させていただきますが、
ご宿泊でよろしいでしょうか?』
枕もとのデジタル時計に目をやると
時刻は10時45分だった。
「やば!!!」
そう叫ぶと、受話器に向かって
「えっと・・チェックアウトします。」
そう言って受話器を元に戻した。
「奈央ちゃん、帰らなきゃ。
思ってたより時間が経過していたみたいだ。
月島先生は食事だけと思っているだろうから
あまり遅くなると心配させてしまうよ。」
そのとおりだわ。
まさか2人が愛し合う関係になってしまってるなんて
思ってもいないはずだわ。
慌てて身支度を整え、
ホテルを飛び出し大通りでタクシーを捕まえると
帰宅の途についた。
月島邸は明かりが煌々と灯っていた。
腕時計を確認すると12時近くになっていた。
就寝の早い夫妻がまだ起きてる?
「今夜は、遅いからこれで失礼するよ」
タクシーの中の沢口としばらく見つめ合った。
タクシーの運転手が苛立って
「出していいですか?」と発車を促した。
小さくなるテールランプを見届け
玄関の鍵をバッグから取り出し、
静かに解錠して中の様子を窺った。
明かりはついているものの物音ひとつしなかった。
帰宅のために明かりだけを灯してくれてたのだろうか。
「ずいぶん遅かったね?」
いつの間にか月島が玄関に現れていた。
「こんなに遅くまで出歩くことを
許可した覚えはないんだがね!
奈央ちゃんは私たちにとって娘同然なんだ。
遅くなるなら遅くなるで
電話一本ぐらいかけてきたらどうだね。」
この家に世話になってから初めての叱責だった。
ごめんなさい・・・・ そう言うのがやっとだった。
目に涙を浮かべ、
部屋でうな垂れていると弓子が部屋に入ってきて
「怒られたわね」そう言ってクスッと笑った。
「一度ね、父親気分になって叱ってみたかったんだって。
でも心配したのはホントよ
これからは遅くなるときは連絡しなさいね。」
そう言ってやさしく抱きしめてくれた。
「あらっ?」 弓子が奈央の体の匂いに気づいた。
「そっか~、そういうことか~」
嬉しそうに笑って今度はギュウッと強く抱きしめた。
2020.10.25 (Sun)
蒼い春 20
翌朝 弓子はすこぶる機嫌がよく、
幸久はすこぶる機嫌が悪かった。
困ったことに、同じ職場であるがゆえに
学校に到着するまで、
不機嫌な幸久と肩を並べて歩かねばならなかった。
出勤の途中で幸久がへの字口にした膨れっ面から
小さな声で奈央に尋ねた。
「あの男でいいのか?・・・」
あまりの小さな声でよく聞き取れなかった奈央は
「え?」と言いながら小首をかしげた。
「あの・・・新任の体育の先生でいいのかい?」
今度は、はっきりと聞き取れる声量で奈央に問いかけた。
昨夜のこと・・・バレちゃってる?
颯太の顔、身体を思い出し、
顔から火が出るほど赤面した。
「奈央ちゃんがあいつでいいと思うのなら私は反対はしない。
だが将来なんて誰にもわからないんだから
避妊だけはきっちりとやりなさい。いいね?」
幸久の言葉は父親からのメッセージのような気がした。
奈央は神妙な面持ちで「はい。」そう短く答えた。
「実はね・・・・
ちょっとだけ父親気分に浸りたかったんだよ・・・
私たちは血は繋がってないけれど
奈央ちゃんを実の娘のように思っているんだ。
これからも何かあったら相談してほしいな。
私に打ち明けにくいことは弓子に話してくれてもいい。
私たちは奈央ちゃんに幸せになってもらいたいんだよ。」
そう言ってウィンクすると照れくさそうに笑った。
「・・・ありがとうございます・・・・」
知らず知らずの内に奈央の頬を一筋の涙が流れた。
校舎の1階の片隅・・・ 白い壁に白いカーテン。
白一色で閉ざされた小さな部屋。
そんな保健室が奈央の職場だった。
新任早々、やるべきことはたくさんあった。
絆創膏、包帯、消毒薬・・・
必需品の在庫確認と
来月に実施される身体検査のカルテ作り・・・
さあ、気合いれてがんばらないと・・・・
意気込んでいると、
保健室のドアが開き一人の男子生徒が入室してきた。
