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2019.01.29 (Tue)

ピンクの扉 第二章 4

タクシードライバーが紹介してくれたホテルは
ビジネスホテルでチープさを全面に押し出していました。
宿泊するには少し抵抗がありましたが、
タクシー運賃をタダにしてくれた上にこのホテル代まで先払いで支払ってくれたので
文句は言えませんでした。
あ、でもその分、2発も抜いてあげたのだからお互い様かしら…。

宿泊名簿に名前を書き込む時に
『ああ、この姓を名乗るのもこれが最後かしら』なんて思ってしまいました。
そう、私の頭の中には離婚の二文字が浮かんでたのです。

部屋に入ってベッドの上に寝転ぶと、
夫の部屋から出て来た女の顔が浮かんできました。
『若い女だったわ…スタイルも良さそうだったし、
主人ったらあんな女が好みだったのね…』
札幌への単身赴任が決まった時からすすき野で遊びたいと言っていたけど、
ソープでの遊びならいくらしてくれてもかまわないわ…
でも、女を部屋に入れるのはダメ…
そこは妻である自分の領域だもの…

そんな事を考えているとスマホが着信を知らせて震えだした。
画面には夫の名前が表示されていた。
『言い訳なんて聞きたくもないわ』
むしゃくしゃしていた私は夫からの着信を拒否リストに加えました。
LINEもメールも全て拒否しました。
涙が溢れて仕方ありませんでした。
やがて私はそのまま泣き寝入ってしまったのです。
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。。。。。

目を覚ますと部屋は真っ暗でした。
スマホの時計表示は午前1時となっていました。
『いやだわ…食事も摂らずに寝てしまっていたんだわ』

しんと静まりかえった暗がりの中で天井を見つめていると
やにわに隣の部屋から甘い声が聞こえてきました。
『あ…あ…ダメ…いやん…』
いやだわ…お隣さんったら女を連れ込んだのかしら…
あ、でも、逆に女が男を招き入れたという事もあるかしら。
そんなことはないか~。
こんなチープなホテルに泊まる女なんて私ぐらいだもの。
だとしたらやっぱり女を連れ込んだんだわ。

やがてローターを使い出したのかブーンという機械的な音がし始め、
女の声が1オクターブ高くなりました。
『あ~ん…それ、凄くイイ!!』

聴き耳を立てる自分がバカらしくなり、
布団を被って再び寝ようとしましたが、お隣の声が気になって…
心が穏やかないつもの私ならその声をBGMに他人のセックスを妄想しながら
自分もオナニーをするところですが、
どうにも今は喘ぎ声が癪に障ります。
『今頃、夫もあの女とセックスしてるんだわ!』
自分だけのモノと思っていた夫の巨大なイチモツが
見知らぬ女の躰を貫いていると考えただけでむしゃくしゃしてきます。

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「うるさいわね!!」
気づけば私は怒鳴りつけながら壁をドンドンと叩いていました。
途端に静寂が訪れ、隣の部屋のドアがバタンと開く音が…
『あら、気まずくなって女が出ていったのかしら…』
そう思っていると『コンコン…』と私の部屋のドアをノックする音がしました。

「すいません、隣の部屋の者ですが…テレビの音、うるさかったですか?」

『えっ?やだ…テレビだったの?そっかアダルトチャンネルだったのね…』
私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。
それと共に、怒鳴りつけてしまったことを一言詫びなければと思いました。

「こちらこそすいませんでした…テレビと知らずに私ったら…」
ドアを開けて詫びながら相手の顔を見て私は飛び上がりました。

「あれっ?君は高速バスでご一緒した…」
相手の男性も私の顔を覚えていてくれました。
そう、空港から札幌まで高速バスで隣に座った彼だったのです。
「こちらにお泊まりだったんですか?」
自然とそんな言葉が出てしまいました。

