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2019.03.14 (Thu)

ロビン 1

それは彗星型の宇宙船であった。
搭乗しているのは母星を持たぬヌーディアンという星人であった。
ヌーディアン達は文明が異常に発達した。
だが文明に星人たちのモラルが追いつかず、
いつしか母星を汚してしまい住めない星としてしまった。

星人たちは銀河系にいくつもの生命体を宿す星々を知っていた。
そんな星々には自分達のような文明に汚させる歴史を歩ませてはならぬと道標を担う使命に燃えた。

そして今回も一人のエージェントを『地球』という星に派遣させるためにレクチャーを授けていた。

「私たちは過去に数十名ものエージェントを地球に派遣した
だが、私たちの医療技術、特殊能力が理解されず、
エージェント達は『魔女』と呼ばれ阻害された。
マリア…君はそのような歴史背景を十分熟知し、立派にお役目を果たしておくれ」

「わかりました…お迎えに来ていただくその日まで
しっかりと任務を果たしたいと思います」

「くれぐれも異星人であることを悟られないように…」
マリアはレクチャー役のイエスと呼ばれている男に見送られながら
シャトルポッドと呼ばれる個人用の宇宙船に乗り込んだ。

ワープ航法を繰り返し、ようやく地球の大気圏内に入ったときポッドの操縦が効かなくなった。
大気圏突入の前に小さな隕石と接触したのが原因だったと思われた。
このままでは着陸というより墜落という形となるのは火を見るよりも明らかであった。

ダウンロード (2)
 
。。。。。。。

「さあ、ロビン、お前の番だ。
しっかりと的をみて射貫くのだ」
首領が村の若い衆を集めて弓矢の訓練を施していた。

あまりの緊張でロビンの指が震え、的が二重に見えた。
いざ弓を放とうとした瞬間、空から火の玉が降ってきて近くの谷間に堕ちた。
すごい爆音と共に黒煙が谷間から立ちのぼった。
「なんだ!」
若い衆はこぞって谷間に向かって走り出した。
もう、こうなると弓矢の訓練どころではなかった。
ロビンも弓矢を放り投げるとみんなの後を追った。

谷についてみるとものすごい黒煙と水蒸気が立ちこめていた。
みんなは何事かと遠目に眺めていたが
ロビンは果敢にも谷を降りてみることにした。
弓矢の腕前はからっきしではあったが、
ロビンは好奇心と勇気の塊のような青年だったのだ。
煙の中心部では白いマットが広がり、
その中で見慣れぬ衣装を身に纏った女が横たわっていた。
村や街で見かける女はブロンドの髪だったのに対して
その女は綺麗な栗色の髪の毛だった。
おまけにこの辺りの女はコルセットで体のラインを形成していたが、
その女の体にはコルセットが見当たらなかった。
にもかかわらず、その女は見事なボディラインをしていた。

「おい、大丈夫か?」
口元に耳を寄せると息をしていた。
そのままにはしておけず、ロビンは女を抱えると谷を登りはじめた。

「ロビン…その女、どうする気だ?」
親友のレスリーが手を貸してくれながら尋ねた。
「まだ息をしてるんだ…このままにしておけないよ」
誰か家に連れて帰って介抱してくれないか?
そう聞いてみたが、みんな尻込みして名乗り出なかった。
「当たり前さ、そんな得体の知れない女を連れて帰ったら家族がビックリするさ…
そうだロビン、お前、孤児の一人暮らしじゃないか。お前が介抱しろよ」
レスリーが名案のように言ったが、結局は女を押しつけられたに違いなかった。

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P.S
新作を書きはじめました
SFっぽい感じのお話です
今回もまた行き当たりばったりの思いつきで書き始めてしまったので
苦労するのは目に見えているのですが
書きながらラストシーンをどうしようか悩んでます(笑)

いつものごとくプロローグはまったくのエロがないので
目を汚すことになろうかと思いますが熟パートナーの股間でも…

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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