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2014.06.23 (Mon)

ネットのプリンス 26

「えっと・・・
その・・・
その女性は俺が訪問するというのは了承済みなんでしょうか?」
訪問という軟らかい言葉を選んだが、それはすなわち性交を意味していた。

「彼女は了承済みよ、ただ、彼女があなたをお気に召さなかった場合は、
お茶でも飲んで世間話でもしてサヨナラすればいいと伝えてあるわ」
つまり、その女とヤれるかどうかは、
洋介が彼女に気に入られるかどうかにかかっているわけだ。

もしアウトなら、女社長から連絡をもらってからいい仕事をしなければと決意し、
オナニーもせずに淫気を充満させておいたぺニスがあまりにも不便だ。

「わかりました・・・
ただ、一つ条件があります。
もし、彼女に気に入られなかった場合は損失補填を約束していただけますか?」

「それは・・・私とヤらせてくれってことかしら?」
そう言って、彼女は組んでいた脚をゆっくりと組み換えた。
一瞬だけだが、彼女の股間の白い小さな布地がまぶしく洋介の目に飛び込んだ。

「いいわ・・・
でも、あなたもインターネットで女性を捕まえて虜にさせるプロとしての自覚があるなら、
しっかりと彼女を落としてみなさいね。私は、彼女の右隣の部屋よ」
女社長はそう言って、テーブルの上のカードキーを洋介側に滑らすと、
立ち上がってさっさとエレベーターに乗り込んだ。

さて・・・
このカードキーの女性とはどんな人物なのだろう。
仮に彼女が俺を気に入ってくれたとして、
もし彼女がひどい醜女で淫気が失せて勃起することが出来ずに
事に及ぶことが未遂の場合はどうなるのだろう・・・
その時も損失補填は有効なのだろうか・・・
もっと契約を密に交わしておけばよかったと後悔した。

とりあえず、当たって砕けろだ・・・
洋介は意を決すると、カードキーを手に、エレベーターに乗り込んだ。

カードキーに記入されている部屋番号はすぐに見つかった。
この部屋の右隣には女社長がいる・・・
『社長のおっしゃられていた彼女のお目にかないませんでした・・・』
そうウソをついて女社長の部屋で彼女の体を思う存分味わってトンズラするか・・・
そんな姑息な考えも一瞬頭をよぎったが、ネットでの交渉は信用問題が第一だ。
こんな姑息なウソはすぐにばれて、洋介の掲示板には女社長からの罵詈雑言が
どんどん書き込まれるだろう。
それを読んだ閲覧者からは、もう信用されずに抱いてほしいという依頼などなくなり
掲示板は閑古鳥が鳴く状態になるのは目に見えていた。

マイナス思考はやめよう・・・
もしかしたら社長が抱けと命じてくれた女性というのが
とびっきりの美女かもしれないのだから・・・

覚悟を決めてカードキーの部屋のインターホンを押す・・・
「はい・・・」
蚊の鳴くような小さな声の返答があった・・・
「あの・・・社長に命じられて、この部屋を訪問するようにと・・・」
心臓が早鐘のように打ち始めた。

「どうぞ・・・」
そう返答があって静寂が訪れた。
カードキーを用いて入室してこいという意思表示だと気付き、
洋介はドアノブ上部の差込口にカードを差し込んだ・・・・

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19:40  |  ネットのプリンス  |  Trackback(0)  |  Comment(4)
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