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2016.11.19 (Sat)

JUN 13(あすか原作)

卓也がJUNと愛の交歓会の宴に興じている頃、
里中美智子は卓也の同僚である沖島照義と市街のファミリーレストランでお茶を飲んでいた。


「いやあ~、奇遇ですねえ。美智子さんとバッタリ出会うなんて」

「ほんと、ビックリしたわ。後ろから急に名前を呼ばれて・・・」

美智子がショッピングモール内にある料理教室から出たところで
沖島に呼び止められたのだった。
- 美智子さん?・・・里中美智子さんですよね? -
実家を離れ、一人暮らしを始めて卓也に出会ってからは、
男友達に縁がなく、男性に呼び止められるなんてほんとに久しぶりだった。

最初は「誰?」って感じだったが 
- いやだなあ・・・忘れちゃいました?沖島です。ほら、大杉の同僚の・・・ -
彼から名乗ってもらうまで完璧に沖島のことは失念していた。

「ああ・・・ごめんなさい。ご無沙汰してます」

「お料理の勉強ですか?」
さきほど出てきたドアの看板を見ながら沖島は爽やかな笑顔で訊ねた。

「ええ・・・まあ・・・・」

「ということは・・・大杉との結婚も近いわけだ?」
いえ、そういう訳でもないんですけどね。
なんて曖昧な答え方をしたが、
卓也からはっきりとプロポーズされた訳ではないのだが
2人の雰囲気はゴール間近を醸しだしていた。
美智子としては卓也と7年間も付き合ってるのだから、
そろそろ長すぎた春に終止符を打ちたいというのが本音だった。

久しぶりに会ったことですし、お時間があれば立ち話もなんですから
そこのファミレスでお茶でもどうですかと沖島に誘われた。
美智子としては、卓也とゴールインする場合、
挙式にはおそらく出席してもらう人物であろう沖島の誘いを無下に断われなかった。
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「大杉、最近忙しそうだから会えなくて淋しいでしょ?」
大きなお世話だわと思いながらも、
表情には笑みを湛えて - ええ、まあ・・ - などと曖昧に答えた。

「あいつ、けっこうでかいプロジェクトを立ち上げようとしてるから・・
あ、なにかそんなことを聞いてませんでしたか?」
はは~ん、要はそれか・・・
私から情報を聞き出したかったわけね・・・
偶然じゃなく、私を待ち伏せしてたってわけね。
残念ですけど、愛する人が大事にしてるプロジェクトを
そう簡単に漏らすわけないじゃない。

「さあ・・・卓也は仕事のことは私に話さないから・・・」
実は曖昧ではあるが
愛し合った後のピロートークでいつか卓也がポロッと溢したことがあった。

「そうかあ~、いやそりゃあ残念だなあ。
いや、実は偶然なんてまったくの嘘っぱちでね。
里中さんから情報を聞き出そうと待ち伏せしてたんですよ。
でも時間のムダでしたねえ~」
そう言ってあっさりと白状して爽やかに笑った。

「あいつ、ほんとに有望な人材なんですよ。
同期の仲間で群を抜いているし、かわいい恋人もいるし・・・
あ~あ、あいつにゃかなわいよ」
笑顔で話す沖島だったが、
その目は笑っておらず、美智子の胸をジ~っと見つめていた。

「あ、もうこんな時間・・・帰らなきゃ」

「よかったら送っていきますよ。いや、送らせてください」

沖島がポケットから車のキーを取り出し、
美智子の目の前でチャラチャラと揺れ動かした。

「いえ、そんなご迷惑ですし・・」

「今日は美智子さんから情報を聞き出そうと失礼な事をしたんだ。
せめて家まで送らせていただかないと申し訳ない。
あ、車に乗せて時間稼ぎして情報を聞き出そうなんて思ってませんから。
いつか実力であいつを越えてみせますよ」
だから安心してくださいと言う彼の執拗な申し出に断われ切れなくて、
ついに「では、お願いします」と甘えてしまった。


彼の車はショッピングモールの地下駐車場に停めてあった。
赤いBMW。
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「すごくすてきな車に乗ってらっしゃるんですね」

「いやあ~、恋人もいない僕は高速をかっとぶのが唯一の楽しみでね。
その楽しみの為に買ったようなもんです」
住所を教えてください。ナビで案内してもらいますので。

いえ、口頭で道案内させていただきますと
断わろうと思ったが、あまりにも失礼かと思い渋々教えた。

運転中も彼は饒舌でよく喋った。
美智子は疲れているのか少し静かにしほしいなと思った。
やがて車の揺れが気持ちよくて睡魔が襲ってきた。
彼の問いかけも耳にグヮングヮンという響きとなり
はっきりと聞き取りにくくなった。
やがて寝息をたてて深い眠りに落ちてしまった。

「・・・・ようやく効いてきたか・・・・まったく手間をとらせやがって」
実は先ほどの店で
美智子がお手洗いに行くため席を外したときに
コーヒーに睡眠薬を投入しておいたのだった。


沖島は、
あらかじめ下見しておいたラブホテルのパーキングへ車を滑り込ませた。
ホテルの従業員には怪しまれないように
「ほら、しっかりしろよ。ほんとに・・・酔いつぶれるまで飲むバカがいるか」と
独り言をやや大きめの声で口にし、彼女をおぶって部屋に連れ込んだ。


「しかしいい女だ・・・」
美智子をベッドに寝かせ、
その寝顔に顔を近づけしみじみと呟いた後、
長い赤黒い舌を伸ばし美智子の頬から鼻先にかけてベロ~と舐めた。
薬効のため美智子は眉ひとつ動かなかった。
ダウンロード (6)

「さて、目を覚まさないうちにやっちまうか・・・」
いつもは男女の営みで歓喜のよがり声が響き渡る部屋で、
暗い陰湿な男の低い声だけが虚しかった。

愛し合う訳ではない。
これは犯すのだ。
だが、行為の恐怖を与えるのが目的ではない。
かといって己の快楽の為でもなかった。

犯された・・・その事実だけを心に植えつければよいのだ。
暗く、忌々しい事実として、この女の履歴に残ればよいのだ。
「さて、まんこを拝見させてもらうぜ、美智子さんよぉ~」
パンストの股間部分を摘み上げ、両手に力を込め左右に引き裂く・・・
バツ・・・バツ・・・
よく劇画に描かれるビリビリという効果音と違い、
ナイロンが強引に引き裂かれる音は貞操を打ち破られる音のように聞こえた。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

11:29  |  JUN(コラボ作品)  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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