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2021.05.16 (Sun)

貴方に抱かれて私は蝶になる 8

「お前、俺に抱かれたくてウズウズしてんだろ?
ちんぽを入れて欲しくてたまんねえんだろ?」
彼の口調が変わりました…
それにアイドルが「ちんぽ」という隠語を発することに
咲桜はちょっぴり幻滅しました。
『やっぱり美形でも男は男ね…』
そんな気持ちの低下が態度に出てしまったのでしょう。
いつしか体をくねらすことも忘れ
咲桜は呆然と立ち尽くしてしまったのです。
「なんだ?お前、俺に抱かれるのがイヤなのか?」
やれやれ、これだから商売女は嫌いだと
ブツブツ言いながら部屋の電話回線を使い
どこかの部屋番号をプッシュしました。

「あ、僕です。今夜の女が来ましたので…
はい…お待ちしております…
いえ、こちらこそよろしくお願いします」
と何やら不穏な会話をしました。
ほどなくすると部屋のチャイムが鳴りました。
「どうやら来てくれたみたいだ」
竹島が、いそいそとドアのロックを開けると
年の頃は50代でしょうか、
無表情で何を考えているのか読めない男が
づかづかと部屋に入ってきました。
「この方は緊縛の世界では有名な鬼塚平八さんだ。
小説家の鬼六ならぬ縄師の鬼八と呼ばれている」
そのように紹介されても、その男は頭を下げないどころか
よろしくともはじめましてとも言わず、
持ってきた大きな鞄を床に置くとロープを取り出しました。
そしてチラリと咲桜を見やると
「これが今回の素材ですか」と低く唸るような声を発した。
「ええ、貴方を人伝てに紹介されてから
貴方の作品を仕上げて行く様を
この目で見る機会を探していたんですよ」
そう言って頂けて光栄ですと言いながら
鬼八と呼ばれる男が
咲桜に近づいてきました。

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「なに?何をする気なの?
体に傷をつけるのは契約違反よ!」
後退りしながら咲桜は身構えた。
「契約違反?なんだそれ?そんなことは知ったことか」
竹島はこれから起こることを想像して
ペニスをカチカチに勃起させて
亀頭の先からトロリと我慢汁を流した。
「HPに書いてあったでしょ?
女の子の体に傷をつけてはいけないことを」
「そんなことが書いていた気もするが、
なんにせよ俺はそんなことを了承した覚えはない。
それよりも、お前はさっき、どんな行為も受け止めて
それを言い触らさないという誓約書にサインしただろうが!」
どんな行為も受け止めるって…
まさか、あの契約書にそんなことが書かれていたなんて…
内容を読まずにサインした咲桜は後悔した。

言い争いをしている最中も
鬼八は咲桜を後ろ手に縛り上げて行く。
「ちょ、ちょっとほんとにやめてよ」
咲桜は緊縛作業を続ける鬼八を睨んだが
彼は決して目を合わそうともしない。
黙々と咲桜の体にロープを這わして行く。
一心不乱に作業を進めるその眼差しは
芸術家といっても過言ではなかった。
最初のうちこそじたばたした咲桜だったが
次第におとなしくなり鬼八に身を任せるようになった。
肌に食い込むロープの力加減が絶妙なのだ。
それはまるで見えないドレスを着せられていくようだった。
やがて「完成しました」とポツリと言うと
数歩離れて遠巻きに咲桜をしげしげと眺めた。
芸術家が作品の出来映えに満足するかのように
何度もウンウンと頷いた。

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「鬼八さん、ご苦労様でした」
竹島が男に謝辞をおくると
「いつでも呼んでください
こんないい素材を飾れるんならいつでも来ますので」
そう言い残して縄師の男は部屋を出ていった。
男が去ると、竹島は咲桜に近づいて
「すごく綺麗だよ。
さっきからお前に挿入したくてウズウズしてるのさ」
とフルに勃起しているペニスをシコシコし始めた。
「近寄らないでよ!変態!!」
咲桜は、その端正な顔立ちの男の顔をめがけて
唾を吐き掛けてやりたいと思った。
「いいねえ…その怒った顔が俺を欲情させるよ」
竹島はペニスの先から溢れ出た我慢汁を指で掬うと
咲桜の乳首に塗りたくった。

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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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