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2014.06.27 (Fri)

ネットのプリンス 30

洋介の唇と舌の愛撫が首筋を這う。
チュッ、ペロッ、チュッ、ペロッ・・・
リズミカルな唇と舌のダンス。

『あっ!このリズミカルな愛撫・・・』
学生の頃、洋介と初めて結ばれたときの記憶が鮮明に甦る。
あれは3度めのデートのことだった。

・・・・・

二人は初めてのお泊りデートで東京ディズニーランドへ出かけた。
東京ディズニーランドなら、日帰りでも充分楽しめるのだが、
洋介が一泊するということにこだわった。
それは一夜を共にし、結ばれるということを意味するのだと
友美も心の準備をしていた。

ホテルの部屋に入ると、その部屋はパーク側でなく
東京湾に面した部屋だった。
「あれ?・・・おかしいなあ・・・・どうりで宿泊代が安かったわけだ・・・・」
ごめん・・・ほんとにごめん・・・そう言って洋介はションボリした。
お互いに裕福な学生生活ではなかったから
そんなに豪勢なひとときなど必要ないと友美は思っていた。
いや、それどころか、こうやってホテルの宿泊予約の手続きや
パーク内でジョークを連続して楽しい思い出作りに一生懸命になってくれる洋介に
身も心も捧げてもいいと思っていた。

当時の友美は洋介の他に2名の男性とお付き合いをしていた。
いや、お付き合いといっても肉体関係はなく、キスを交わす程度の
軽いお付き合いだったのだが・・・・
洋介をはじめ、3名のボーイフレンドの中から
誰と真剣にお付き合いをするかを決めかねていたのだが、
こうやってお泊りデートの誘いに乗ったのは
おそらく心の奥底では洋介と真剣に付き合っていこうと思っていたのかもしれない。

ツインのベッドルームはシングルベッドが2つ・・・
二人は、その狭いシングルベッドに体を密着させてベッドインした。
フレンチキスに始まり、友美が「ああん・・・」と喘ぎ声を漏らすために
わずかに開いた唇に洋介の舌がスルスルっと滑り込んできた。
行為に及ぶ前にラムネ菓子でも口に含ませていたのか洋介の唾液は甘く
清涼感に満ちていた。

やがて洋介の唇が友美の顎のラインにキスの雨を降らせながら
首筋に降りてきた・・・
実は友美は首筋への愛撫が苦手だった。
気持ちいいと感じるより先に、どうしてもくすぐったさの方が勝ってしまうのだ。
洋介に首筋を責められると、くすぐったさを我慢しようと体がキュッと強張った。
「そ、そこはダメ・・・・」
それを洋介は感じているのだと勘違いした。
性感帯を見つけたとばかりに前述のごとく、唇と舌を駆使して
首筋でダンスを繰り広げた。

友美は、くすぐったさを我慢しようと唇を噛みしめた。
眉間にもクッキリと皺が寄るほど耐えた。
今にもくすぐったくて吹き出してしまいそうだった。
だが必死に愛撫を重ねる洋介に失礼なような気がして
必死に我慢した。

洋介は首筋を執拗に責めた。
その愛撫は数分にも及んだ。
おかしなことに、ある程度の時間が過ぎると不思議とくすぐったさが消えて
妙に気持ちよくなってきた。
洋介との初めての交わりは
友美の体に新たな性感帯が生まれた一夜だった。


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