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2016.06.10 (Fri)

蒼い月光 13(原案あすか)

疾風の手ほどきは過酷さを極めた。
5年にも及ぶ訓練で朱理は「くノ一」としては抜群の身体能力を身につけた。

懐(ふところ)に石を入れて体を浮かないようにして水中を歩く術では、
最初は15秒にも満たなかったが
やがて10分以上も無呼吸で水中を歩けるようになっていた。

跳躍も、いつの間にか疾風の背丈を楽々と飛び越えた。

剣の手練にしても、
疾風の足の悪い点を差し引いても互角に打ち合うまでになった。
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「見事なものよ・・・・朱理・・・免許皆伝である」
剣の手練で初めて疾風を打ちのめしたあと、
父親の口から思っても見ない言葉をかけられた。

いよいよ、くノ一として独り立ちを始める時がきたのだった。



父娘は訓練場から自宅に戻り、母親のウズメにその事を告げた。
告げられたウズメは複雑な表情をした。
5年前の父娘の約束の言葉が頭の中に渦巻いていた・・・

「そ、それでは私は野宿いたします故、
親子で、ごゆっくりと初枕(はつまくら)をなさいませ・・・・」
なるべく笑顔で話したつもりであったが、口元が引きつり語尾が震えた。

「ウズメ・・・・」
疾風には妻の胸中が痛いほどわかった。
妻は、あの夜の方便をいっときも忘れずに胸に仕舞っていたのだろう。

疾風は朱理に向き直って方便を詫びようとした。
だが、それよりも先に朱理が言葉を発した。
「母様・・・・・
朱理は本日、師匠である父様から免許皆伝をいただきました。
その時点で朱理は一人前のくノ一でございます。
忍びには忍びとしての掟がございます。
掟に従い、朱理は首領に初枕をしていただきとうございます」

「あっぱれなものよ!!!」
娘は立派に成長した。村の子供たちとも遊べず、
年頃になっても化粧遊びすら許さなかった非を心で詫びて
疾風は涙した。

ウズメもまた涙を流した。
あの時、川原で拾い上げた赤子がこんなにも成長したのか・・・
今日までのことが、走馬灯のように脳裏を駆け巡った。
娘に嫉妬したことさえあった、
貧しい家庭ゆえ、きれいな着物を着せてやることさえできなかった。
親らしいことを何一つできなかったことを詫びた。

「母様・・・何を言っておられるのですか。
母様がいなければ朱理は今のこの時を生きていることができませんでした。
母様のご恩・・・朱理は一生、
いや、たとえ今生の命が尽きようと忘れません」


今宵が親子三人の今生の別れになるやもしれなかった。
親子三人は水盃で「くノ一」の出世を祝った。


疾風に連れられて首領の屋敷を訪ねた。
「娘を・・・朱理を「くノ一」としてお使いくださいませ」
疾風は土間に額を擦りつけて土下座した。

「疾風よ・・・・親の贔屓目でなく、
この娘は『くノ一』として働けるというのだな?」
首領の目が朱理の目を射抜いた。
朱理は恐ろしくて小便を漏らしそうになった。

「親の贔屓目ではございません・・・
この朱理は恐らく我が一族最強の『くノ一』に仕上げました」
父の言葉を聞いて、小便を漏らしかけた自分を恥じた。
私は父の弟子なのだ、自分の弱さは父の顔に泥を塗るようなものだ。

私は女子(おなご)ではない!!

私は「くノ一」朱理なのだ!!!
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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

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2016.06.10 (Fri)

蒼い月光 12(原案あすか)

大好きなお母さまと、もっと大好きなお父さまが愛し合っていた。

朱理は薄目を開けて、二人の秘め事を見つめていた。
いやらしい、汚らわしいという感情はなかった。

父と母が、こんなにも愛し合ってるのだと誇らしかった。


そんな朱理の素直な心に気づかずに
ウズメは女を主張するのに必死だった。
娘の朱理は、これからどんどんと女の色気がでてくるだろう。
それに比例するように自分は肌の艶を失い、
深い皺が刻み込まれていく‥‥
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いつの日か朱里に疾風を奪われるかも知れない、
そう思うと嫉妬せずにはいられなかった。

腹を痛めて産んだ子でなかったせいか、
朱理が成長してゆくにしたがって、
一人の女として意識してしまっていたのかもしれない。



疾風はウズメを貫きながら、
これから先も自分のイチモツが収まるのは
ウズメの壺だけだと思っていた。
朱里に抱いてほしいと駄々をこねられたときに
抱いてやると口約束したが、
それはあくまでも方便であった。

自分を好いてくれているのなら、抱かれることを夢見て、
つらい手ほどきにも耐えてくれるだろう。
方便とはいえ、心苦しかったが、やはり朱里は娘‥‥
いかに器量が良くとも、
そこには親子の愛情以外のものは生まれなかった。
親子といえども血の繋がりはない。
だが、そこには血よりも濃い絆で繋がっているいるように思えた。

なのに、ウズメの奴は‥‥
変に嫉妬などしおって‥‥

己の腕の中で喘ぐウズメが心底可愛いと思った。
成長する娘に嫉妬し、
男を盗られたくないと力いっぱいしがみつき腰を振る女。
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『案ずるな‥‥儂(わし)はそなたのものじゃ‥‥』
考え事をしながらの交ぐあいは男を遅漏にさせた。
いつも以上の突き上げる力強さと
長時間の交ぐあいにウズメは何度も達し、
あまりの気持ちよさに、
男が射精する頃には口から涎を垂れ流し、気を失っていた。


朱理は夫婦の営みを、薄目を開けて一部始終を見ていた。
苦しそうな顔をしながらも「もっと、もっと・・・」と甘い声で泣く母・・・

歯を食いしばり、腰を川の水流が暴れるがごときに腰を振る父・・・
股間のモノは長太刀のごとく反り返り、隆々としていた。

「逝く!逝く!」と、わめきたてる母
一体どこへ行くというのだ・・・

だが、なぜか自分の股間も気持ち良いと感じた。
寝小便をしたかのように股間を何かが流れ溢れていた。
きっと陰戸にへのこを突き立てられるのって、
すごく気持ちいいのだろうと幼心に感じていた。
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