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2016.10.12 (Wed)

サプリメントいかがですか?7

明子に発破をかけられて真由美は一大決心をした。

こうなったらやってやろうじゃないの
一人前のセールスレディになってやるわ

スマホのアドレスを開いて目ぼしい男をピックアップした。
今までに何度か会ったことのある男
未婚で、金回りのよさそうな男
女にあまりもてそうもない容姿の男・・・・


いない・・・・・

ため息が自然と漏れる・・・・

『私・・・ロクな男性と知り合っていないわ・・・』
ダウンロード (2)

。。。。。。。。。。。。。。。。

「・・・ちゃん」
男の声がぼんやりと聞こえる。

「真由美ちゃん」
今度はハッキリと自分を呼ぶ声がした。
「え?あ、すいません、ちょっと考え事をしてたもので・・・」

「いいの、いいの。急遽バイトのシフトを変えちゃったからねえ
ほんとごめんねえ」
店長の天野聡が平謝りした。

今夜、バイト先のコンビニで
深夜シフトの大学生二人が同時にインフルエンザでダウンしてしまったので
時間が空いているのならバイトに出て欲しいと店長から頼まれたのだった。
しかしながら、台風が接近してるとかで、外は暴風雨が激しくなり、
コンビニは閑古鳥が鳴いていた。
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「こんな時にお客さんなんか来るはずもないよねえ・・・
これなら俺一人でOKだったよね・・・・
ほんとごめんねえ」
そう言いながら店長の天野が入口のドアに鍵をかけた。
そして『臨時休業』のプレートをドアに貼ると看板の電源を落とした。

「どうせ客なんか来ないし、次の商品搬入までひと休みしましょう」
といいながら真由美の腕を取ってバックヤードに連れ込んだ。

「え?いいんですか店長・・・」
いいの、いいの。あ、心配しなくてもバイト代はちゃんと支払うからね

バックヤードで売り物の缶コーヒーを二つ手にすると、その一つを真由美に差し出した。
「あ、すいません・・・」
慌ててポケットから小銭入れを取り出そうとしたら、
「いいの、いいの。サービスだから」と優しく微笑んだ。

ところで、なにか悩み事でも?
コーヒーを一口飲んで落ち着くと天野は真由美に問いかけた。

「え?」

「隠してもムダだよ。
こうみえても、ちゃ~んと真由美ちゃんがいつもと違うってことに気づいてるんだからね」

いた!!
既婚だけれど、金回りもさほどよくないけど
女にあまりもてそうもない容姿の男が!!

店長、お願いがあるんです!
そう早口で告げると、バッグからサプリメントのカタログを取り出した。

「実は私・・・こういった商品のセールスレディもしてるんですけど」

「おやおや、そんなバイトもしてるのかい
でも残念だけど、それは力になってあげれないねえ」
差し出したカタログをやんわりと押し戻された。

「そう言わずに、ぜひともお話だけでも聞いてください」
千載一遇のチャンスだと思い、真由美は食い下がった。

「そうですか・・・・まあ、そこまでおっしゃるのなら・・・」
と言いながら店長は仕方ないですね・・・では話ぐらいは聞いてあげましょうかと言ってくれた。

「すいません、ありがとうございます」
そう言いながらグイっと前に進み出た。
おそらく柔らかい女のいい匂いが天野の鼻に届いたはずだ。
ダウンロード (3)



テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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