「ええ、まあ。低所得の素人カメラマンなので
宿泊費はなるべく安くあげないと長く滞在できないもので…」
頭をポリポリと掻きながら少し顔を紅潮させて彼は答えました。

「そうなんですか…」
次の言葉を発しようとした瞬間、私のお腹がグウ~っと鳴ったのです。
「きゃあ~恥ずかしい…夕食抜きでしたので…」

「そりゃあ、お腹が鳴る訳だ。そうだ、ちょっと待っていて下さい」
そう言って彼は部屋に戻ると、おつまみやスナック菓子を手にして戻ってきました。

「こんなモノでよければ食べて下さい。
チープな撮影旅行で夜の楽しみと言ったら
おつまみを食べながら酒を飲んでアダルトを見るぐらいなんですよ」
そう言って、お辞儀をしながら部屋へ帰りかける彼の手を取って引き留めてしまいました。

怪訝そうな彼に向かって
「私、AVって興味があるんですけど見たことがなくて…
よければご一緒に見ていただけませんか?」
なんだか今夜は一人っきりになりたくなくて、
彼を無理やり引き留めてしまいました。

「僕でよければ…」
少し眠そうでしたが、彼は二つ返事で快諾してくれました。

「さあ、どうぞ座ってくださいな」
彼をベッドに腰掛けてもらい、
私はテレビの電源を入れてチャンネルを合わせました。
でも真っ黒で何も映りません。

ダウンロード (8) 

「購入しないといけないんですよ」
彼は微笑みながらそう言いました。

「よければ僕の部屋へ来ませんか?
先ほど購入したところなんで、まだまだ見れますよ」
そうよね。せっかく購入したのに私が邪魔しちゃったんだもんね。

彼の部屋にお邪魔すると、
少しタバコの残り香とわずかに男性特有の汗臭さがしました。
でも決して不快な香りではなく、
それが男性の部屋にお邪魔してるんだわという高揚感を呼びました。

テレビのスイッチを入れると、
さっそくひと組の男女がお風呂場でイチャイチャしているシーンでした。

「ま、まあこんな感じで徐々にハードになっていくんですよ」
自分のセックスを見られている訳ではないのに
彼は真っ赤かになって照れ笑いしました。
そして、「あ、そうだ。ちょっと一人で見ていてくださいね」と言うなり
部屋を飛び出して行ったんです。

彼が居ないのをいいことに、
脱ぎ捨ててあったシャツの匂いを嗅いでみました。
なんの香水かわからないけど、
クールな匂いと汗が混じって思わずアソコがジュンとなってきてしまいます。
テレビの画面はバスタブに仁王立ちになった男のちんぽを女がしゃぶっていました。
モザイクが掛かっているのですが、
そのシルエットはハッキリとわかって私は食い入るように見入っていたのです。

胸を揉み、股間に手を伸ばそうとしたらドアが開いて彼が帰ってきました。
私は大慌てで彼のシャツを投げ捨てて平静を装いました。
「お腹が空いていると言ってたでしょ?
ロビーにファーストフードの自販機があったのを思い出して…」
そう言って彼はハンバーガーとコーラを手渡してくれました。
空腹は最高のスパイスというように、
それは今まで食べた中で最高に美味しかったです。

食べ終わると
「ケチャップ…こぼしてますよ」と彼が教えてくれました。
見るとブラウスが胸の乳首の部分だけポトリと赤いものが…
「まあ、恥ずかしいわ」
「ジッとしてて…拭き取ってあげますから」
彼はリュックから濡れオシボリを取り出すと私の胸を拭き始めました。
デリケートになるべく乳房に触れないように拭いてくれるのですが
場所が場所だけに、どうしても乳首あたりをツンツンされて…
ブラのカップの中で乳首が痛いほど勃起しました。
彼の呼吸もなんだかハアハアと荒くなって…
気づけば彼に乳房を揉まれていたのです。

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。。。。。。。

あとがき

今更ですが、このピンクの扉 第二章は
「ピンクの扉」の続編となっております
第二章だけでも楽しんでいただけるようにするつもりですが
もしよければ「ピンクの扉」もあわせてお読みいただければ幸いです

まだまだ寒い日が続きます
オナニー、エッチをするときはお部屋を暖かくして
風邪をひかないように大事なところをさらけ出して下さいね





テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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