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2016.03.27 (Sun)

黒い瞳 19

順平は徐々に淳子たちの生活に入り込んできた。

1週間に1度から2度3度と淳子の部屋を訪れ、
今ではすっかり生活を共にするようになってしまった。
しかし、淳子が順平に抱かれようとするたびに
由紀子が泣きやまず、淳子の部屋で愛し合うことはなかった。

順平は執拗に淳子を求めた。
淳子もまた、順平の求めに応じたかった。

順平は由紀子が眠っているときを見計らって淳子を近くのラブホテルに誘った。
「だめよ、いくらスヤスヤ眠っているとはいえ、
いつ目を覚まして泣くかもしれないじゃない」

「大丈夫だよ。ほんの2、3時間じゃないか。
愛を確かめ合いたいんだよ」

順平の懇願に根負けし、
ラブホテルで愛し合ったものの
淳子は由紀子のことが気がかりでまったく燃え上がらなかった。
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「なんだい、せっかくの二人の時間だというのに
あの喘ぎ声はなんだよ。まるっきり演技じゃないか。
俺に抱かれるのがイヤだっていうのか」

「そうじゃないの。こういうのはやっぱり無理よ。
由紀子が気がかりで・・・」

「なら、一週間に一日でもいいからベビーシッターを雇えよ。
ゆっくりと俺とお前の時間を作ってくれよ」

あまり気乗りはしなかったが、
ベビーシッターに由紀子を預け、順平と愛し合うと、
由紀子への気がかりの負担がなくなった分、
淳子は心の底から燃え上がることができた。




ある日のこと。

いつものようにラブホテルで二人は愛し合っていた。
順平が一度目の吐精したあと、
おもむろにベッドを抜け出し、脱ぎ捨てたスーツのもとへ行った。

「順平、どうしたの?」

「へへへ・・いいものが手に入ったんだ。」
そう言ってスーツのポケットから、なにやら錠剤を取り出した。

「クラブで遊んでいるときに、
顔見知りの外人から分けてもらったんだ。・・・これ、なんだと思う?」
そう言って、手のひらの錠剤を淳子に見せた。

「さあ?強壮剤かしら?」

「そんなちんけなものじゃないさ。これは媚薬。それもとびっきりの・・・」

「どうするの?それ」

順平はニヤリと笑い、水差しからコップに水を注ぎ、ベッドに戻ってきた。

「二人で楽しもうじゃないか。さあ、飲めよ」

「いやよ」
そう言いつつも、
父に媚薬で責められた時の
あのなんとも言えない快感の深さを思い出して体が疼き始めていた。

「変な薬じゃないからさ。俺も飲むしさ」
そう言って1錠を口に含んだ。

「さあ、飲めよ」

順平が飲んだのなら、
変な薬ではないのだろうと淳子も1錠を口に含んだ。


錠剤を飲んでから数分後・・・・
淳子の瞳孔は著しく絞られていった。
視野が極端に狭くなる。
動悸が激しく、体が熱い。

『なにこれ?媚薬?ほんとに?』

しかし確かに感じやすくなっている。
順平の手が胸を揉む。
その手がまるで何十本の手によって揉まれている感覚。

「へへへ・・・すごいだろ。これ。」

順平の囁きがエコーがかかったように聞こえる。
目眩がする・・・だが、決して不快な目眩ではない。

順平の舌が首筋を舐める。
それがまるで蛇が這っているようだ。

「す、すごい!なに、これ!」
あまりの快感に口から涎が垂れる。
瞳からは涙が、尿道からは小水が漏れる。
おそらく淳子の女性自身も激しく濡れそぼっているであろう。

順平が淳子の中へ入ってくる。
まるでビール瓶を突っ込まれているかのような固さと太さ・・・

『すごい・・すごすぎる・・・こんなの初めて・・・』
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1時間後、
ようやく薬効が薄れてきたのだろう、意識が次第に戻ってくる。

「はあ、はあ、はあ・・・・どうだい、すごかったろ?」

「ええ、すごいわ、これ。」

「まだまだたくさんあるからな。」

もういいわよ。その薬、きつすぎるわ。
そう思っているはずなのに
順平に錠剤を見せられると、
口を開き舌を出して薬の催促をしてしまった。
08:00  |  黒い瞳  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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