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2017.10.13 (Fri)

女優 第Ⅱ章

宮崎愛子がアイドルグループを脱退してAV女優に転向してから2年の月日が流れた。
デビュー作がヒットしてからAV業界で、ある程度の地位を確立し、
撮影もスタジオセットとなり、ラブホテルでの飛び込み撮影もなくなったので
待遇としてはかなりよくなり、月1ペースで新作をリリースしたり、たまにではあるがTVのバラエティー番組にも顔を出していた。

AVの撮影は90分の作品で2,3日かけて撮るため時間の拘束がきびしかったり、
体に負担がかかる体位での本番だったりとハードだったが、
クランクアップ(撮了)したあとは次回作の打ち合わせまでフリーとなるので
旅行に出かけたりして毎日を楽しく過ごしていた。
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だがAVタレントの賞味期限のローテーションは激しく、
最近は若手女優とのバーターや数人の男女が入り乱れての乱交プレイのメンバーの一人だとか
「アイドルからAVに転身した女」という触れ込みにもやや陰りが見え始めていた。

『そろそろ潮時かしら…』
年に数本の出演となり、そのうち出演依頼の話も来なくなるだろう…



「カァ~ット!!」 キングサイズのベッドが据え付けられているスタジオに監督の声が響く。 
胸から顔にかけて男優が射精したスペルマをたっぷりとぶっ掛けられた愛子はハアハアと荒い呼吸をしながら暫くは動けずにベッドに横たわっていた。 
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「愛子ちゃん、ごめんね~。俺、溜まっていたからたっぷり出ちゃったよ…」 
愛子の体の余韻を楽しむように男優がおっぱいを弄りながら言葉では謝りながらもペニスの先からまだ滲み出ているスペルマを愛子の太股に擦りつけた。 
AV業界も規制スレスレの薄消しモザイクが主流になってから、糊と練乳の人工的なザーメンでなく実際に男優に射精させるシーンを撮影せざるをえなくなった。 
ADの女性が小走りでティッシュボックスを持って駆け付ける。 
「あ、後は俺がやるよ」男優がADからティッシュボックスを受け取ると
慣れた手つきでティッシュを数枚抜き取り愛子の躰を拭い始めた。
 
制作会社からはそろそろ中出しを撮らせてくれと何度も催促されていた。 
だが、好みのタイプでもない男優の体液を膣で受け止める事にどうしても抵抗があり、
ましてや中出しをさせないというポリシーが女優としてのプライドだというのが愛子の持論だった。 
こんなものでいいか…男優は大雑把に己が射精した体液を拭うと
サッサとベッドから降りてガウンを羽織り、スタッフに「シャワー、行ってきま~ す」と断りを入れて部屋を出て行った。 
汚された私より先にシャワーを使うなんて… 
あの人の辞書にはレディファーストという文字がないのかしら… 
ADの女性がおしぼりで男優が拭き洩らしたザーメンを綺麗に拭き上げてくれた。
 
「あの人はいつもああなの?」 
「さあ…私も数回しか彼と同じ現場に遭遇しませんけど、もっと女優さんには優しいですよ…」 
ADはやっぱりと言葉を繋ぎながら「愛子さんが中出しをさせないからじゃないですか?」と言い放った。 
「あら?私が悪いの?」 
「やっぱり男ってアソコの中で逝かせてくれた女には優しくなるものですよ」 
後処理をさせられるこっちの身にもなって欲しいわと言葉にしなくても彼女の表情が物語っていた。 『難しい世界なのね…』 
そうこうするうちにもう一人のADが愛子にガウンを手渡すと、それを合図にスタッフ全員がゾロゾロと隣のスタジオに移動し始めた。 
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男優も慌ててシャワールームから飛び出してきて「さあ、二発目やりますか~」と意気揚々と部屋を出て行った。 
そういえば別撮りの作品もお隣で撮影されるんだったと愛子は思い出した。 
新人の女の子の撮影だからみんな浮き足立っちゃってるね… メイク担当チーフの前川聡が愛子の傍に佇みポツンと告げた。 
「貴方は行かなくていいの?」 
「新人の女の子のメイク?それならもう済ませてきましたよ。君が喘いでいた時間にね」 
だから今日の仕事はほとんど終わりなのさ。 そう言いながら「暇だから帰りのメイクしてやろうか?」と言ってくれた。 
願ってもない申し出だった。 
自分なりのメイクでもいいのだが、やっぱりプロにやってもらうと仕上がりに雲泥の差があった。 
「お願いします」 
「よし、そうと決まれば早いとこシャワーを浴びちゃいな。あんたの躰、ザーメン臭いから…」 
メイク室で待ってる。そう言い残して前川はスタジオを出て行った。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

11:00  |  女優  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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