「あ、おはよう」明るく声をかけたが、
男子生徒は何も言わず黙って奥のベッドに潜り込むと
カーテンを閉めて奈央の存在を無視した。
『彼ね・・・・』
前任者が書きしたためてくれた引継ぎノートに目をやった。
3年C組 赤羽隆一・・・・
保健室での引きこもり生徒・・・
おとなしく自習をするので黙認してよし。
ノートには赤字でそう書かれていた。
『無視なんてできないわ・・・』
もうしばらくしてから声をかけてみましょう・・・・
まずは、やるべきことをしなくては。
奈央は再び在庫確認の作業にとりかかった。
2時限目の終了を告げるチャイムが鳴った。
『さて、赤羽くんはちゃんと自習しているかしら・・・』
奥のベッドに近づくと静かだと思っていたが
ハアハアと荒い呼吸をしているのがわかった。
『まさか・・・・ほんとに体調が悪いの?・・・』
気が動転した奈央は
「赤羽くん?」と
生徒の名を呼びながらカーテンを開けた。
「うわっ!!!!」
隆一は慌てながら毛布を下半身にかけた。
だが、一瞬早く、奈央は見てしまった。
スマホのアダルトサイトを見ながら
激しく勃起した陰茎をシコシコと擦っていたのを・・・・
二人はしばらく見つめ合って固まっていた。
先に声をあげたのは赤羽くんだった。
「な、なんだよ!いきなり!!」
顔を真っ赤にしていた。
怒りからなのか恥ずかしさからなのかは推測できなかった。
「ご、ごめんなさい。でも苦しそうな呼吸だったし‥‥」
マスターベーションを目撃したことは伏せた。
あなた、オナニーしてたでしょ。なんて言ったら思春期の心が傷つくと思ったからだ。
「なんでもねえよ!もうちょっとで逝くとこだったのによぉ~」
見られた事を自覚していた彼は開き直って
毛布を捲りあげて怒張を奈央に見せつけた。
赤黒くつやつやとした亀頭からタラタラと透明な雫がこぼれた。
「なに見てんだよ!俺のチンポが見事すぎて堪らなくなっちまったか?」
ここで負けたらいけないわ。
奈央は毅然した態度で指導の言葉を発した。
「ここは、そういう淫らなことをする場所じゃないの。
こきたいんなら家に帰ってからゆっくりとやりなさい。」
「家でもやってるさ!
でも、したくて、したくて堪らないんだ!!」
若いエネルギーってすごいのね・・・・
はっ!いけない、いけない。
変なことに感心してる場合じゃないわ。
「と、とにかく学校では慎みなさい。
ここは体の具合の悪い人が休む場所なんです。」
「だから具合が悪いんじゃないか!
したくてしたくて堪らない病さ!
あんた保健室の先生なら応急処置してくれよ。」
お、応急処置?・・・・
そ、そんなことをいったって・・・・
わかったわ。やってやろうじゃないの。
「もし・・・もし応急処置してスッキリしたら
教室に戻ってくれる?」
はっ!私ったらなんてことを言っちゃたのかしら。
その言葉で赤羽くんの目が爛々と輝き出した。
「ああ、約束する。
ちゃんと教室に帰るからさ・・・頼むよ~」
そう言って腰をグイっと突き出した。
「わかったわ・・・約束よ・・・」
奈央はベッドに腰掛けて
右手を伸ばして赤羽くんのイチモツを握った。
少し包茎の亀頭は肉茎と違ってきれいなピンク色をしていた。
先走り液を指で掬い取り、
それを肉茎と亀頭に塗りたくった。
潤滑油を得ると滑りがいい感じとなり、
シコシコと手をスライドさせてあげた。
「先生・・・・あんた下手だね。」
図星だった・・・・・
マスターベーションの手伝いはおろか、
肉茎を握ったのも昨夜が始めてだったのだから。
「あんまり気持ちよくないな・・・」
赤羽くんは相手が傷つくとかそんなことはお構いなしに
ズバズバと本音で喋った。
悔しかった・・・
こんなに心をこめてシコシコしてあげてるのに・・・・
「じゃあ、これはどう?」
昨夜、覚えたばかりのフェラチオを赤羽くんのペニスに施してあげた。
沢口にしてあげたように舌でチロチロと亀頭を責め、
フルートを吹くように 肉茎をチュバチュバと舐めた。
それは沢口のモノよりも若い男の香りが強烈だった。