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2016.06.21 (Tue)

蒼い月光 26(原案 あすか)

「ああん‥‥いや‥‥だめ‥‥」
女の身体に潜む官能に火がついたのだろう、
喘ぎ声にさまざまなバリエーションが加わってゆく。

まっさらな敷布が激しい身悶えで、たちまち皺だらけになっていた。
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『不様な悶え方だこと‥‥女子(おなご)としての羞恥心がないのかしら‥‥』
古風な八重にとって悶え方一つとっても千代が気にくわなかった。
女は、ひたすら官能に耐え、唇を強く噛み、
声を漏らすのは殿方が射精したときのみ‥‥
それが女が抱かれるときの美徳だと考えていた。

「た、たまらん‥‥千代、そなたはなんという美しい声で鳴くのだ‥‥」
な、なんてことだ。
剣山が千代の声に感じている!
男は女の喘ぎ声を好むと言うのか!

八重は愕然とした。
足軽の亡夫に抱かれているときも声を漏らしてはならぬと必死に耐えていたのに‥‥
声を出す方が殿方は喜ぶのであれば、もっと、もっと、声を出して喘げばよかった。

後悔の念がいつしか妄想と現実の狭間をぼやかさせ、
うっかりと
「あああ‥‥だ、旦那さま‥‥気持ちようございます」と
声を発してしまった。
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「八重!儂(わし)らの初枕を汚すつもりか!!」
八重が漏らした声を剣山は聞き逃さなかった。
「先ほどからの盗み見、この剣山が気づかぬと思うたか!」

はっ!と我に返った八重は畳に額を押し付けながら非を詫びた。

「申し訳ございません!ひらに、ひらにお許しを‥‥」
八重は捨てられた子猫のように体をブルブルと震わせていた。
殿の逆鱗に触れたのだ、打ち首は必定であった。

「殿‥‥」
緊迫の寝間の空気を納めるように
涼やかな千代の声が剣山の鼓膜を撫でた。

「初枕の今宵を血で汚すこともございますまい」

「いや、許さぬ、慣例に従い八重を・・・」

「なりませぬ!」
千代の毅然とした声が『打ち首』と発する声を飲み込ませた。

「なんと・・・?」

「今宵は私たちの祝言でございます。恩赦があってもよいではございませぬか
八重を許せないと申されるならば、免職すればよいではございませんか」

「むむむ・・・・よし、わかった!!
八重!!お前を免職する!!」
なるほど、千代の申すことももっともだと
剣山は打ち首を取りやめ八重を罷免にした。

「それでこそ殿でございます。寛大なお裁き、見事でございます。」
千代は剣山に向かって深々と頭を垂れた。
そして千代は八重に向かって言葉をかけた。

「八重、只今より殿の側女の任を解きます。そして・・・・」
スーっと大きく息を吸って毅然とした言葉で

「八重、今からそなたは私の侍女として仕えなさい!!」
と言った。

「え?」

「は?」

剣山も八重も拍子の抜けた声を発した。

千代は三つ指をついて剣山に深々と頭を下げた。
「殿・・・千代はわがままな女でございます。どうか、この八重を私にくださいませ。
この城に嫁いで来て、真っ先に私の世話をしてくれたのは八重でございます。
私は八重が気に入りました。側女を解任された今、八重をどう使おうと自由ではございませぬか?」

『ふざけた事を・・・』
とんち問答でもあるまいし・・・
だが、この女、なかなかやりおるわ・・・

剣山は千代を惚れ直した。

「よかろう。八重をそなたに預けよう・・・」

「ありがとうございます」

「ありがたき幸せにございます」

二人の女は剣山の前で深々と頭を下げた。

剣山はお辞儀する千代の双丘の尻を眺めていた。
とんだ邪魔が入ったが、一刻も早く貫きたくてイチモツをしごき始めた。
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「さて、仕切り直しじゃ」
そう言って男は三つ指をついてひれ伏す千代に覆い被さった。

尻に男の強張りが当たる。

「ああん!そんな犬のような交ぐわいなど‥‥恥ずかしゅうございます」
しかし、そんな千代の声も剣山にとっては興奮の媚薬となった。

イチモツは痛いほどに屹立していた。
女子(おなご)の口があれほど気持ちよかったのだ。
ならば下の口は、もっと気持ちよいに違いない。

早く、早く貫きたい。
男は無我夢中で腰を千代の尻めがけて打ち続けた。
だが尻を高々とせり上げていない陰戸にへのこが埋没すりはずなどなかった。

「と、殿‥‥そこではございませぬ。ああん!い、痛いのです」
男のイチモツは、しきりと千代の菊門を突いていた。
だが、童貞の剣山には見当もつかなかった。
女の股に打ちつければ自然と収まるべきところに収まると考えていた。

「と、殿‥‥お願いです、初めての交ぐわいは
互いに顔を見合って嵌めていただきとうございます」
女の哀願に、なるほどそれもその通りだと
女の腰を抱きかかえ、あっという間に千代の身体をひっくり返した。

いても立ってもおられぬ剣山は野獣のように千代にのしかかり、
すぐさま後背位で攻めていたときと同様に腰を激しく降り始めた。
がむしゃらに突き立てるものだから、
亀頭が尿道口やおさね豆にぶち当たり、
その度に千代から「そこではございませぬ」とダメ出しされた。

『おかしい‥‥なぜ入らぬ‥‥』
剣山は焦っていた。
その焦る心とは裏腹に
淫気はますます高まり熱い迸りが今にも噴出しそうだった。
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

08:58  |  蒼い月光(コラボ作品)  |  Trackback(0)  |  Comment(2)
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